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北京五輪に外国人アスリートから“不満噴出”「夜中3時に起こされた」「あたたかい食べ物がない」

北京五輪の開催後わずか2日で、主催者はアスリートや参加国から寄せられる、さまざまな苦情に直面している。

たとえば、冬季五輪中に気温が急落するのはよくあることだ。しかしスウェーデンの選手団は、女子7.5km+7.5kmスキーアスロンを5位でゴールしたフリーダ・カールソン選手が、ゴール後に震え、崩れ落ちそうになっているのを見て、昼間のより早い時間帯にクロスカントリースキーの試合を開催するよう求めている。

国際スキー連盟(FIS)の規定により、気温がマイナス20度を下回ると競技は中止されることになっている。しかしカールソン選手が出場した土曜日、会場となった張家口市の国立クロスカントリーセンターの気温はマイナス13度で、風が吹くとそれよりはるかに寒く感じられた。

疑問の残る隔離体制

一方、ポーランドのスピードスケート選手ナタリア・マリジェフスカは、コロナ検査で陽性となった後、土曜日に500mのショートトラックを欠場することを余儀なくされた。隔離施設での「一週間、恐怖と気分の変化に苛まれて過ごした」と彼女は言う。

隔離された人々は、症状がなく、24時間ごとに行われるコロナ検査で2回陰性が出た場合に解放される。マリジェフスカ選手は一度は選手村に戻ったが、検査に間違いがあったと言われ、隔離施設に戻されることとなった。

多くのアスリートを含む350人以上の大会関係者が、1月23日以降、北京到着時のコロナ検査で陽性となった。彼らの多くはまだ隔離施設におり、大会が終わってしまうことを恐れている。

ユッカ・ヤロネン監督は、「私たちは、アンティラが完全に健康であることを知っています。だからこそ、私たちは中国が何らかの理由で彼の人権を尊重していないと考えており、これは良い状況とは言えません」と話した。

「これはケータリングではない」

一方、ドイツの男子アルペン滑降のクリスチャン・シュワイガー監督は、アスリートが食べられる温かい食べ物がないと嘆いた。

「ケータリングは非常に疑問の余地があります。というのも、それらはケータリングと言えるものではないからです」と彼は言う。

「オリンピック委員会が温かい食事を出してくれると期待していました。しかし実際には、ポテトチップス、ナッツ、チョコレートだけでした」

IOCはこれらの苦情を認識しており、問題に対処するため主催者側と協働していると述べた。 隔離施設の状況について尋ねられると、IOCは次のように答えた。

「私たちは、新型コロナウイルスへの感染により競技に参加できないすべてのアスリートに、同情の念を抱いています。このプロトコルは、誰にとっても安全なオリンピックを確実なものにするために導入されたものです」

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