乙花わかこ【SRTコンサルタント】

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最近の記事

残酷な神の翼下で➂

~~その日の夜中過ぎ:院長の告白~~ 神よ、私はマティウスの死に責任があります。 あの若者を殺したのは、この院に出入りしている雑貨屋の娘ですが。 そのきっかけを作ったのは、おそらく私でしょう。 彼はもともと、近所の農家の三男でした。 幼いころから割と頭が良かったので、信者であった両親に話をしてこの院で引き取り、見習いとして育てていくことにしたのです。 マティウスは良く学び、真面目に働き、雑用でも何でも嫌がらずによくやる子供でした。 そして誰よりも、素直で優しかった。

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    • 残酷な神の翼下で②

      ~~その日の夜:幼児院住まいの孤児の少女レニの告白~~ 神様、マティウス兄さんが死んじゃったのは、あたしのせいなんでしょうか。 初めて兄さんに会ったのは、あたしがこの院に来た日のことで。 それ以前のことは、もうあまりよく覚えていません。 お父さんお母さんがいつもいつも怒鳴っていたこと、しょっちゅうおなかがすいていたこと、ひっきりなしに殴られたりぶたれたりしていたこと……そんな感じです。 2人が流行り病で亡くなって、しばらくして誰かが、寝込んでいた私を家から運び出してくれ

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      • 残酷な神の翼下で①

        神に使える身の見習いであったマティウスが、冷たく変わり果てた姿となって院の質素な寝室の固い寝台の上で発見されたのは、ある寒い冬の朝のことだった。 見つけたのは、朝の礼拝に現れない彼を院長から迎えに来させられた、幼児院住まいの孤児の少女。 最初はその少女自身が疑われたが、まだ幼い子供には足場のない寝台に上るのが難しいことはすぐにわかり。 また、マティウスの命を奪った薄くて固い枕が寝台の脇の床に転がっていることもすぐにわかり。 子供の力では、それを若者の顔に押し付け窒息させる

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        • 異説・狐憑

          それは起源よりも、はるかに昔のこと。 熱い熱い大陸の片隅にある集落で、若者シャクに憑き物が憑いた。 隣の部族との争いで弟を殺され、その躯が引き裂かれ獣の餌食となる様を見せつけられてからの、出来事であった。 集落の裏手の小高い丘から、気高い祖霊達から卑しい獲物であった獣達の霊まで、さまざまなものがシャクの肉体に取り憑いて荒らし。 時に暴れ、時に喚いて怒鳴り、時に全身を引きつらせ。 その目は血走り、爪は汚れてひん曲がり、口元は涎を垂らしっぱなし……という有様。 遂に、シャクは

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        • 愛を語るアラビアンソング
          1本
        • 【実録】SRTで自分を徹底的にクリアしてみた記録
          2本
        • プロジェクトマネジメントを日常生活に
          1本
        • 乙花的女性管理職スタイル
          3本
        • アラフィフ女のアラ管ライフ
          0本
        • 吉報旅行2018
          3本

        記事

          聖女と輝きの鳥

          それは、遠い遠いどこかの世界での出来事でした。 その地には、一族を統べる〈聖女〉がおりました。 一族を導き、整え、より善き方向へと向かおうと歩みをすすめていた〈聖女〉の日課は、〈聖域〉で彼らを照らす〈輝きの鳥〉と語り合うことでした。 その地は、命達の生きる場所として、非常に長い、長い長い年月を経ていました。 そのため、〈聖女〉の力でも〈鳥〉の力でもどうすることもできない、深くて濃い邪念の澱のようなものが、その地に生きる命達の多くにまつわりついてきていたのです。

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          蟲の女王

          人間が、ようやく人間になりかけていたころ。 〈彼女〉は、遠い遠い果ての彼方から、この地球に降り立ちました。 長い長い旅の間に肉体のあちこちの部分を失い、胎内に大量の命の卵を抱えながら。 滅びかけた故郷を離れ、なんとかして自分達の種の命を繋いでいく、そのために。

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          マリーアの左耳

          ~プロローグ~ 「彼」は今の人生を、ある会社に勤める男性として生きています。 妻と、まだ幼稚園に通う子供のいる、ごく普通のサラリーマンお父さんです。 「彼」の左の耳朶には、小さな傷跡。 その傷跡には、「彼」の魂の壮大な物語がありました……。 ~第1章~ その人生で「彼」は、マリーアという名の、ある土地の領主の娘でした。 3人の兄のいる末の妹で、両親も兄達も、たいそう彼女を可愛がっていました。 それは領地争いも多く、戦争の絶えない時代と土地での出来事でした。 しかし、

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          本当は怖い『たったひとつの冴えたやりかた』

          こんにちは、乙花です。 なんか先日クリアリングをしていたら、原子生物っぽい生命体が過去世の登場人物(もはや「人物」ではない💦)で出てきたんですよ。 (ここのところずっと人外プレイを続けている私ですが、さすがにコレ↑は私自身ではなかった……良かった💦) 私の好きなSF小説の一冊に、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアという人が書いた『たったひとつの冴えたやりかた』という本がありまして。 これは、人間の少女と、ウィルスのようなアメーバーのような胞子のような原子生物っぽい異星人の

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          本当は怖い『たったひとつの冴えたやりかた』

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          Habbousu(キッス)

          https://www.youtube.com/watch?v=7NRziNpKECQ 【歌詞(訳詞)】 どうしても……命がけのお願いだから。 月よ、私たちのことを人に聞いてみてちょうだい。 どうしても……月よ、 あなたはまだ私達を覚えている?それとも忘れてしまったかしら? ああ、もしも願いが叶うのならば、月よ、 私は一体どうしたらいいの? 決まってる。彼のもとへ走っていくわ(そしてキスするわ)。 彼が何をしたとしても(絶対キスするわ)。 愛しい人が私の手

          黎明の魚は星空の海へと泳ぎ出す

          それは、どこか遠い遠い過去の、遠い遠い星でのこと。 その星では、人間族の生命体達の女性体の生殖能力が衰え、絶滅の危機に瀕していました。 そこで考えられたのが、”星空の海”の奥深くに住んでいる半魚族の女性体との交配だったのですが。 しかし、人間族と半魚族にはこれまでほとんど交流がなかったため、コミュニケーションをどう取るか……から、はじめなければいけないような状態で。 そして、そこに時間をかけているような余裕は、絶滅に瀕した人間族にはありませんでした。 そのため、人間族は

          黎明の魚は星空の海へと泳ぎ出す

          「首を跳ねよ!」と、女王は言った。

          「この者の首を跳ねよ!」 と、女王様は言いました。 彼女が即位してから斬首刑の宣告を受けた人は、これで44人目になりました。 しかし。 彼らは果たして、命をもって贖わなければならないほどの”悪”を成したのでしょうか。 ある者は、自らの家族の命を守るために、小さな罪を黙殺し。 ある者は、自らの領民を救いたい一心で、ほんのわずかな不正に手を染め ある者は、愛する人と結ばれるために身分や地位を金品で賄い。 それは、確かに「罪」ではあったのでしょうが。 ほんのわずかな、髪の毛

          「首を跳ねよ!」と、女王は言った。

          聖女と守護者の物語 ~或る、終わりの始まり~

          少年がひとり。 吐血して真っ赤な血にまみれ、崩れ落ちるように倒れてゆきました。。 陶器のように美しい顔に血の気はなく、その背にはズタボロになり薄汚れてしまった白い翼。 「嫌!!ダメよ!!」 必死の形相で叫んで彼を膝に抱いたのは、やつれ果ててはいるものの、以前は美しかったであろう若い娘でした。 空には、幾筋もの稲光が閃光を放って、轟音を轟かせては暴れまわり。 少年と娘の背後には、命亡き者達の無数の不気味な影がゆらめき立つ。 それは、ある国の終焉の、はじまりの光景でした。。

          聖女と守護者の物語 ~或る、終わりの始まり~

          【SRTセルフ・クリアリング日記1】

          【プログラムNo.1】「欲望と言う名の電車」的な ■背景:私の本職はIT関係で役職にもついているため、積極的に技術やマネジメントの学びを深めていきたいと(気持ちでは)思っています。が、いざとなるとなかなか、積極的に時間を作ろうとしないし、学習が続かない。「何か理由があるのでは?」とSRTで探ってみたら……ギャ~~~!な結果が出てきました(涙)。 ~神の学びを求める男性神職に、性的関係を強要した宗教学校の女教師のプログラム~ いやなんかもう、タイトルだけで「ギャ~~~!」

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          【SRTセルフ・クリアリング日記1】

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          【クリアリング日記・序章】私がSRTで自分をクリアして記録を残そうと思った理由

          先日、SRTというスピリチュアルな手法のベーシック・コースを受講しました。「SRTが何か」ということについては、先生であるCoCoさんの記述(https://cocoacoco.jp/menu/srt/)が詳しいので、私からは説明しません。 もう何年も前にCoCoさんのSRTの施術を受けたのですが、その時に非常にビックリするような、人様にまったく話していなかったような物事の指摘をいくつか受けまして。 その指摘に従って幾つかのことを変えることで、自分の人生が好転していった。

          【クリアリング日記・序章】私がSRTで自分をクリアして記録を残そうと思った理由

          言わなきゃわかってもらえない

          先日、姉夫婦の車に同乗させてもらって、お墓参りに行きました。 うちの姉は年の3度の墓参りを欠かしたことがない人で、さらに毎回その運転手をしてくれている義兄はもはや100回以上はアッシーをしてくれているというツワモノ。本当に、神だといつも思っています。 しかし、この義兄。少しだけ、私から見て嫌な癖がありまして。 私が過去(それも、何年も前)にした失敗を、何かと言うと話題に出すのですよね。

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          What乙花wore(5/20週)