みつや

声なき声に、耳を傾けたい。

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支援される側の勝ち組と負け組

僕の人生は総じて支援される側ですが、2019年11月より炊き出しを手伝い始め支援する側にもなっています。その中で、支援される側にも勝ち組と負け組が存在することに気づき、また、自分自身を振り返ると概ね勝ち組の立ち位置でいたんだなと気づきました。 僕は暴力で支配されている家庭で育ちました。多分、それが原因で中学生くらいから精神がおかしくなってきて、高校生の頃から精神科にかかり、精神薬を飲み始め、かれこれ四半世紀を低空飛行しています。そういう中で20歳頃に最初の親代わりの人と出会

    • 炊き出し当事者と好循環サイクルになれた

      炊き出し参加し4年4ヶ月目に入り、最近、多くの当事者と好循環サイクルになれた実感が、僕自身に湧いてきました。毎回、炊き出し公園をフラフラしていると、誰かが何かの報告や相談、訴えなどをしてくるので、放っておいても勝手に情報が集まってきます。 ・人間は鏡 例外はありますが、こちらが笑っていれば、相手も笑うことが多く、こちらが怒っていれば、相手も怒ることが多いです。なので、当事者へポジティブ感情をひたすら伝え続けてきました。結果、今では多くの当事者が協力姿勢になってきてくれました

      • 炊き出しを続けて感じること その7

        以前の文章 炊き出しを続けて感じること 炊き出しを続けて感じること その2 炊き出しを続けて感じること その3 炊き出しを続けて感じること その4 炊き出しを続けて感じること その5 炊き出しを続けて感じること その6 なんとか今年10月を終え、丸4年経ちました。最近は炊き出し公園でフラフラしているだけで、当事者から何かを訴えられるようになり、どんどん当事者への解像度が上がっています。ただ、4年間で積み上げてきた信用信頼も、失う時は一瞬なので、気を引き締めて臨み続けたいです

        • 路上生活と日本人的男らしさ

          今日はとても重要な情報を当事者から聞きました。今迄、なんとなくぼんやり感じていたものがハッキリしました。一昔前の日本人的男らしさが路上の人達(全ての路上の人達ではありません)を生み出していて、その日本人的男らしさが、支援を受けることの障壁になっている部分があるのかもと感じています。 そもそも、こちら(炊き出しを続けて感じること その6)で少し書いた、Jさんの具合が悪くなってきていて、Iさんの僕へのお願いと、僕自身のJさんへの心配が重なって、数日前から毎晩、安否確認を兼ねて寝

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        支援される側の勝ち組と負け組

          炊き出しを続けて感じること その6

          以前の文章 炊き出しを続けて感じること 炊き出しを続けて感じること その2 炊き出しを続けて感じること その3 炊き出しを続けて感じること その4 炊き出しを続けて感じること その5 昨年11月より、連携団体からの参加に切り替え、今年5月で半年を超えました。以前の炊き出し団体も含めると、通しで3年半を超えました。5月くらいに半年間をまとめたかったのですが、色々あり遅れました。 ・ガチ路上3人組の健康相談 Hさん(50代)、Iさん(60代)、Jさん(70代)の3人組がいて、

          炊き出しを続けて感じること その6

          外れ値人生回顧

          傍流の外れ値人生しか歩んでいないので、今迄も様々なトラブルに巻き込まれてきました。発生から10年以上経った内容は書いてもいいかな?と、個人的に思っているので書きます。当時の記憶を辿っているので、多少、おかしな点があるかもですが、ご了承ください。 主な登場人物 ・みつや ・Aさん ・Bさん ・Cさん 話の発端はメールかチャットで、AさんがBさんからDVを受けていることについて、Aさんから僕が相談されたところから始まります。はい、ここで質問です。AさんとBさんは男女なのですが

          外れ値人生回顧

          当事者の寝床付近で待っていた際の話

          今夜の出来事です。別のnote(支援される側の勝ち組と負け組)などに出てくるXさんの寝床付近で戻ってくるのを待っていました。普段、待っている際は地べたに座り込み、本を読みながら待っていることが多いです。駅付近なので、駅へ向かう人や駅から出てくる人が沢山通り過ぎていきます。チラッと、こちらを見る人は多いですが、そのまま通り過ぎていきます。今夜は珍しく、2組の人達が、僕と少し離れた位置で、僕を観察していました。僕はコミュ障なので、結局、どちらの人達とも会話などを交わしていません。

          当事者の寝床付近で待っていた際の話

          実体験が炊き出し当事者に活きたこと

          炊き出し当事者は、それぞれの人生の中で、不幸な出来事が重なり、苦しみや悲しみを抱えながら、最終的に列へ並ぶ状況に陥っています。常々、当事者に対して、口先だけの綺麗事ではなく、自分の姿勢や態度で示していくしかないと感じています。炊き出し現場では、当事者への言葉遣いを気をつけるように教わるのですが、ぶっちゃけ多少丁寧でなくても、そんなに問題ではないと思っています。言葉遣いは丁寧だけども、失礼な人や嫌味を言ってくる人は、世の中に沢山います。それは、恵まれた立場の人や、賢い人に多いで

          実体験が炊き出し当事者に活きたこと

          炊き出しを続けて感じること その5

          以前の文章 炊き出しを続けて感じること 炊き出しを続けて感じること その2 炊き出しを続けて感じること その3 炊き出しを続けて感じること その4 その後、やはり色々あり、なんとか丸3年経ったところで、連携団体からの参加に切り替えました。僕の心身の調子を保ったまま、並ぶ人達と接し続けるには、その方法くらいしかないだろうという判断からです。「炊き出しを続けて感じること その4」は、公開してから非公開にしていたのですが、再公開することにしました。僕の信念的に、無理に配慮すること

          炊き出しを続けて感じること その5

          ニーズに合った支援

          この2年半くらい、僕は炊き出しを通して支援する側ですが、僕の人生の中では支援される側になることが多いです。支援する側も体験し、両方を経験することで見えたものがあります。 コロナ前とコロナ後では、炊き出しに並ぶ人数や並ぶ人の層もかなり変化が起きています。そういう状況の中で、並ぶ人達が求めていることも変化が起きています。従来から並んでいる層は、お弁当や衣類などを貰うだけでなく、他の並ぶ人達との交流や、情報交換も兼ねて来ている人が多いです。対する、コロナによってとどめを刺され、並

          ニーズに合った支援

          炊き出しを続けて感じること その4

          ※公開してから非公開にしていたのですが、再公開することにしました。僕の信念的に、無理に配慮することはないだろうという判断からです。内容は書いた当時のままです。 以前の文章 炊き出しを続けて感じること 炊き出しを続けて感じること その2 炊き出しを続けて感じること その3 炊き出しは半年こなしきれたら、また半年乗り切ろうと、ずっとやってきました。半年ごとの振り返りとして、noteへ書いていました。今年11月を迎えたら、丸3年になるのですが、その前に僕が炊き出しからパージされ

          炊き出しを続けて感じること その4

          炊き出しを続けて感じること その3

          以前の文章 炊き出しを続けて感じること 炊き出しを続けて感じること その2 炊き出しに参加し始めて、そろそろ2年半です。コロナ仕様になってから2年越えました。並んでいるおじちゃん達に、僕の行動で訴えてきましたが、最前列のおじちゃん達を中心に、僕の想いは浸透してきた実感があります。ずっと、整理誘導メンバーとしてやっていますが、当初は激しく口撃や反発していたかたで、協力的になってくれたかたも一部います。 ・コロナずっと人多過ぎ その2 半年前ももう直ぐ500人超えそうと感じて

          炊き出しを続けて感じること その3

          おかしなことはおかしいと主張できる時代へ

          ロシアとウクライナが戦争を始めました。ロシアが一方的な悪者になっていますが、西側諸国に組み込まれている日本です。西側に都合の良い情報のシャワーを浴びているのかもしれません。戦争に、良い戦争も悪い戦争もなく、戦争が起きてしわ寄せを食うのは、末端の人達です。そもそも、戦争が起きないように回避したほうが良いですし、戦争が始まってしまったら終結の方向へ進んだほうが良いと感じます。ウクライナが戦争を終えるための支援や、戦争で犠牲になった人達の支援を求めるならばわかりますが、武器や軍事物

          おかしなことはおかしいと主張できる時代へ

          統合失調症のひろばに載ります

          今回、「精神障害者の就労問題」という文章を、載せてもらうことになりました。世の中に訴える機会を作ってくださった、編集長には感謝です。3月末に発売予定です。読んでくださったら、幸いです。笑

          統合失調症のひろばに載ります

          炊き出しを続けて感じること その2

          炊き出しに参加し始めて、2年越えました。コロナ仕様になってからも1年半越えています。最近はちょっとお疲れな感じです。笑 並んでいるおじちゃん達に、自分がかなり救われていると感じているのは変わりません。僕は炊き出しを通しておじちゃん達と接し、元気を貰っているんだと思います。 ・並んでいるかたの対応ではなく、スタッフ同士で疲れてしまう 僕はコミュ障なんで、思うように周りのスタッフとやり取りができず、疲れてしまうことが多くなってきました。しかし、僕だけでなく、コミュ力がそんなに問

          炊き出しを続けて感じること その2

          精神障害者とその家族

          僕は、2015年途中から、ほおずきの会という精神疾患についての集まりに参加しています。そういう集まりは大体、当事者のみ、当事者家族のみ、精神医療関係者のみ、などなど、同じ属性の人達だけの集まりの場合が多いです。ほおずきの会はちょっと違って、当事者、当事者家族、精神医療関係者、精神疾患に興味関心があるかた、などなど、特に属性に縛りはなく、参加したい人は誰でも参加できます。料金もかかりません。 当事者属性は、毎回参加は僕だけで、たまに別のかたが来られたりします。圧倒的に当事者の

          精神障害者とその家族