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学校図書館のウラガワ2.5〜見えない仕事⑤ 受け入れ 2

さて、本の背表紙の数字の謎が解けました(いつからそんな話になったのか?)

えっとそうです、今でこそ全ての装備が整った状態で納品されてきます、という話でした。

今の話に絞ると、本が学校に届いてまずやることは「中身の確認」です。納品書と納品された本に間違いがないかを確認です。あわせて、落丁乱丁本がないか、装備の不具合がないかも見て、本に挟まっているチラシ等を抜き出します。この時点で不良本が出たら前出のTRCさんに連絡して交換なりなんなりします。
また、わたしはこのときに補強や別装備が必要な本も選り分けておきます。

本自体に問題がなければデータ登録します。データも購入しているので、ウチでは検収と言いますが、TRCさんから学校図書館のパソコンに本のデータを落とし込みます。これをしないと本のバーコードを読み込んでも未登録となって使うことができません。

データ登録が済んだら、受け入れ印を押します。学校所蔵がわかるように学校名のハンコと、いつ購入したかの日付のハンコです。学校の!と誰もがわかるように、外から見て見えるところにも押すのよ、とは私の司書の師匠の言です。家に持ち帰って家の本と重ねてしまってもわかるように、だそうです。
なるほど。
でも外で◯◯小学校と見えてしまうのもこのご時世アレだな、と思うので、本の地の部分(底面ね)に押すようにしました。普通に読めば見えにくい部分かなと。

次に返却日のハンコを押す紙(デイトデューといいます)も貼り、これでやっと本棚に出すことができるのです。

補強や別装備が必要な本や、教科書掲載の本や置く場所が他と違う本などには、さらにここから作業があります。

補強とは。
なるべく壊れにくくするための作業で、例えば中のページがピラっと大きく開くものには破れないようにとか変に折れないようにページヘルパーを貼って補強することがあります。糸で綴じてある本の糸の部分とか、ページがくり抜かれて窓になっている部分とかも、取れないよう、破れないようにページヘルパーやブックコートを貼ったりもします。

教科書掲載の本、本棚以外に他にまとめておきたい本、特定の分け方をしたい本(ジェンダーとか3.11とか)には更なるデータを付け足し、本にはそれとわかるシールを貼ったりしてから本棚に出します。

これは少なくともデータを見ればわかるようにしておけば、次の司書も困りにくいかなと思っておこなう作業です。

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