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【企業インタビュー】現状を捉えた提案で円滑に新サービスを立ち上げ

鳥取県鳥取市に本社がある株式会社吉備総合電設。電気設備工事や消防設備の保守点検などを通して、山陰地方の安心・安全で豊かな地域社会づくりに貢献しています。
今回、地元の企業だけではなく、地域に住む個人の皆さんに寄り添った新しいサービスを立ち上げるため、鳥取県の事業で副業人材の採用をしました。副業者の採用に至った経緯やその魅力について、社長の山下誉議さんにお話しを伺います。

-副業人材を募集したきっかけは何ですか?

私たちは通常、電気設備工事や機械設備工事など生活に密着したインフラ工事を行っています。また、消防設備工事を通して地域の防災、減災にも貢献しています。
災害が多く起こる昨今の日本において、私たちが持つ防災の知識や災害に対する備え方のノウハウを地域コミュニティにもっと広げていく必要があると考えていました。

しかし、私たちの業務はこれまで企業がメインの取引相手だったので、個人のお客様との繋がりがありませんでした。個人のお客様との繋がりを作るためにまず何からスタートするべきかわかりませんでしたし、社員に協力をしてもらおうにも、社員はほとんどが現場担当の技術職で、経営企画や、マーケティングができる人材がいませんでした。

そこで、私たちにとって新しい分野での業務を、一緒に取り組んでくれる人が見つかればと思い、副業人材の募集をかけてみることにしました。


-どんな方から応募がありましたか?

大手企業の方や海外の企業に勤務されている方など、すごいキャリアを持った方にたくさん応募いただきました。オンラインで何人か面談をしたのですが、SNSを使ったアプローチの仕方など、具体的な対策方法をその場で提案してくれる人も多く、今回採用できなかった方からもたくさんのことを学ばせてもらいました。


―なぜその副業者を選んだのですか?

まずはお話しをしていて親しみやすかったというところですね。あとは、面談をした中で、今回採用した高橋さんの提案が一番具体的なイメージを持てたということが大きな理由です。他の方が提案してくださったSNSでのアプローチというのも勉強にはなったのですが、まだうちはその段階ではないというか、そこについては後々考えて行きたいという思いがありました。

高橋さんは「BASE(ベイス)」というネットショップの立ち上げを提案してくれました。楽天やアマゾンといったネットショップがあるのは知っていましたが、BASE(ベイス)というサイトでコストをかけずにネットショップを立ち上げることができるということは知らなかったので、非常に勉強になりました。

新しい事業なのでまずはコストをかけずに、日々の業務の隙間時間でやれるところから始めたいという思いがあり、高橋さんはそういった状況をきちんと捉えて、我々の身の丈にあった提案をしてくださったのがとてもよかったです。

―副業者に依頼した仕事内容について教えてください

高橋さんにはネットショップの立ち上げと運営をお願いしています。

具体的には、古い消火器の処分をネットを通じて依頼していただき、その場で決済できるサービスを始めました。このネットショップで儲けようという気持ちは正直なくて、消火器の処分で困っている方が、少しでも簡単に処分ができるようにと思いネットでの仕組みを設定しました。

高橋さんに入ってもらってから2ヶ月ほどで、ネットショップの立ち上げまで漕ぎ着けたことには驚きました。これからお客様のご意見も参考にしながら、当社オリジナルの防災グッズの開発、販売にもつなげていければと期待しています。


―副業者と働いてみてどうですか?

何より一緒に仕事をしていて楽しいです。
高橋さんが「消火器の処分の仕方を実際に見たい」とおっしゃって鳥取に来てくれたんです。通常はZOOMやメールなどでのやり取りをしていて、離れていても業務に支障はありませんが、やはり直接お会いして話ができたのはよかったですね。

一緒に食事をしたり、観光案内をしている時に、北九州のご出身であることや、地元でも地方創生に関わっていらっしゃることなどいろいろお話を聞いて、だいぶ打ち解けることができました。この時間があったからこそ、今仕事の話をしていても、相談しやすい環境が作れているんだと思います。


―まだ副業人材を活用したことのない企業に向けてメッセージをお願いします

やってみて一番よかったなと思う点は、自分が全く知らなかった未知の世界の分野で、相談できる人ができたということですね。

副業人材の募集を始めたばかりの時には、自分のやりたいことがまだ具体的にイメージ化されていなくて、応募者の方との面談でやりたいことをうまく伝えられなかったこともありました。この反省を生かして次の面談からは、自分のやりたいと思っていること、伝えたいことを事前にメールすることにしました。そして、このメールの内容を理解して、共感してくれた人だけと面談をすることにしました。通常の業務がある中での採用活動なので、なるべく時間を割かずにスムーズに進めるためには、この方法は有効だったと思っています。

自分の知らない分野について相談できる良い人材と巡り逢うためには、やりたいと思っていることを言葉にして、応募してきてくれる人にきちんと伝えること、その事業の目的を共有することが鍵になると思います。

▼高橋さんの副業インタビューはこちらから


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