【企業インタビュー】都会の知見を取り入れ集客アップを狙う!
鳥取県岩見町で遊覧船を中心にシーカヤックやファミリーフィッシングなどのアクティビティを提供している山陰松島遊覧株式会社。
白浜青松の美しい砂浜や複雑に入り組んだリアス式海岸、水深25メートルの透明度を誇る海を見ることができる遊覧船でのツアーが自慢の企業です。観光事業を主に運営するこちらの企業で、どのような課題改善のために副業人材を活用をされているのか、社長の川口博樹さんに伺いました。
-副業人材を募集したきっかけは何ですか?
当社は創業して57年、遊覧船だけではなく、フィッシング体験ができる船や船底がガラス張りになっているグラスボード船、ゆったりと海の上で軽食を楽しむことができる船などいろんな タイプの船を所有していて、お客様のニーズに合わせたサービスを提供してきました。
ここでしか見ることができないものや、体験できないことをもっとたくさんの方に発信したいと思っているのですが、なかなかそれをPRすることができていませんでした。
これまでにも地元の専門家の方に頼り、ホームページやSNSの改善をいろいろやってきましたが、大きな集客には繋がりませんでした。
そんな時、鳥取県の「副業人材活用事業」について、とっとりプロフェッショナル人材戦略拠点の方から教えていただいて。都会の人の意見を取り入れて、効率よく情報発信ができる方法を教えてもらいたい!という思いで、Skill Shiftの鳥取県特集で募集をかけてみることにしました。
-どんな方から応募がありましたか?
募集を始めた時は、果たして本当にうちの会社に応募してきてくれるのかと心配していたんです。ですが、掲載してから1週間ほどで8名の方から応募があって驚きました。みなさん優秀でやる気がある方ばかりだったので選考には苦労しました。
―なぜその副業者を選んだのですか?
面談の時は、当社の若い職員も一緒だったのですが、彼らから、「佐藤さんが一番話を聞いてくれて、悩みを解決する方向に一緒に進んでくれそう」という意見をもらい、佐藤さんを採用させてもらいました。
あとは、佐藤さんご自身が別のお仕事で鳥取県と関わっていらっしゃったことも大きかったですね。地方自治体で観光戦略の立案に携わったご経験もあり、全く鳥取県に対して知識がない人よりも的を得たPRの仕方を提案していただけると思えたのも、採用の決め手のひとつです。
―副業者に依頼した仕事内容について教えてください
今回、うちが強化したかった部分はSNSなどのWEBマーケティング、YoutubeやFacebookなどの有料広告の運用というところだったので、頻繁にSNSを活用している世代の職員が中心になって動いてくれればと思い、若手の職員をこのプロジェクトに任命しました。
彼らは地元出身でこの地域のことはとても詳しいのですが、その他の地域の事例を知る機会がなく。SNSの集客セミナーなどに積極的に行って勉強もしているのですが、知識があっても実際の成功体験がないことが課題になっています。
そこで、佐藤さんから実際に成功された経験を共有してもらい、導いてもらうことで、若手の職員にこれから成功体験をしてもらいたいと思っています。
冬は遊覧船事業はお休みなのですが、夏の可動時期に向けての準備を週に1回、若い職員たちとオンラインでミーティングしてもらっています。
―まだ副業人材を活用したことのない企業に向けてメッセージをお願いします
私は、思い切って副業人材の活用を進めてみてとてもよかったと思っています。まず、3〜5万円という比較的安い値段で、高度な人材の意見を取り入れられるということがよかったです。新しいことを始めたいと思ってもそこに膨大なコストはかけられませんので。
次に、職員だけでは改善できない課題に着手できるということです。
うちは鳥取県の企業ですが、観光業としては、やはり関西や関東の大きなマーケットからの集客を拡大していかなければならない。そのときに都会で実際に成功した事例を持っていて、その体験を共有してくれる人材と巡り合うことができたのは、会社にとってプラスになったと思っています。
これから夏のシーズンに向けて、どんどん成功体験を共有してもらい、若手の職員と意見交換をして、うちでもできることを少しずつ試していけば、集客UPにも繋がってくるのではないかと期待しています。
▼山陰松島遊覧株式会社の副業者・佐藤さんのインタビュー記事はこちら
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?