見出し画像

42歳バツイチ編集者が読書マッチングサービスを使ってみた

こんにちは、フリー編集者の元塚Bです。
みなさんは、chapters(チャプターズ)書店をご存じでしょうか?
これは、本、そして本好きな人とのマッチングを提供してくれるオンライン書店
今回は、実際に私がひと月だけ使ってみた体験談をお伝えします。

本とのマッチング♡

簡単なプロフィールを入力してchaptersに登録すると、まずは本を選びます。
タイトルや著者名が伏せられた「東西南北」という4つの選択肢があり、あらすじやオススメポイントからフィーリングで1つを選ぶのです。
つまり、実際に本が届くまで、どんな本かがわからない!
通常の書店にはない仕掛けに、ワクワク。
この時のテーマは、chapters誕生のきっかけともなった作品「耳をすませば」。
私は「音楽をテーマにした5つの物語」という文言に惹かれ、「北」を選択しました。
数日後、自宅に届いた本は……
カズオ・イシグロ初の短編集『夜想曲集』
キンモクセイの香りが漂う秋の読書に、音色を重ねてくれる一冊となりました。

人とのマッチング♡

読書のあとは、人とのマッチングです。
「アペロ」というchapters独自のシステムを使い、同じ月、同じ本を選んだ人とオンラインで会話が出来るのです。
おそらく、先月初めて体験したオンライン読書会のようなものだろう。
そんな風に想像し、アペロに申し込んでみました。
当日。
システムの接続にやや手こずった私は、少々遅れて参加。
すると、すでに楽しそうに話す男女の声が聞こえてきました。
最初、お相手のお顔は見えず、画面には参加者の簡単なプロフィールのみ出ています。
この時のお相手は2人。
1人は、「30代・都内在住・独身男性」。
もうお1人は、「40代、北海道在住・独身女性」

40代
北海道在住
独身女性。

……ほほお。

お2人とも、遅れてきた私を快く迎え入れてくれます。
30代男性は、とても温かみのあるイケボ。
なんと年間200冊も本を読むほどの読書好きとのこと。
そして(注目の?)40代女性は、読書は月に1冊程度ながら、窪美澄さんの小説や酒井順子さんのエッセイなど、女性作家の作品がお好き、とのこと。
話がはずんでいると、画面が切り替わり、お相手のお顔が見える仕掛けになっています。
30代男性は、いかにもインテリ風のイケメン。
そして、40代女性は……

元塚B、痛恨のミス!

いや、私はあくまでも、編集者として、このサービスを利用してみただけである。
決して、異性との出会いを期待して、ではない。
まして、お相手の容姿に何かを求めてなどいません……でした。
が、オンラインの画面に映し出されたのは、なんと……

中谷美紀そっくりの美女!

突如現れた美女に理性を失った私は、本の感想を一方的に熱くまくしたてました。
すると、画面が暗転し、音声も切断。
なんと、アペロが強制終了されてしまいました。
実はアペロには、20分という制限時間があったのです。
ごめんね、イケボくん。
そしてさらば、中谷美紀……。

新しい読書体験として

私はよくわかっていませんでしたが、制限時間のほかにも、アペロにはいくつかのルールがあるようです。
また、ひと月では使いきれない&ここではご紹介しきれないほどの機能・特典もある様子。
シンプルに、月一冊、「確かに自分が選んだが、タイトルが分からない本」が届く、というだけでもワクワクする。
さらに、同じ本を選んだ人と、感想を言い合う場がある。
これは、通常の書店とも、読書会とも違った新しい楽しみがあると感じました。

中谷美紀と、その後……

さて、強制終了に終わってしまったアペロ。
ところが間もなく、北海道の中谷美紀から「もう少しお話ししませんか?」というメッセージが!
なんとchaptersには「アペロ終了後5分間のみ、相手と連絡先を交換できる」というサービスがあったのです。
これ幸いと、LINE通話で1時間ほど中谷美紀との懇談を満喫したり、その後もなんやかんやとLineでやりとりしたり……

元塚B、北海道に移住しての再婚。
なるか?
(個人が特定されないよう、一部妄想…否、脚色が加えられております)

(イラスト・文◎元塚B)

本づくりの舞台裏、コチラでも発信しています!​
Twitterシュッパン前夜

Youtubeシュッパン前夜ch

この記事が参加している募集

編集の仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?