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英語のリスニング能力を開花させる学習方法とは?

こんにちは!語学の裏設定のSlovarです。

今日は「英語が速すぎて聞きとれない。。」という方のお悩みを解決するキッカケになる記事です。

英語、速いですよね!
例えるなら「ミニガン掃射レベル」

しかしそんな方でも

当記事で紹介する方法を使えば、少なくとも1つ1つの音が見えるレベルくらいにはなることでしょう。そこからさらに鍛錬を積めば、今度はあなたが英語ミニガン掃射をする番になれるのです。

結論から申しますと、聞き取れない箇所を発見し、なぜ聞き取れないかという原因を徹底究明します。その上で、英語の理論に従って、言えるまで繰り返すという練習をするのです。これを「特定→改善法」と名付けました。

なぜ言えるまで繰り返すかと言うと、[発音できない音は聞き取れない]→[発音できたら聞き取れる]ようになるからです。

これは実際に私が使用していた方法で、効果は実証済みです。

1.「特定→改善法」のやり方

やり方はとても簡単です。

簡単に見えますよね....ですが

やり方を知っているのと、
実際にできるのは別物

それゆえ「なるほど!」とできるようになる人はおそらく全体の5%くらいであると思います。その5%とは? 既に音の理解の基盤が出来上がっている人たちです。英語の音を理解する基礎があるため、「原因の特定」もでき、どう読み方を変えたら、聞いたとおりに言えるようになるか知っている人たちなのです。

それ以外の方々は、おそらく「原因の特定」段階でもつまずくし、更にどう読み方を変えたら良いか分からないハズです。

と言っても悲観する必要はありません。なぜなら本稿はそういう方々が、「特定→改善法」を使いこなせるようになれるための記事なのですから。

まずは、「聞こえない原因の特定」の仕方から解説していきましょう。


2.英語弾幕が捉えられない理由

正体が分からない病気に薬を処方できないのと同じで、英語もなぜ聞こえないかという原因が分からない状態では対処法を施すことができません。

ではその原因とは?

ずばり、日本語と英語のリズムが違うからです。日本語のリズムに慣れきってしまった私達の耳は、英語のリズムをどうして捉えることができません。それはちょうど、人間の目では紫外線が捉えられないため、紫外線は見ることができないという原理と似ています。

そんなわけで、リズムの違いは下の通り。

またまた私の英語塾からスライドを引っ張ってきてしまいましたが、体験授業からなので悪しからず (有料で受講している皆さんの不利益には繋がりませんのでご安心を)。

日本語の場合、強い音が等間隔で並んでいるため、1音1音がハッキリと聞こえやすいです。

対して、英語の場合、強い音と弱い音の両方が使われているのですが、強い音はまだ聞こえる方なのでそこまで問題になりません。問題は弱い音の方です。特に、「弱い音が密集している激戦区」が聞き取りにくいのです。弾幕が全開です。

ここで次のような疑問が生まれます。

どんなものが弱い音になるか?

その答えはズバリ「機能語」というものです。

んんん?
機能語とは何ぞや?

というのを、機能語と対を成す
内容語と一緒に見ていきましょう。

・機能語とは、それ単体では意味が薄い単語
・内容語とは、それ単体でも意味が濃い単語

またまた授業用スライドから拝借すると、、、

いわゆる短い単語達が弾幕の正体であると言えます。

早い話、これらを聞き取れるようになれば良いのです。

どうするか?

3.音のつながり(リンキング)を知ろう

英語は音と音が繋がり合う言語なのです。

"Can I ?"を例に取ると

特に厄介なのが、弱い音同士がつながった場合。「モニョニョニョ」としか聞こえません。

"Can I?" 程度ならまだマシな方で、「キャンナイ」に聞こえます。これが"drop in on at the"という風に、in+on+at+theの機能語弾幕を張られると聞き取るのに苦戦するのです。

とりあえず、ここまでをまとめると

機能語弾幕が張られている箇所は、弱い音がダダダダダダダと撃ち出されているため、テンポが速く聞こえる。これがリスニングを難しいと感じてしまう理由です。

ではどんな音と、どんな音がリンキングするのか?

ちゃんとメカニズムがあるのです。

このメカニズムについて語るためには、他の予備知識が必要だったりと、素直にリンキングの仕組みに話を移せない事情があるのですが、、、

しかし、すぐに役立つ処方箋が無いわけではないので、今回はそれを紹介しておきますね。

この技は確かに便利ではありますが、注意が必要です。

生兵法は大怪我のもと

と言いますように、ちょっと知識をかじった状態で、我流リンキングを繰り返しますと、できるようになるのは「むしろ伝わらないリンキング」になってしまうのです。

仮に正しいリンキングのメカニズムを発見したとしましょう。しかしもし、個々の子音と母音がそもそも正しく発音できない状態なら、、、、正しくない音を正しくつないでも結局、それは伝わらないリンキングになるのです。

例えると、

サッカーやバスケで、静止してシュートが打てないのに、走りながらシュートを打つ練習をするようなものです。


英語の発音はよほど良い耳がない限り、自分が発している音が正しい音なのかどうなのか分からないので独学が難しいものですが、、、

最後に一言。

語学はスポーツやガーデニングと同じ。毎日練習・手入れをすれば、必ず花が咲きます。

それではまた!


いつも記事を読んでいただきありがとうございます。英語学習に苦しんでいる方、つまらなそうに嫌々語学を学んでいる方が周りに居ましたら、シェアしていただければと思います。楽しく、深く、語学に取り組める人が1人でも増えたら幸いです。