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【蒸留日記vol.36】今が旬!ニセアカシアの白花を蒸留してみよーう!

えーこんちわこんちわ。

突然ですが、去年のこれら記事を覚えてらっしゃいますでしょうか。

ラベンダーしか相手にするものがおらず、ネタに困ったエフゲニーマエダ氏がまわりをざっと見渡して、とりあえず目についた白い花を紹介しだしたといういきさつのnoteたち。

その関連でか、一応毎年この時期は山を白く染めるニセアカシアことハリエンジュ(Robinia pseudoacacia)について触れはしてるんですよ。

今年も森が白くなったなぁ〜〜〜

北海道らしいなぁ〜〜〜

と。


■だが今年!!!

今年のエフゲニーマエダは一味どころか何味も違うぞ!!!

というのも、蒸留器をもっているので、このラベンダーと同じく花の香りでミツバチを呼び集める植物なので、蒸留したらアカシアの精油手に入るんじゃね!?しかもわんさか生えてるし!!!

ということで、やっていってみましょう〜!

●ニセアカシア/ハリエンジュの詳しいプロフィール!

に、関しては上の去年のnoteでめっちゃ詳しく語っているのでコレ⤴︎⤴︎見てもらった方が早いです(笑)

特筆することといえば、

①ウチの街三笠市では、炭鉱の歴史あってめっちゃ木が切られたのでこのニセアカシアがめっちゃ生えてる
②ハチミツが採れる代表植物なのでめっちゃ養蜂家さんがいる
③シロツメクサ蜜、シナ蜜、アカシア蜜というようにほぼハチミツの主原料として有名だよね

って事ですかね!

エフゲニーマエダのニセアカシアに対するイメージ
樹上が白く染まるニセアカシア

そして付ける花房(ぶどうみたいな形状してる)の数がめっちゃ多いので、葉っぱの緑色以上に花の白色が目立ちます。

というか葉っぱより花の体積量のほうが多いんじゃね!?


●MUJIのアレに香りソックリだよ!

ちなみになんですが、このニセアカシアが発するミツバチを寄せ集める甘い香りは、個人的に無印良品のジャスミン茶にソックリだと思っています!

そりゃあアカシア林に囲まれたところに住んでる人間が「似てる」って言ってんだから、無印のジャスミンティ=ニセアカシアの香りとでも思っててくださいw

いや、結構似てると思うんですよ。。。


■ニセアカシアの白花集め!

まぁニセアカシアの木自体は腐るほど生えてるんですが、なんせ手の届く範囲に花のついてる枝が少ないのなんの!!!

さんざん低い花のついたアカシアを探し回ってやっと見つけました。
しっかし上の方にはわんさかついてるなぁ。。。

一応取れる範囲でとってみます!

わりとアカシアの開花シーズンが去り気味の日だったので妙に焦りつつでしたが、樹冠の内側は日陰のためか香りを発してる新鮮な花がたくさんついてました!

これらを集めて蒸留します!


補足なのですが、「美しいバラにはトゲがある」云々、、、

このニセアカシアもえげつないトゲがたくさんついてます。
なのでめっちゃ慎重に枝切り鋏でチョキチョキと収穫していきます。
枝を揺すって採ろうものなら、鋭い強靭なトゲに引っかかれて痛い思いしますのでご注意を。。。


■いざ蒸留してみる!

花だけ近くでみると美しいですね…

なんだかんだで受粉完了し萎れていないニセアカシアの白花をある程度とってきました!
重量は1Kgいったかいってないかぐらい。
けどズッシリくるくらいの重さにはなりました!

ニセアカシアの花房のみを蒸留する

蒸留釜にぶちこんでみるとこのぐらいのボタニカル量!
うん、なかなか集まったと思う!

一箇所にアカシアの花を集めてみるとさすがに虫が寄ってきそうなくらいの甘い匂いが香ってきます。((すげぇエエ香りや。。。

さて、このいい香りのエッセンスを無事抽出できるだろうか、、、!!


■蒸留結果は・・・!!

オイル的なものは一切見つからず。。。

ダメデシター・・・

ニセアカシア蒸留、まったくオイルは抽出されず。

せめて芳香蒸留水はいい香りしててくれ!!との願いも無情にも、めっちゃ豆茶くさい水でした。なーんにもいい香りはせん。。。

しかもしかも、、、

蒸留が終わったあとのニセアカシア白花残渣・・・

まだめっちゃ甘い匂いするんですよ。なんでやねん。
むしろ100℃スチームで蒸しても気化揮発はしない匂い物質っぽいんですよね。
すげぇ重い分子構造って事・・・?という謎が残る結果に。

蒸留しても飛ばない匂い物質って。。。


■総評!!

人間が持てる技術で抽出できない甘い香りを可食物質にできるミツバチ、偉大だなぁ!!!

という感想でっす。笑

いやほんと、ミツバチにはただただ畏怖の念しか抱きませんでした。

ほんとにミツバチすげぇ。
だって人間が気軽にモノ・形にできる香りじゃないんですもん。

本当にスゴイと思いました。
おいらはおとなしく針葉樹やラベンダーをオイルにして生きてくことにします。

こういう精油抽出できない花の香りって、油脂転換法?という、ラード脂に1ヶ月くらい埋もれさせてラードに香りを移して匂いを採る方法がとられてたりするんですよ。
キンモクセイなんかも確かそんな手間のかかる方法だったハズです。

なのでむっちゃ価格高くなる。ハイ。

以上。

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若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。