図書館使いのエキスパートに
図書館、と聞いて何を思いますか?
難しい本しかないんでしょ?🤷♀️
正直興味ないな😟
そもそも読まないしね🙅♀️
でしょうか?
図書館サイドから言わせていただくと
【使わないのはもったいないなぁ】
と常日頃から思ったりしているので
まだの方はファーストコンタクトで、
ユーザーの方は更なる高みを目指して、
【図書館】という場所を使ってみませんか?
ではいきますよ〜🚩
図書館へ行く良きこと📚
0.大前提として
館内を実際ぐるっと見て回ることをお勧めします😊
書棚しかない?
いえいえ、新刊コーナー、雑誌コーナー、新聞コーナー、企画コーナーなどありますよ😁
自動返却機や消毒ボックスなどがある館もあるでしょう。
もっとあちこち見て回ると、休息スペースや自習スペース、館によってはカフェがあるところ、イベントスペースがあるところもありますね。
壁にかけられている絵画、窓にはまっているステンドグラスなど、気付かない見どころもあるかもしれません。
【利用のメリット】
⒈無料
まず最初に挙げられます。
本も場所もお金は一切かかりません。難しいことをいうなら『図書館法第17条 図書館無料の原則』があるので、無料なんですね😏
そもそも、書籍はそんなに安いものではありません。そして、場所をとります。読みたいから、必要だから、と片っ端から買うのは財力と収納に優れた住まいを持つ方にしか出来ない相談です。
(電子本もありますが、本当によく読む人は電子と紙を使い分けるので、結局は同じことなんですね💦)
図書館はそんな皆さんの『マイ本棚』の代わりとして存在しているのです(だったらいいな)
何万冊もの本を全て無料で読めるし、時間が許せば一日中館内で過ごすこともできる、それが図書館です。
買うまでもないけど気になる本の試し読みにもうってつけです。むしろそうやって利用して欲しいです。
2.古い本がある
本なら書店でもいいじゃないか、と思うでしょう。でも、書店にはない本が図書館にはあるのです。そう、それは『古い本』。
本の寿命は意外と短く、気がつくと絶版になっていることも珍しくありません。
図書館の役割の一つが【本の収集】であるため、図書館ではむしろ古い本を大事に保存していることが多いです。破損が酷くても、二度と手に入らない収集に値する本は、可能な限り修復して保存につとめます。
古書店にはあるじゃない?
そうですね、ある場合もあるでしょう。でも、行った古書店にその本が存在しているかはわかりませんね?
図書館も所蔵しているかわからないですが、【蔵書検索】ができるので、古書店よりは見つけやすいと思うのです。
3.手元で本を探せる
これは図書館の検索機能(OPAC…オパックもしくはオーパックと読みます)を使用します。
図書館の検索用パソコンはもちろん、館によっては登録手続きの有無の違いはありますが、ご自宅のパソコンやスマートフォンなどから調べることもできます。
この時、注意したいのは、『検索ワードは正確に』ということです。漢字かなは本の通りに入れないと弾かれてしまいます。
それを防ぐには、『すべてひらがなで検索』することです。ただしこちらも、読み方が正しいことが前提になります。題名全てでなくても、単語だけでも検索可能です…ただし、物によっては何百件とヒットしてしまうものもあるので注意ですね⚠️
どうしても自力では無理…というときは、手元で探すのを諦めてカウンターで探してもらうのが早いですよ😊
4.意外な発見がある
検索で出てきた本の一覧でもいいですが、実際の書棚にも思わぬ本が見つかることもあります。書籍にまじってしれっとコミックスが入ってたり、高校や大学案内があったり。
何を意外だと思うかは人それぞれですが、書棚をずらずらっと眺めてみる(ブラウジングといいます)と、結構面白い発見があるのが、図書館のいいところです。
売れ筋じゃない本もありますから、『誰が読むの⁈』という本を見つけてみてもおもしろいです。
5.地域や地元の情報が多い
これは図書館の機能の一つの『郷土資料の収集』に関係があります。
図書館は郷土資料の収集につとめなくてはならず、地域に関するものを多く保存しています。役所関係のものから、出版社の出している観光書籍、地域のミニコミ誌に至るまで、とにかくなんでも収集しています。
特にミニコミ誌は自分が見つけなければ気づかないものもあるし、生きた情報のことが多いので、見ているだけでも充分楽しめます。
郷土資料はまとめて置いてあることが多いのですが、置いてある場所は館によって様々ですので、わからないときはカウンターで聞いてみてください😊
6.CDやDVDがある
多くの図書館では視聴覚資料として、CDやDVDを借りることができます。もちろん無料✨カセットテープがある館もあります(ウチはあります)。館によってはBlu-rayがあるかもしれません。
館内に再生機器があれば、館内で楽しむこともできます。
古い物や児童物に限らず、レンタル解禁になったばかりの映画などもあったりします。それももちろん無料✨
ただ、ひとつだけご理解いただきたいことがありまして、無料利用だからか、結構盤面の傷はあります。酷いものは研磨し直していますが、レンタルショップに比べるといささか劣ってしまうのです。
7.新聞を多数読める
これも図書館の資料収集や、情報の場としての役割の一つで、その地域で手に入る新聞を複数取り揃えています。全国紙はもちろん、県名の付いた新聞や日刊工業新聞のような専門紙、また、児童書コーナーには小学生新聞、中高生新聞なども揃っている所が多いのではないでしょうか。
さらに過去何ヶ月かは所蔵することになっているので(3ヶ月くらいと思ってください)、近い過去のものなら読むことができます。
それより古い新聞は、縮刷版といって、1年分の発行された新聞を1冊にまとめたものがあるので、そちらが便利です。縮刷なので、文字はとても小さいです。マイクロフィルムや電子データに変換されたものを所蔵している館もあるので、過去の新聞についてはスタッフまで問い合わせるのがベストです📰
新聞は各紙スタンスがあるので、一面の見出しだけ見比べても、かなりおもしろいのでオススメです✨
8.返却本の棚があれば
ぜひ返却本の本棚やブックトラックを、見られるならご覧ください😁
みんなはどんな本借りてるの?という、下世話なものが見られます😏
という言い草は置いといて(笑
でも、返却本コーナーは【自分が選ばない本】の宝庫なので、一番意外な出会いが期待できる場所なのです✨
わたしも仕事しながら、『何これ面白そう!』とか『あったんだこれ!』とか思うこと多々なんですよね〜🥰
利用するだけでも、上記8つのメリットがありました。では次にお得なことを載せていきますね😊
【利用すると得なこと】
1.リクエストできる
1番はこれ。スタンダードユーザーさんでも、ご存知ないことが多かったです。
読みたい本がなさそう、新刊が出るので読んでみたいなど、所蔵していない本をリクエストできるのです。
既に発売されている本でしたら、他の地域で所蔵している図書館から、図書館が借りてくれます。未発売のものは、いくつか決まりもありますが、概ね新刊予約を受け付けてくれ、図書館が購入したら予約の早い順に貸し出しをしてくれるのです。
文学賞受賞作品のように、人気のある本も予約した方が早く読めます…が、あまりに人気が高い本は、一年先に順番が回ってきたりするので、覚悟するか、諦めるか、買ってしまうか、になってしまいます💦何冊か同じタイトルの本を買うのですが、普通に予約65人とかなってしまうので、そのあたりは本当に申し訳ないです💦
また、◯◯という本を借りに行きたいのだけど、時間なくて探してられない、という時も、あらかじめ予約しておくと、カウンターで受け取るだけで済むので、忙しい方にオススメです。
この場合は、家から予約できる環境にあることと、図書館側の予約完了の時間とに気をつけないと、『予約したから受け取りに来たのに、用意できてなかった』という事態になりかねません。
図書館側の都合は利用者さんはわからないですので、『図書館にある本を受け取るだけにしたい』ときは、前日の予約の方が安心です。
2.お取り置きができる
かなり限定された使い方です。同じ市町村の図書館の本館分館での使い方です。
例えば、借りたい本が今いる館ではない館にあることがわかりました。今日借りたい、自力で借りに行ける、という時、その本を借りるので取りに行くまで取り置いてください、ということができます。
他の図書館もおそらく行っているサービスだと思いますが、これはウチの場合当日受け取りに限るという制限がつきます。翌日以降に取りに行きたい場合は、予約リクエストしかないので、タッチの差で借りられてしまう可能性もゼロではない…という、悩ましいことにもなりかねません💦
3.寄贈ができる
もう読まない本の寄贈ができます。
もちろん、寄贈せずに古本屋へ持ち込んでもいいです😁
寄贈するときは、いくつか確認することがありますが(美本、発行年月日等々)、簡単な手続きで完了です。
図書館員も何人かで選書しますが、どうしても全てのジャンルを網羅できないので、そういう時にその網羅できないジャンルを寄贈いただけると、大変ありがたいのです。
反対に、ベストセラー本などはたくさん所蔵しているので、条件に合致したものであっても、書架に並ぶかどうかは判断の難しいところになります。
4.学習スペースがある
これはどの館にも必ずある、というものではありません。最近では、学習スペースはとらないという図書館も出てきています。
もしあれば使ってみてください。学校や予備校以外で、フリーに使える無料学習スペースは実はとても貴重なのです。
図書館の学習スペースがないと、有料フリースペースを借りるとか、カフェなど飲食店、フードコートなど、ホントはダメなんだけど…という場所をお金を払って使うしかなくなるのです。
利用者は地域によりますが、試験前は学生さんが多くなり、その他の季節は年齢高めの利用者さんが多いと思います。
5.イベントがある(展示含)
図書館で一番華やかなイベント!
月ごとの展示スペースでの図書展示は、図書館員がそれぞれアイデアを出しての企画です。知らなかったことや、珍しい本が出ることもありますので、見てみて損はありません😁
また、体験型イベントでは、小さな子どもたちへの読み聞かせをはじめ、小学生向けの工作教室、大人向けの講座、映画鑑賞会など、図書館員がメインとして行うイベントのほか、外部の劇団を招いたり、時には作家の講演会などもしています。
また、イベントスペースを確保しているところでは、ミニコンサートなどをすることもあるようです🎹
そのほとんどは図書館HPや、広報に載るので、見落とさないことが大切です😊
6.リサイクルブック
多くの図書館で行っていると思います。
古くなったりしてあまり手に取られない本などを、市民/区民の皆様に還元するイベントです。
年に一回、開催されます。参加の仕方はそれぞれ違うと思いますが、基本的に利用者さん参加型のイベントです。
かなり人気のイベントなので、開館時間に行ったらすでに長蛇の列、なんで図書館も。一人当たりもらえる冊数の上限があるところがほとんどです。
初めて参加するなら、散歩がてら様子見程度に会場を眺めてみるのがいいと思います。
開催日時等は地域の広報誌、図書館ホームページ等で確認してくださいね。
【ひとつだけお願いがあります】
これはどなたにでもあてはまるのですが…
大切なものをしおりにしないように
公共料金の通知書、同窓会のお知らせ、行きつけのお店からのポイント葉書、昔の写真、銀行名と口座らしき数字の紙…すべて『忘れ物』として一定期間保管しますが、大切なものであればあるほど、心配になります。
図書館のカウンターには、無料しおりがあることもありますので、借りる時一枚持って帰られるといいかな〜と思います😊
【終わりに】
さて、いかがでしたか?
もしかしたら全部ご存知の方もいらしたかもしれません。でも、初めて知った、なんだか面白そう、と思っていただけたのなら!今度の週末にでも、図書館へ足を運んでみませんか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?