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社長の思い

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八鹿警備保障の代表取締役である田路智洋社長による手記。日々の仕事上の気づきや若社長としての心情を赤裸々に綴ります。
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2019年2月の記事一覧

心の入った実行の大切さを学ぶ

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昨日は、中企大関西校OB会に出席した。
基調講演をされたのは阪神電鉄の元副社長・阪神百貨店の元会長・社長の三枝輝行氏。

食料・飲食部門を軌道に乗せる時の苦労話や熊本の百貨店を軌道に乗せるエピソード、それに村上ファンドと阪神電鉄とのTOBの内幕など興味深い話に引き込まれてしまった。

日本のデパ地下文化を作った人物として有名な名経営者だけあって、固定観念にとらわれない合理的な発想や人並み外れ

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隊員に考えてもらうために

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野中郁次郎・竹内弘高著「知識創造企業」によれば知識とは正当化された真なる信念と定義されている。

この定義によれば、現場の知識は会社の掲げる理想である企業理念や行動指針を基準に考える演繹面と現場からの要望や必要される要素から考える帰納面の両方をブレンドして出来上がる。

つまり、理想と現実の均衡点こそが、その会社にとっての真の知識であり、それを組み合わせることで、会社独自のマニュアルだった

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こだわりをどうとらえるか

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少し前、親しい連れと梅田のカフェで今カレーは大阪が熱いという話題で盛り上がっていいカレー屋に行こうという流れになった。

そこでカフェの店長にオススメのカレー屋を聞くと、かなりのカレー通らしくいろいろ教えてくれた。

でも自分が洋食系の有名なカレー屋について話した時、一瞬鼻で笑ったのを見て思った。
かつての自分もこんな感じだったなあと。
多分、この店長にとってのカレーとはメジャーでないけど、

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何事も実践!

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昨日、フレンチトーストを作った。

クレイマークレイマーのでダスティンホフマンの演技を思い出していると急にフレンチトーストが作りたくなった。

なのでネットでアップされているレシピを見ながら作った。

出来はイマイチだったが、それなりの充実感はあった。

イマイチという結果が出れば、その改善のための課題も見出せる。

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仕事もそれに同じだと思う。

やらないと、結果が出ない。結果が出ない

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面白さを見出す面黒さ

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面白いという言葉があるのなら面黒いという言葉はないものか。

ある時、ふとそんなことを思いついた。

そこで面黒いという言葉をネットで調べてみた。

面黒いとは、コトバンクによればつまらないという意味の他に面白いをしゃれていった言葉という意味もある。

語源由来辞典によれば、つまらない意味の面黒いは俳句や川柳で使われ、面白いをしゃれていった意味で使う面黒いは近世江戸の通人や職人が使った

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お客様の気持ちをイメージする

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昔、お気に入りの定食屋さんがあって、よく利用していた。 そこではよく唐揚げ定食を食べていた。

でもある時から、自然と足が遠のいてしまった。

その理由を自分なりに考えた結果、新たに入った定員がぶっきらぼうで感じが悪いという結論になった。

せっかく美味しい唐揚げ定食なのに。

でも、ランチとはいえ、お金を払っているのに感じ悪くされると、こっちの気分が滅入ってしまう。
下手すると、それが昼以

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品質をアピールするには

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昨夜、レイトショーで映画「ディアハンター」4Kバージョンを観た。

大学時代、大学のビデオルームで観た名画を自分の好きな映画館でほとんど観客のいないレイトショーで観れるのはとても贅沢なことだと思う。

下手な新作を観るより、良かった。

この映画はデニーロというよりクリストファーウォーケンのための映画だと思う。

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そんな思い出深い映画を観に行ったのは、4kカメラバージョンの映像と

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正常性バイアスに対処するには

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防災対策は正常性バイアスとの戦いだと言われる。

正常性バイアスはよくも悪くも異常に対して他人事になり、鈍感になるバイアスで、人間が進化の過程で人間が正常な社会活動を営むことができるように植え付けられたもの。

それが人間の社会活動に貢献してきた反面、異常な災害に対する対処を遅らせ、被害を拡大させてきた面も否めない。

先の東北大震災もこの正常性バイアスが被害を拡大させたと言われる。

それ

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古典鑑賞の意味

文学だとか歴史だとか哲学と言った一見経営と関係のない書物を読むことの必要性を経営塾の終わりに師匠が仰ったのが印象的だった。

たしかにいくら文明が進化しても、基本的な人間のありようは昔からそうそう変わらない。

残虐性と優しさという矛盾を抱えた存在である人間。

絶滅の危機に瀕している鳥についてのテレビの特集を唐揚げを食べながら観ているうちのおかん笑。

そんな人間という存在を昔から数多くの賢人達

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作るという発想

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とある友人が否定から入る人間、否定しかしない人間は器が小さいと言った。

否定には特殊な魔力がある。炎上商法はその典型だろう。

でもその本質は倒すことにある。倒されて気持ちのいい人間は特殊な性癖の人以外はいない笑。

始めに注目は浴びるが結果として否定・ダメだし人間の周りには人がいなくなる。

器が小さいと評価される所以がそこにある。

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昔、企業研修の企業訪問でとある地図を

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健全な社内コミュニケーションの土壌を作るには

この前の中企大東京校のOB会のグループディスカッションで、自分のいるグループでは人材育成やモチベーションのテーマで話し合いがなされた。

その際に、大切なポイントとされたのがコミュニケーションだった。

自分もそれについては異論はない。というかコミュニケーションなくして教育も従業員のモチベーションもないとすら思う。

でもコミュニケーション促進により人間関係が密になれば、それだけ諍いが起きやすくな

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意味はあるかどうかでなく見出すもの

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この前のブログで必要性と相当性が出てきた。

ブログを書きながら知らず知らずの間に出てきた価値判断。それだけ自分の血となり肉となっているといえる。

いいか悪いかは別として、表面の事象に流されず、自分なりにモノを考える際のツールになっている。

司法試験の勉強をしていなければ、この価値判断は出てこなかったと思う。

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これがアドラーのいうところの線ではなく点で人生を歩む意味だと思う。

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OB会での気付き

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昨日、中企大東京校経営後継者コースのOB会があり、東レの元役員であり、株式会社佐々木常夫マネージメント・リサーチ代表取締役の佐々木常夫氏の基調講演があった。

本当に話がクレバーでいわゆる出来る番頭、管理者とはこういった方なんだなあと思った。
その中で印象深かった話としては常日頃の言動の良し悪しというものは貯金されるという内容のものだった。

きちんとした言動をとれば貯金され、いい加減や言動

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鵜呑みにすることの弊害に気をつける

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ウチの親父の言っていた相手の真意を探るについてもう少し考えてみた。

相手の真意を考えると言う事は相手の発言の意図するものを洞察するものということ。

例えばある有名な先生から「こうしてはダメ」といわれたとする。

その言葉の背後にはこうすると陥ってしまう罠があり、それに陥ると致命的だという意味があると思う。

逆に言えば、「こうする」ことによる必要性があり、かつそれによっても陥らない条件を

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