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学校図書館のウラガワ2.6〜見えない仕事⑥ 受け入れ 3

本の受け入れ作業だけでこんなになるとは(笑

購入本は前出の通りなんですが、寄贈本はまた少し違ってきます。

寄贈された本のデータを探すところから始めます。書誌(その本の情報)は主にTRCさんのデータを使い、書誌登録をします。その時に請求番号も決定します。

電算化したときに購入したバーコードを使ってデータ登録をし、請求記号とともに本に貼ります。その後の工程は購入本と同じですが、違うことが一つ。

ブックコーティングです。

公共図書館でもそうですが、本にビニールみたいなカバーがかかっていますよね。アレです。
なるべく長持ちするように、汚れがつきにくく落としやすいようにコーティングします。

こちらは図書の専門用品の会社でロールで売られているのでそちらを購入して使っています。1ロールはサイズにもよりますが5000円くらいします。大きいサイズは1万円を超えるものもあります。
最近ではだいぶ市民権を得てきたようで、ホームセンターのようなところにも少量売りであるようです。昔わたしが買った時は1本1000円くらいでしたが、本を数冊かけたらなくなるくらいの量でした。

このコーティング作業、地味に私は好きな作業なんですが、どうしても向かない人もいらっしゃいます。過去お二人ほど何してもうまくかけられない方がいらっしゃいましたので、「なんだかいつまでも上手にできない」という方はどうしても向かない方なのかもしれません。

かけ方の手順はあります。公共図書館でその講座をしていたり、今は動画で流している方もいらっしゃるのでそれを見ながらご自宅でご自身の本にかけることもできるのではないかなと思います。

わたしは司書の師匠からの伝授で、カッターナイフのみ使用し、空気が入らないようタオルで押さえてかけるやり方です。
ちなみに、娘が小学校で貰った6年まで使う歌集にコーティングしたところ、卒業までキレイだった〜✨と喜んでいました。司書の技術が役に立った数少ない事例です。

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