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ラベンダー、モサモサすぎる!!&ハーフ地植え方式の検討

ラベンダー育成管理2年目にして、計画の見直しをひしひしと感じはじめたエフゲニーマエダです。
研究チックな記事になるかとは思いますが、農業技術系の内容が気になる方には読み応えある内容になってるかと思います。

さて、本州は梅雨入りしたようですね。
ラベンダーの特にコモン系統(L.angustifolia)には辛い時期…コモン系は蒸れと暑さに弱いので(´д` )
梅雨台風がなく涼しい北海道こそコモン系統は安住の地とされます。

そんな北海道でラベンダーを育てると、このような光景に出くわします。

a.予想外に大きく育ったコモンラベンダー

みてくださいよ!モサモサのヘッダー画像!

去年の6/10に誕生した3号花壇(ちょうど1周年!)なのですが、1年の時を経てモサモサの塊と化しています。
生育旺盛!なのは育てている人間からしても嬉しい限りなのですが、去年のラベンダー育成知識での見積もりが甘かった部分が露見してきてるんですよー…

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上記画像は去年8月の記事から拝借してきた画像ですが、同じ3号花壇です。
右が植えた日の様子で、左がそれから2か月後の様子です。
この花壇はみな同じ北海道品種20株を植えていて、¥429の3号ポット苗だったものです。

それが今や・・・

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株や花芽が伸び盛り、花壇から溢れんばかりに!!

この花壇の規格は1株あたり35cm x 30cmで考えられてます。
並列10株にしてるので300cm x 70cmの内周といったところでしょうか。

だが2列で植えたのがマズかったー…

はや1年目にして株が互いに接触しあってしまってます。
これでは蒸れの原因を作ってしまうほか、蒸れ防止のために剪定を入れると収量が下がることに。(ウチのラベンダーも密すぎます)

今年から検証しているラバンジン(L. x intermedia)ですがコモンよりさらに肥大化する系統なので、この規格の花壇に植えようものならたまりませんよね。早く気づけてよかったです。

しかしコモンの3号ポットですら1年後には直径50cmあまりの大柄サイズに育ってしまうわけです。(こればかりは気付けなかった)
3年後4年後の姿を想像すると、このままでは置いておけないよな〜と思ってしまうエフゲニーマエダ。

b.植栽方法の見直し

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ということで、早い気もしますが『鉄は熱いうちに打て』、植え方の計画見直しを図っていきます!

日本中のラベンダー農園さんの記事やホームページを拝見すると、ほぼほぼ地植えなさってるんですよ。
空き地や農地をある程度耕して、1列にラベンダーを植えていく方法。
特に用土とかは入れてないみたいで、
「そもそも畑作地に植えてるからわざわざ土袋買ってきて入れる必要ないよね」と。

ウチの場合は完全雑草モサモサの空き地に草を刈りはじめたので、用土が必要になりました。
そのまま地面に植えようにも、砂利がゴロゴロと出てくるし水分も多い粘土質土壌なのでラベンダーには不向き。

なので水気が多いことで起こる根腐れ要因土壌要件を無視できる、花壇方式を採用していたのです〜〜〜!(考えた去年は画期的だと思っていた)

で、どうしても譲れない条件というのが
・土壌水位から高い位置で育てる
・ラベンダーの最大生育サイズを目指す        
というもの。


c.ハーフ地植え方式の検証!

スクリーンショット 2020-06-13 19.17.18

ラベンダー花壇の造成において、『苗木代』『用土代』『木枠その他諸費』で分けると用土代が4割を占めています。
今年はしっかりした苗を購入したので苗木代のコストダウンは実行できましたが、用土は価格改定などで去年よりコストアップしてしまってるんです。
2020年度は用土の配合を変えたりで元の費用を目指す努力しましたが…

なので「用土の使用数量をいかに抑えられるか?」という工夫も肝心になってきます。

さて!ここで林業知識を引っ張り出しますが、植物の根っこは地面より上の地上部(幹と樹冠)よりさらに大きく広がったりはおおよそありえないです。
地上部と地下部は、"若干地下部が少ない"か"同じ割合"で成長していきます。
林業科ではR/T率なんかで学んだりしますね。
そして自然界において"四角いスイカ"的に四角く自然成長することもありえないワケです。
植物の根っこはおおよそ円形に広がっていきます。

てなわけで!品種によってもばらつきはすると思いますが、
コモン(L.angustifolia)ラバンジン(L. x intermedia)それぞれの樹勢がどこまで大きくなるのかを先読みして、妥協範囲で根っこの大きさに合わせた鉢(プランター)を用意します。

⤴︎これがハーフ地植えの狙いだったりします。

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形としては鉢植え栽培なのですが、その鉢自体を地面に埋め込みます。
完全に埋没させる訳ではなく、鉢植え植物の高さが地面よりやや高い位置にくる程度に埋め込みます。
ようは鉢植え内の土壌面より地面が下方にくればよしです。
そうすることによって鉢植えの土壌水位は周囲の土壌水位より下がることになります。水気を嫌うラベンダーにとっては好都合ですね。
花壇植えと同じ効果が得られます。

そして、鉢は円形なので今までの花壇の四角形の規格に用いる用土の量を減らすことができるのもメリット!
2つ上画像の黄色部分のロストが節約できる用土にあたりますね。

そしてプランターと周囲土壌とはほぼ接触面がないので
スギナやタンポポなどの根深い雑草の侵入を阻止できる点。

そしていざというとき、鉢ごと土をロストせずに移動が可能である点。

定植する際に適宜間隔をとれる点。

これらがメリットに挙がります。
いかがでしょうか!笑
私なりに考えた新しい栽培方法です!

結果的に、良い二次加工品を生産してその活動を畑の貸借という形で支援してもらえるのが今のところのベストなんですけどネ!


【2021/07/25 追記】

20鉢分の穴を掘る羽目になったのですが、穴掘りが大変すぎました。
なので別の方法を模索することに。。。

ハーフ地植えは用土の再利用が可能である事を重視しているので、別の方法でも用土回収が可能な代替法を模索していきます。

若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。