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「選択をするために考える」機会を生み出す。

いつの間にか、18歳から選挙権が与えられるようになり。
いつの間にか、成人年齢が18歳になっていました。

うっすらそんなニュースを見かけたけど、法案の成立から施行までに数年あったので、イザ「今年の18歳から成人でーす!」と言われた時に凄くビックリした(笑)

自分の子供は、自分と同じ二十歳ではなく18歳に成人する。


18歳選挙権

先日読んだこちらの本がとても勉強になったので、同じ著者が書いた他の本も調べてみた。

18歳選挙権に関する本である。

この本は「18歳選挙権」が施行された2016年に出版されている。

その中で、高校生が行う模擬選挙の意味についてこう書かれていた。

模擬選挙は、投票することが目的ではなく、投票をするために考える機会を生み出すところに意味がある。つまり、「投票」という「選択」をするために「考える」のである。

そうなのだ。
これは選挙に限った話ではないけれど、「何かを選択する」為に考える練習はとても大切だ。

「投票する」という行為の為に、社会の構造とか、自分が問題だと感じる事は何か?とか、そういう事を調べたり目を向ける事ができる。


例えば私は、お恥ずかしい限りだけど「防衛」とか「拉致問題」については、とても疎い。

一方で、人口減少、少子化、不登校、子供の自殺、子供の貧困等については、物凄く関心がある。

たまに学生時代に戻って、自分が興味関心のある社会問題についてとことん研究したい…と思うけれど、中々そんな時間も取れず。

そういう意味で、「社会人」という8時間労働+家事(育児)がない学生のうちに「探求したいこと」を見つけられたら最高だと思う。

以前ご紹介した小学生起業家達のように。

「子供を大人にする」という覚悟

大人は子供のままに扱うのではなく、少なくとも成人するまでに「子供を市民にする」「子供を大人にする」という意識をもって、子供と接するべきである。

この本が出版された時点では、「成人する年齢は二十歳」だった。

でも、現在は成人年齢も、選挙権を有するのも18歳。
つまり大学生になる頃には「名実共に大人」なのだ。


私の周りには、高校生のお子さんがいる方が何人かいる。
まさに「大学受験」を控えて、色々悩まれている方も多い。

きっと私も子供が高校生になれば、色々悩む事が増えると思う。

現在、私は「大学進学はどちらでも良い」と思っているけれど、その時になれば「やっぱり大学入った方が良い」と思っているかもしれない。


その時に、子供が「俺は大学には行かずに働く!」と言い出したら、すんなり尊重できるだろうか?

逆に子供が「学びたい事」ではなく偏差値重視で大学を選んだ時に、納得できるだろうか?

今既に、習い事やイベント1つをとっても
「親の希望」と、「子供の意志」が折り合わない事は多々ある。


習い事にしても、進学、就職にしても親の方が
「〇〇をしたら××になる」という経験値や、知識がある事は多い。

まだ20年も生きていない子供は、判断材料が少ない事もあるかもしれない。

その時に、親は子供が判断するにあたって役に立ちそうな情報を与えたり、色々な世界を見せたり、非日常の経験をさせたり。
親子で「コレが好き」とか「こういう事がしたい」とか。
「対話をして決定するプロセス」を沢山経験した方が良いのかもしれない。

そういう意味で、大人が先走って進路を夢見たり、何でもかんでも指示したり、そうならないように気をつけよう。

長男が成人を迎えるまで、残り11年。
私も「子供を大人にする」という覚悟を持ちたいと思う。

〈あとがき〉
実はこの本を読んだのは1ヵ月近く前でした。
良いな!と思った所をメモしていたものの、noteを書くにあたってどう紹介すれば良いのかイマイチ思い当たらず「寝かせていた一冊」です(笑)
この記事を書き始めた時は構成が特に決まっていなかったけど、記事を書きながら段々自分の考えがまとまってきました。
まさに「noteに書く」という行為の為に、「考える」機会を生み出されています。

今日も有難うございました。


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