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クーリエジャポンの記事から考察

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#新卒2年目

「気候変動への不安」に対する専門的なセラピストのニーズが急増している

「気候変動への不安」に対する専門的なセラピストのニーズが急増している

「エコ不安」こと気候変動に対する不安、それは長らく懐疑的に見られてきた。

アメリカ心理学会(APA)が「エコ不安」を「気候変動に対する慢性的な恐怖」と定義したのは2017年。以来、この分野に変化がみられるようになった。

エコ不安は「本物である」との認識が少しずつ広がり、特にこの2〜3年で、気候変動を専門とする心理学者やセラピストが本格的に求められるようになっていると、米紙「ニューヨーク・タイム

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北京五輪に外国人アスリートから“不満噴出”「夜中3時に起こされた」「あたたかい食べ物がない」

北京五輪に外国人アスリートから“不満噴出”「夜中3時に起こされた」「あたたかい食べ物がない」

北京五輪の開催後わずか2日で、主催者はアスリートや参加国から寄せられる、さまざまな苦情に直面している。

たとえば、冬季五輪中に気温が急落するのはよくあることだ。しかしスウェーデンの選手団は、女子7.5km+7.5kmスキーアスロンを5位でゴールしたフリーダ・カールソン選手が、ゴール後に震え、崩れ落ちそうになっているのを見て、昼間のより早い時間帯にクロスカントリースキーの試合を開催するよう求めてい

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イスラム教徒がヒンドゥー教徒の女性を誘惑し改宗させようとしている─インドで広がる陰謀論「愛の聖戦」とは何なのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.216】

イスラム教徒がヒンドゥー教徒の女性を誘惑し改宗させようとしている─インドで広がる陰謀論「愛の聖戦」とは何なのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.216】

インドの英字週刊誌「アウトルック」は、インドに広まる“ある陰謀論”が女性を苦しめていると報じる。その陰謀論はヒンドゥー過激派によって信じられているもので、「愛の聖戦」と呼ばれている。これは、イスラム教徒の男性がヒンドゥー教徒の女性を誘惑し、妻にして、イスラム教に改宗させようとしているというものだ。

ヒンドゥー過激派がこうしたプロパガンダを展開する背景には、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の宗教対立が

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海外メディアが分析「モンゴル人力士たちが“日本の国技・相撲”で頂点に立ち続けられる理由」

海外メディアが分析「モンゴル人力士たちが“日本の国技・相撲”で頂点に立ち続けられる理由」

陸に囲まれたモンゴルの人口は、わずか330万人ほどだ。しかし、年に1回、伝統的なモンゴルのスポーツであるブフ(モンゴル相撲)、弓射、競馬が競われる「ナーダム祭」の期間は、毎日2万人がブフの選手として参加する。

一方、2020年時点で、日本全国でプロの力士として現役なのは683人だ。

相撲文化の頂点に君臨する人物として、横綱は他のスポーツアイコンや、映画スターよりも敬われている。

横綱たちが集

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【ウクライナ危機】プーチン大統領は、アメリカの“弱み”を見透かしている【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.214】

【ウクライナ危機】プーチン大統領は、アメリカの“弱み”を見透かしている【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.214】

2007年のミュンヘン安全保障会議。登壇したプーチン大統領の演説は世界を震撼させた。

ドイツのメルケル首相、アメリカのゲーツ国防長官、マケイン上院議員など世界の名だたるリーダーたちを前にプーチン大統領は西側諸国を激しい口調で非難した。

NATOは拡大しないという西側の高官の過去の発言を引用し「この約束はどこに行ったのだ」と語気を強めた。そして「最大の問題はアメリカが他国に介入しようとしているこ

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ユーザの動きがリアルに現れるFacebookメタバースで「取得した生体情報」が広告主に売られる懸念【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.213】

ユーザの動きがリアルに現れるFacebookメタバースで「取得した生体情報」が広告主に売られる懸念【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.213】

1月18日、マイクロソフトは、アメリカトップのゲームソフト開発・販売のアクティビジョン・ブリザードを690億ドル規模で買収すると発表し、話題を呼んだ。

同社をはじめとするテクノロジー大手は、メタバースなど新技術への投資と開発を急速に進めている。なかでもフェイスブックを運営するメタ社は、さらにメタバースの開発に集中的に注力し、今後10年間で年間100億ドルを費やすと明言している。

英誌「エコノミ

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喫煙文化が復活? アメリカで20年ぶりにタバコ販売数が増加した理由【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.211】

喫煙文化が復活? アメリカで20年ぶりにタバコ販売数が増加した理由【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.211】

アメリカの成人の喫煙率は30年間着実に減少していた。特に2000年以降は着実に低下しており、50年前よりも約66%低くなっていた。しかし、2020年のタバコ販売数は、20年ぶりに増加となった。

米紙「ニューヨーク・タイムズ」は、街角の若者たちに喫煙についてインタビューを行い、その関連性を探っている。というのも、過去20年以上にわたる喫煙率の減少に、最も大きく貢献していたのがその時代の若者たちだっ

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運動不足より、友達不足のほうが危険─「友達の数」があなたの寿命と健康に与える“深刻な影響”【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.210】

運動不足より、友達不足のほうが危険─「友達の数」があなたの寿命と健康に与える“深刻な影響”【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.210】

ダンバーの新著『なぜ私たちは友だちを作るのか:進化心理学から考える人類にとって一番重要な関係』には、非常に興味深い発見がちりばめられている。また、全体を貫くテーマとして、社会的な繋がりと個人の生活の質、健康、さらには寿命との関係が考察されている。

本書でダンバーは、ブリガムヤング大学とノースカロライナ大学チャペルヒル校が10年前に行った調査結果を引用する。調査メンバーを一部同じくする別の研究では

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リモートワーカーを“本気で保護”するポルトガルの新法がうらやましすぎる【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.199】

リモートワーカーを“本気で保護”するポルトガルの新法がうらやましすぎる【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.199】

欧州のニュース専門局「ユーロニュース」などによると、ポルトガルの新法では、雇用主は勤務時間外に労働者に連絡を取った場合、罰則を課せられる可能性がある。

新法では、従業員の自宅の電気代やインターネット料金の一部負担も企業に義務づけた。さらに、リモートワーク中の仕事ぶりを雇用主が遠隔監視することも禁止され、子供が8歳未満なら上司の事前承認なしに在宅勤務ができるようになった。

また、従業員の孤立化対

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ルワンダ人行きつけのバーをのぞいてみたら、定番メニューはまさかの“牛乳”だった!【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.198】

ルワンダ人行きつけのバーをのぞいてみたら、定番メニューはまさかの“牛乳”だった!【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.198】

ルワンダには全土でこのようなミルクバーが見られ、首都キガリだけで何百軒もある。この国では牛乳は国民的な飲み物で、ミルクバーはルワンダ人がしょっちゅう通う行きつけの場所。そこには牛乳を飲める喜びと、人々が触れ合える和やかな雰囲気が漂っている。

ミルクバーでは1日中、老若男女がベンチやプラスチック製の椅子に腰かけ、ガラスのマグカップで新鮮な牛乳を1リットル、また1リットルと飲んでいく。現地ではイキブ

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中国「無精子症」患者は700万人! AIによる精子提供マッチングシステムで“命の選別”が始まる⁉︎【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.197】

中国「無精子症」患者は700万人! AIによる精子提供マッチングシステムで“命の選別”が始まる⁉︎【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.197】

最先端の生殖医療を進める公立病院・広東省生殖医院にこのほど、25人の専任医師・研究員がAIを駆使して無精子症の研究・治療に取り組む「広東省無精子症診療センター」をオープンさせた。

北京大学第三医院の姜輝強・泌尿外科主任によると、ここ10年、中国では無精子症患者が増えており、男性総人口の1%(約700万人)、不妊症男性(約4000万人)の15%(約600万人)が無精子症といわれる。

センターは、

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趣味や好きなことから、自分に向いている仕事を見つける方法を解説します!

趣味や好きなことから、自分に向いている仕事を見つける方法を解説します!

好きなことを仕事にするにはどうしたらいいかわからなかったり、そもそも自分には何が向いているのか?ということに悩む人が多いと思う。

でも30歳になると段々過去のデータが溜まってきて、その中から共通項を見つけ出すことができるので、自分のことをより深く理解することができるようになる。

そうすると、自分が最も活躍できる分野に身を置くことができるし、それが幸福度の向上に繋がると考える。

ということで今

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日本はなぜ「大麻」に厳しいままなのか? 米紙が取材【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.194】

日本はなぜ「大麻」に厳しいままなのか? 米紙が取材【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.194】

大麻は怖いもの──日本社会で幼い頃から、宮部貴幸はそう教え込まれてきた。だがそれは、自分の幼い娘が特殊なてんかんと診断される前の話だ。

インターネットで治療法を必死に探して、思いがけない救いの手に巡りあった。大麻から抽出される「カンナビジオール(CBD)」と呼ばれる成分だ。

仕事でカリフォルニアに出張したとき、奇跡を期待して、この魔法の液体が入った小さな琥珀色の瓶を購入した。

期待は裏切られ

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無重力状態の実験で見えた「障がい者が優秀な宇宙飛行士になりうる可能性」【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.193】

無重力状態の実験で見えた「障がい者が優秀な宇宙飛行士になりうる可能性」【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.193】

世界中を移動するエリック・イングラム(31)の生活には、車椅子が付き物だ。彼は、生まれつき関節異常を引き起こすまれな先天性難病「フリーマン・シェルドン症候群」を抱えている。宇宙飛行士になるのが夢だったが、2回応募していずれも門前払いされた。

しかし10月に行われた特別な飛行体験で、イングラムはいっさい物に触れることなく、宙に浮いて体をくるくる回した。月面重力が再現された飛行では、もっと驚いた。地

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