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学校図書館のウラガワ2.1〜見えない仕事

授業に入るなど、みんなに見える仕事をしていれば「あぁそういう仕事なのね」と理解してもらいやすいのですが、実はそれ以外の仕事についてほぼ知られていないのではないでしょうか?

授業に入るのも、前準備なしでできるものはほぼありません。読み聞かせも先に本を選んで練習するし(テッパンの本だとNO練習でいけるけど)、本の紹介も先に読んでおかなくてはなりません。教える系ならなおさら自分で資料を揃えて勉強し、時に練習したり台本書いたりパワポ作ったりします。調べ学習をしたいと言われたら、目的に沿った本を先生の希望の数用意しておかなければなりません(在籍学校で揃わなければ公共図書館や他校から借りてくる)

こういったことはすべて「見えない仕事」となります。みんなに見えている部分と見えない部分は、氷山の出ている部分と沈んでいる部分くらいの感覚です。

他に前記事の
①本を買う
にしても、本の問屋さんが開く展示会に出向いたり、図書館に行ってみたりして「学校に必要な本」を探しますし、学校図書館の棚を見ながら足りない本を確認し、膨大なカタログをめくって購入リストを作り、図書館担当の先生から許可をもらってから購入となります。

ちなみに購入方法は自治体によってさまざまです。
一回の購入限度額は決まっているけど年間の購入回数に決まりはないとか、その逆とかです。
わたしの住んでいるところは「一回の購入限度額は決まっていないけど、年間の購入回数が決まって」います。なので、新刊を新刊のうちになかなか買うことができないのです。

前記事の
②買った本のラベリング
こちらも馴染みがないですよね。
買った本はそのままでは棚に出すことができません。まず、学校図書館用に登録します。
PC導入の電子データありですと、その本のデータごと購入していればデータを落とすだけで登録完了です。
登録が終われば、必要に応じて所蔵棚ごとのデータの変更やシールを貼る、返却日のカードを貼る、登録日の印を押す、あらかじめ本の弱そうな部分には補強もします。
冊数が少なければすぐ終わる作業ですが、冊数が多いと登録印を押すだけで一時間かかることも。
登録印や返却日のカードは省略している学校もあります。





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