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「いつも笑顔で」 宇佐美百合子  絵 江村信一

「なにがあっても、あなたはあなたを、ぜったいに、見捨てないで。」



「いつも笑顔で」 宇佐美百合子  絵 江村信一



以前にご紹介させていただいた「元気を出して」 の、宇佐美百合子さん・江村信一さんによる言葉と絵の本です。


このところ、ちょっと自分自身、なんか元気が出ず、また、むなしい気持ちがいっぱいで、何もやる気が起こらなかったんです。


職場にいても、自分のまわりでも、「自分さえよければいい」という人ばかりが目立ち、大きくなっていくという感じで…


それは、今にはじまったことではないんですけどね。


でも、それを何も変えられない、一歩も前進できない状況や、自分自身の不甲斐なさにむなしさを感じていました。


だったので、これはダメだと思い、本棚を見ていました。


ふと目についた、この本「いつも笑顔で」を本棚から取り出して、パラパラ~ってページをめくりました。


笑顔


あれっ???


本文に「笑顔」っていう言葉が出てこない!
まえがきやあとがきにはあるんですけどね。


でも


かわりに多く出てくる言葉が、
「涙」や「泣く」という
言葉なんですね。


この本で、むなしい気持ちを癒してくれた言葉がありました。


なにがあっても、あなたはあなたを、
ぜったいに、見捨てないで。
かならず、うれしいことがあるから。
そのための、涙だから。
きっとこれから、いのちをかけて守り
たいとおもう、大切なものに出会うよ。
だから、もう一度、元気を出して。


苦しいことがあります。
誰にも言えなくて
抱え込むことがあります。


でも


感情を抑え込むとよくありません。


そういうときは


涙の力

泣けることは、しあわせ。
うるうるっ、ときたら、
理由はなんでもいいから、
泣いちゃおう。
感情をおさえないで、
解き放って。
痛い思いをしてるのに、
封じこんだり、
ごまかしたりすると、
それは、
ずうっと消えることがなくて、
怒りになって、
こころに積まれていく。
そして、
いつかかならず、
爆発する。
だから、
かなしみをためないで。
憎しみに変わるまえに、
おもいっきり、泣いちゃおう。
こころを洗い流してくれる涙が、
いっぱい出るうちは、
心配いらないから。
つらいのは、
泣けない人なんだよ。


読んだあとに
「笑顔」が
待っていました。



【出典】

「いつも笑顔で」 宇佐美百合子 絵 江村信一 PHP研究所


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