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月刊 高橋ピクト

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シュッパン前夜のメンバー、高橋ピクトの記事まとめ。実用書づくりの現場や人間関係をお伝えします。悲喜こもごもありますが、チームワークで乗り越えます。
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#マンガ

編集者は、集まると面白い。編プロと出版社のいい関係。

編集者は、集まると面白い。編プロと出版社のいい関係。

こんにちは、高橋ピクトです。
書籍の編集者で、健康書やスポーツ、料理、アウトドアなどの実用書を担当しています。私が担当する書籍は、編集者が二人以上関わることがほとんどです。

実用書は、文章だけでなく、イラストや写真も組み込まれ、デザインやレイアウトが1ページ1ページ複雑なため、一人で編集することが簡単ではないからです。私の場合は“編集プロダクションの編集者=編プロさん”と協力して、本づくりを行い

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誰でも社会問題を語れる!『社会学の入門』の入門をつくりました。

誰でも社会問題を語れる!『社会学の入門』の入門をつくりました。

こんにちは、高橋ピクトです。
今回は、担当した本をご紹介します。
「マンガでわかる社会学」という本です。

社会学って難しそうなイメージがありますよね。
「社会をよりよくするために何ができるかを考える学問」だそうですが、実際に何をするのはわからない…。

でも、この本の制作を担当して感じたのは、
社会学はめちゃくちゃ身近だということです。

たとえば、日常生活の中で「どうして女性ばかり負担を強

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コロナで編集者の仕事はどう変わった?
変わらないこと。モヤモヤすること。

コロナで編集者の仕事はどう変わった? 変わらないこと。モヤモヤすること。

コロナ禍で編集者の仕事の何が変わったか、身の回りで起こったことや、感じたことをまとめてみたいと思います。

きっかけは、最近発売された話題の「MANGA Day to Day」(講談社)を読んだためです。帯文によると「100人超の著名漫画家が集いコロナ禍の“日常”を描いたマンガ」。

それぞれの作家さんの現在地点を描いていることに刺激を受けたので、編集者としてもコロナ禍で変わったことや、感じたこと

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防災の知識を、子どもに伝えたい。歴史家 磯田道史が新刊にかける思い【大垣書店イベントまとめ】

防災の知識を、子どもに伝えたい。歴史家 磯田道史が新刊にかける思い【大垣書店イベントまとめ】

2021年2月20日、大垣書店の主催により「マンガでわかる災害の日本史」(池田書店)の発売記念オンライントークイベントが行われました。歴史学者としてテレビなどで活躍し、多くの著書を持つ磯田道史氏がライフワークといているのが災害史の研究。東日本大震災から10年。最新作をマンガで出版した意図と、制作の舞台裏を語ってくれました。

話を聞いて感じたのは、磯田氏が新刊にかける思いの強さ、そして、凝縮された

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