そら

学校・公共図書館で司書しています。本が好きで、本に囲まれて暮らしたくて、この仕事までた…

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学校・公共図書館で司書しています。本が好きで、本に囲まれて暮らしたくて、この仕事までたどり着きました。結構絵本が好きだということに、最近気づいた(笑

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図書館使いのエキスパートに

図書館、と聞いて何を思いますか? 難しい本しかないんでしょ?🤷‍♀️ 正直興味ないな😟 そもそも読まないしね🙅‍♀️ でしょうか? 図書館サイドから言わせていただくと 【使わないのはもったいないなぁ】 と常日頃から思ったりしているので まだの方はファーストコンタクトで、 ユーザーの方は更なる高みを目指して、 【図書館】という場所を使ってみませんか? ではいきますよ〜🚩 図書館へ行く良きこと📚 0.大前提として館内を実際ぐるっと見て回ることをお勧めしま

    • 学校図書館のウラガワ2.6〜見えない仕事⑥ 受け入れ 3

      本の受け入れ作業だけでこんなになるとは(笑 購入本は前出の通りなんですが、寄贈本はまた少し違ってきます。 寄贈された本のデータを探すところから始めます。書誌(その本の情報)は主にTRCさんのデータを使い、書誌登録をします。その時に請求番号も決定します。 電算化したときに購入したバーコードを使ってデータ登録をし、請求記号とともに本に貼ります。その後の工程は購入本と同じですが、違うことが一つ。 ブックコーティングです。 公共図書館でもそうですが、本にビニールみたいなカバ

      • 学校図書館のウラガワ2.5〜見えない仕事⑤ 受け入れ 2

        さて、本の背表紙の数字の謎が解けました(いつからそんな話になったのか?) えっとそうです、今でこそ全ての装備が整った状態で納品されてきます、という話でした。 今の話に絞ると、本が学校に届いてまずやることは「中身の確認」です。納品書と納品された本に間違いがないかを確認です。あわせて、落丁乱丁本がないか、装備の不具合がないかも見て、本に挟まっているチラシ等を抜き出します。この時点で不良本が出たら前出のTRCさんに連絡して交換なりなんなりします。 また、わたしはこのときに補強や

        • 学校図書館のウラガワ2.4〜見えない仕事④ 受け入れ作業 1

          つい記事を先走って書き忘れたことがありました。 「買ったりもらったりした本が本棚に並ぶまで」です。 簡単には書きましたが、読み返すとあまりにサラッとしすぎて「実は秒で終わる仕事なんじゃないの?」と思われてるかなと(そんなことはないかw) これもまた学校や自治体によるとしか言えないので、ウチの話をします。 ウチは「本の問屋さん」と皆さんに説明しているTRC(図書館流通センター)さんで本のデータとともに購入しています。仕様として、学校ごとの本のバーコードと請求記号シールとブ

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        図書館使いのエキスパートに

        • 学校図書館のウラガワ2.6〜見えない仕事⑥ 受け入れ 3

        • 学校図書館のウラガワ2.5〜見えない仕事⑤ 受け入れ 2

        • 学校図書館のウラガワ2.4〜見えない仕事④ 受け入れ作業 1

          学校図書館のウラガワ2.3〜見えない仕事③寄贈

          寄贈  [名](スル)《「きそう」とも》物品をおくり与えること。 (コトバンク https://kotobank.jp/word/寄贈-474148#:~:text=読み・例文・類語-,き%E2%80%90ぞう【寄贈】,贈与%E3%80%82 より) 物品をおくり与えること。 そう、時に「どうぞ」と本をいただくことがあります。 出版社さんからおくられるもの(学研さんのひみつシリーズなど)もあれば、保護者さんや地域の方から、あるいはPTAさんより図書費としてお使いくださいと現

          学校図書館のウラガワ2.3〜見えない仕事③寄贈

          学校図書館のウラガワ2.2〜見えない仕事②修理

          タイトルのナンバリングばっかり増えてく(笑 見えない仕事の方が謎なのだからまぁいいか(笑 前記事で「本の弱いところを補強する」と書きました。学校図書館の本は本当に痛みが激しいのです。公共図書館の方がよほど綺麗です。 なぜか。 公共図書館の本は子どもが小さいころは大人主体で使用します。借りるのも家で管理するのも大人です。無理な力のかけ方はしないでしょう。 学校図書館の本は子ども主体です。思わず力が入る、常識外の使い方をすることは日常的です。 ですので、学校司書は修理の技術がな

          学校図書館のウラガワ2.2〜見えない仕事②修理

          学校図書館のウラガワ2.1〜見えない仕事

          授業に入るなど、みんなに見える仕事をしていれば「あぁそういう仕事なのね」と理解してもらいやすいのですが、実はそれ以外の仕事についてほぼ知られていないのではないでしょうか? 授業に入るのも、前準備なしでできるものはほぼありません。読み聞かせも先に本を選んで練習するし(テッパンの本だとNO練習でいけるけど)、本の紹介も先に読んでおかなくてはなりません。教える系ならなおさら自分で資料を揃えて勉強し、時に練習したり台本書いたりパワポ作ったりします。調べ学習をしたいと言われたら、目的

          学校図書館のウラガワ2.1〜見えない仕事

          学校図書館のウラガワ2.0〜で、学校司書はなにしてるの?

          「学校図書館司書」という資格もなければ、専門学問もない、そのくせ「学校図書館の職務に従事する」と学校図書館法に定められている。 もうこれだけで迷わずにはいられないのですが、そうも言っていられません。 さて、学校図書館法によれば、その職務は次のように定められています。 【図書、視覚聴覚教育の資料その他学校教育に必要な資料(以下「図書館資料」という。)を収集し、整理し、及び保存し、これを児童又は生徒及び教員の利用に供することによつて、学校の教育課程の展開に寄与するとともに、児

          学校図書館のウラガワ2.0〜で、学校司書はなにしてるの?

          学校図書館のウラガワ〜学校図書館と学校司書ってなんなのさ

           学校図書館司書しています。 学校図書館って図書室のこと? そうです。 通称『図書室』です。 学校図書館法第3条に【学校には、学校図書館を設けなければならない】とありますので、学校にあるのは学校図書館というもので、呼び方は自由ということで「図書室」と呼ばれてきました。 その、学校の図書館に専任でいる司書が学校図書館司書という職員です。 公共図書館の司書さんが業務を担うこともありますし、特に司書資格がなく業務に携わる方もいらっしゃいます。 これは雇う側(主に自治体)の雇用条

          学校図書館のウラガワ〜学校図書館と学校司書ってなんなのさ

          読み聞かせの本選びについて司書が話します③

           多くの本から選ぶ、ということは「選ばない」という本も出てきます。  今回は読み聞かせに相応しくないかも、というものを挙げていきます。 *ここでいう読み聞かせはボランティア活動などで何人もの人を相手に絵本を読むスタイルを指します  1. 絵が細かく描き込まれていて、文字が極端に少ないもの  →これは絵を楽しむ本ですから、絵をじっくり見ることが楽しい絵本です。文字はほんの少しだけ解説しているだけなので、集団向けではありません。  2.雰囲気にそぐわないもの   →例えば朝自

          読み聞かせの本選びについて司書が話します③

          読み聞かせの本選びについて司書が話します②

           ①では、何を選べば良いか迷っている人へ向けての内容でした。②では少し進んだ話をしたいと思います。    昔話はどうにも読む気になれない、とか、どうしても現代作家さんの作品がよい、とか希望がある場合です。  読み聞かせを始めて日が浅い場合には、ロングセラーと呼ばれる本を選ぶと良いと思います。こちらも多くの人に読み継がれてきているので本自体に力がありますから、初心者さんでも安心して読むことができます。  もしくは、公共図書館の場合だいたい「図書館員のおすすめリスト」が存在する

          読み聞かせの本選びについて司書が話します②

          読み聞かせの本選びについて司書が話します①

           読み聞かせしてみたいな、とか、お当番になってしまって、とかきっかけは色々あると思いますが、最初にあたるのが「どの本選ぶ?」です。  読み手の好きな本を選ぶことが正解なのですが、好きな本がまだない、わからない、という人も少なくありません。  読み聞かせボランティアグループに属していればグループ内で教えてもらえますし、公共図書館で開催されたりする読み聞かせ講座でも有益な情報が得られます。  グループにも属さず、講座もない、そんな時お勧めするのは【むかしばなし】です。  「

          読み聞かせの本選びについて司書が話します①

          司書がおもう読み聞かせに大切なのはひとつだけ

           かれこれ17年くらい、読み聞かせをしています。 そのうち半分は司書としても読んできました。  たくさんの、おもに絵本を読み聞かせしてきて「これだけは」ということをお話ししようと思います。  その前に。 一般的に読み聞かせで大切なことがいくつかあるので、そちらも紹介していきますね。 ①  読み聞かせにふさわしい本を選ぶ   誰に読むのか、いつ読むのか、くらいは頭に   入れて本を選びます。   いつ、というのは季節だけでなく、朝なのか   昼なのか、も含みます。 ②

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          リケジョへ育てる方法

           わたしの娘は理系女子、いわゆる【リケジョ】と言われる子です。高校3年のとき、科学の全国大会JSECで上位17位以内入賞を果たすなどいくつかの大会で入賞することができ、そのまま理系大学への進学をしました。  本人の個性もあるとは思いますが、親として関われることもあるかなと思いまとめてみました。 ★ 素朴な疑問なぜ理系を?と基本的な疑問ですが、ありていに言えば【理系はお金になる】のです。 単純に、塾講師のアルバイトでも数学は時給がよいです。 また、彼らの思考、物の見方は

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          本を読もう2〜ちょっとしたコツ〜❶新聞

          『本を読もう〜読書が苦手でも大丈夫!読書ができる9つのメソッド』は、読めない人が読めるようになる方法をお伝えしました。2では、【読めるけど、もう少し効率良い読み方はないの?】ということに焦点を当てたいと思います。 活字中毒の方はもう知っていることだと思うので、このnoteは閉じて構いません😁 読めるけど、そこまでじゃあないな…という方は、このnoteで効率良い読み方をマスターしてしまいましょ!  新聞にコツなんてあるの?と思うかもしれませんが、実はあるのです。 *この

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          本を読もう〜読書が苦手でも大丈夫!

           読書は好きですか?  【好き】だと思うかたは、このnoteは必要ありません。 【好きじゃない】【どちらかと言うと好きじゃない】【むしろ苦手】と言う方は、だまされたと思って見てみてください。  本当にだましているのかもしれませんが。  そこで、読書が苦手さんでも本を読めるようにならないかと考えたのが、このnoteです。  少しでも読めるようになりたいな、と思うのでしたら、ぜひご覧いただきたいと思います。 1.読書嫌いレベル判定次のうち、どこにあてはまりますか?

          本を読もう〜読書が苦手でも大丈夫!