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一度はしてみたい!?英語で夢をみる体験。英語夢を見るための導入剤はコレ

こんにちは!語学の裏設定のSlovarです!

「英語ができる人は、英語で夢を見る」という説、英語を「話せる」ようになりたいと切に努力している方にとっては、単なる夢ではなく「強い憧れ」として胸に抱いていることと思います。

一度は英語で夢を見た!と友達に自慢してみたいものですよね。

そこで今日は筆者自身の英語学習の経験だけではなく、複数の言語学習を通して 得た体験を基に (中国語・スペイン語・ロシア語を含む)、次の4つの問に対して答えていこうと思います。

・睡眠中の英会話で英語力は上がるのか?
・どのくらい英語を勉強すれば、英語で夢を見れるのか?
・英語で夢を見る確率を上げる寝る前のアクションとは?
・一度に3言語以上で夢を見ることは可能か?

結論から言うと、英語で夢を見る確率を上げる方法はあると思っています。英語で夢を見れるかは「英語への没入度合」によると考えていますので、この方法はあなたの脳を英語漬けにする方法であることでしょう。


1.睡眠中の英会話で英語力は上がるのか?

単刀直入に言えば、既に学んだ表現の定着は期待できても、新しい表現が身についたり (当たり前ですが)、会話の反応速度が上がるということは起きないようです。

つまり現実の英会話で英語を練習することで得られる経験値は、どうやら得られないらしいです。


俗に言う睡眠学習の効果のお話ですね。最初にちょっと雑学的な話を挟んでいくとしましょうか。睡眠学習が注目される理由は、やはり寝ている時間も効率的に使い時間を無駄にしないという心理があるからなのでしょう。

その歴史は意外に浅く、1960年ごろになってやっとソ連が本格的な研究を始めたと言われ、1965年に言語学習を含めて様々な分野で応用できるという論文が発表されましたが、結局賛否は両論に分かれています。


ここで1つ、私達の希望の光になるかもしれない研究があるので紹介したいと思います。

フランス語を学んでいる人が対象で、フランス語で夢を見た人とそうでない人の間では、フランス語で夢を見たという人の学習速度の方が圧倒的に速かったという研究です。

ただ、フランス語で夢を見るからフランス語の学習速度が速いのではなく、学習速度が速い人だからフランス語で夢を見れたということらしいです。

きっとこれは英語学習にも当てはまるのでしょう。

つまり、英語で夢を見れている人は、英語の学習効率が良い人だと言えるのではないでしょうか。

自分の英語学習の改善指標として使えることでしょう。私は英語で夢を見ることを視野に入れて勉強をしていた時期がありますが、そういうモチベーションに燃えて勉強するのはいつもと違い、新鮮で楽しかったです。



2.どのくらい英語を勉強すれば、英語で夢を見れるのか?

英語で夢を見れるかどうかは、どれだけ英語に没入できているかだと考えています。

そして、英語に没入するためには俗に言う「英語脳」になっていることが鍵でしょう。言い換えたら、英語で考えることが出来る思考回路でしょうか。

さて、思考回路が主に語彙数と文法理解の強度によって構成されていると考えると、英語脳には「弱い英語脳」も「強い英語脳」もあると思うのです。


事実、英語を学び始めた「弱い英語脳」の段階でも私は英語の夢を見ていました。もちろん今では英語を教える身ですから、夢の中がずっと英語という日もあります。

これは多くの人にとって、
希望の光ではないでしょうか?

英語で夢を見るためには、帰国子女並みの英語力は要らないのです!!!!


それに、私は中国語・ロシア語・スペイン語学習の初期の段階でも、同じ経験をしています。語彙数や文法が乏しくて、ギリギリ回路として機能する低空飛行レベルでも外国語で夢を見ることは可能なのです。


したがって、どれくらい英語を学んだら良いか?という量の問題と言うよりも、どのように英語を学び英語の回路を構築するかという質の問題の方が関わり度合いが大きいようです。


3.英語で夢を見る確率を上げる寝る前のアクションとは?

ということで、「英語の夢を見ることが出来るくらい質の高い英語の勉強法とは???」という問いに行き当たります。

私自身いろいろ試してみましたが、今の所英語で夢を見る導入剤になり得る学習方法は2つです。

1つ目は、「寝る前に英語の映画・ドラマ」を見るという方法です。視覚的にも、聴覚的にも強い英語の刺激を受けるので英語で夢を見やすいのでしょう。

ところが、
この方法には問題点が1つあります。

寝る前にスクリーンを見て強い光を浴びてしまう行為は、睡眠の質を下げてしまい、不眠やストレスに繋がるとされています

そこで体に優しい方法をオススメしたいです。

ずばり、音読です。

効率の良い音読のやり方については以前、別の記事にまとめたのでそちらの方をご覧になっていただければと思います。

音読ならスクリーンを見なくて済む上に、英語に没入感をもたらしてくれます。なぜなら、私のオススメする音読は普通の音読とは違い、「目で見る・耳で聞く・声に出す・心で感じる」という4種類の刺激が伴う「玩読」という方法で、より英語に没入できるからです

映画やドラマは、受動的に見る・聞くだけですが、玩読 (音読) は自分で声を出す上に、俳優になり切って読むことで心まで刺激できます。

こうした音読中の英語への完全なる没入が頭の中でリアルな情景を作り出し、夢の中でその続きを、しかも主人公視点で会話しながら堪能するのです。

ポイントは頭の中に鮮明な情景を描きながら音読をすることです。


もし寝る前に小説を読めば、その中の人物になりきって英会話ができ、「君の名は」のような入れ替え現象もついでに堪能できるのでこれは体験できれば本当に楽しいです。毎晩英語の小説を読むのも捗るでしょう。


まだ小説を読むだけの英語力がない...という人も大丈夫。Graded readingと言って、英語のレベル別に分けられた読み物シリーズがあります。レベル1は中学校レベルの英語なので英語初心者にも優しいです。

これに関しては、次回記事にします。今日のところは、レベル1の本のリンクを1つ貼っておきますね。「中身検索」からどうぞ。



4.一度に3言語以上で夢を見ることは可能か?


私の体験談だけに基づいた話になりますが、可能です。

アベンジャーズのような、何でもごちゃまぜの世界が繰り広げられます。

日本語で話していると思ったら、英語に変わっていて、、、あれ?自分は英語度話しているのに相手は中国語で話している、、、でもちゃんと通じ合っている、、でもなぜ時々ロシア語の数字が会話に入るの???さっきまで日本語しか話せないと思っていた人が、ロシア語で歌を歌っているし、気づいたら自分も歌っている。

という異世界っぷりです。


3言語ミックスの夢を見れる条件の候補として

・母国語+第一外国語 (弱) + 第二外国語 (弱)
でも見れるのか?
・母国語+第一外国語 (強) + 第二外国語 (弱)
にならないと見れないのか?
・母国語+第一外国語 (強) + 第二外国語 (強)
まで成長してやっと見れるのか?

いくつか湧き出てきますが、私の場合、「母国語+第一外国語 (強) + 第二外国語 (中)」になってから見れました。

3言語以上の会話が成立する夢を見たいという人は、フレーズをいくつか知っている程度のレベルを超え、外国語能力の地盤がある程度必要なのかもしれませんが、要検証です。



まとめ

寝る前に英語の音読、ドラマを見ることを習慣づければ英語で夢を見れる確率を高めることができる。ただ寝る前にスクリーンを見ると睡眠効率が落ちるので、紙媒体での音読をお薦めしたい。

多量の語彙と文法に裏付けられた英語力が形作られていなくても、限られた語彙・限られた文法でも英語脳が形成されていれば英語で夢を見ることができる。それゆえ、英語脳ができたかどうかを判断する指標として、英語で夢を見れるかという判断基準は有用だと思う。

英語の夢を見る確率を高くする具体的な方法として、英語のドラマを見ることと、音読があるが、睡眠不足の問題を引き起こさないために音読をオススメする。ポイントは、鮮明な情景を描きながら音読をすることだ。



いかがでしたでしょうか。本記事が皆さんの英語学習のモチベーションの糧になったことを祈っています。

それではまた!


いつも記事を読んでいただきありがとうございます。英語学習に苦しんでいる方、つまらなそうに嫌々語学を学んでいる方が周りに居ましたら、シェアしていただければと思います。楽しく、深く、語学に取り組める人が1人でも増えたら幸いです。