学校図書館のウラガワ2.0〜で、学校司書はなにしてるの?
「学校図書館司書」という資格もなければ、専門学問もない、そのくせ「学校図書館の職務に従事する」と学校図書館法に定められている。
もうこれだけで迷わずにはいられないのですが、そうも言っていられません。
さて、学校図書館法によれば、その職務は次のように定められています。
【図書、視覚聴覚教育の資料その他学校教育に必要な資料(以下「図書館資料」という。)を収集し、整理し、及び保存し、これを児童又は生徒及び教員の利用に供することによつて、学校の教育課程の展開に寄与するとともに、児童又は生徒の健全な教養を育成することを目的とし】
(学校図書館法第二条より抜粋)
法律なのでわかりにくいですが
【本とかCD・DVDの類の買ったり貰ったりしたものを使いやすく整理して、勉強とかに役立てるようにサッと出せるように、時には出すことが仕事の目的】
ということになると思います。
具体的にはざっくりと⬇︎
① 学校に必要な本を選んで購入
② 買った本を学校で使いやすくする
(ラベリングとかね)
③ 勉強に必要な本を貸し出す、休み時間に借りに来た子に貸し出す
④ 壊れたりした本を修理して長く使えるようにする
だいたいがこの4つになります。
他には寄贈でもらう本の選定とか、必要であればパンフレット類の整理や保存、読書指導の相談などもあります。読書活動を進めるためのイベント企画、小学校なら室内装飾もありますし、もちろんそれらに付随する事務仕事も忘れてはいけませんね。
上記の③は学校司書の仕事として認識されやすいと思います。
図書の授業での読み聞かせや本の紹介、休み時間の貸出返却の手続きなどは想像できるのではないでしょうか。
③の時間は学校の規模や図書への取り組みで変わってきます。図書の時間も、館内をうろついて選べない子に本の案内をする人もいれば、それはそれとして自分の仕事をする人もいます。休み時間の貸出返却も多くの学校では委員会の仕事なので、司書は委員会の様子を見るだけの人もいれば、いろいろな作業を一緒にする人もいます。
わたしは、図書の授業では館内うろつき型で、休み時間は作業させ型です。なので、①②④や事務仕事はどうしても放課後や空き時間に行うこととなります。
時には授業を頼まれることもあります。
辞書や百科事典、図鑑の使い方の授業をしてほしい、本のポップや帯の作り方の授業をしてほしい、などです。
そうそう、年度初めの図書館の使い方も授業として組み込ませてもらっています。
ですが仕事量としては、授業に入るよりその他の方が大きいウエイトを占めていると感じます。
なので、空き時間や放課後に全部やるのですが、それはそれで順当に進まぬことも…
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