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【面接でノーメイクを怒られた!?】マイナビ出版の書籍が改訂されていました!

こちらの件です。

「ノーメイクで面接に臨んだところ、『君はなぜ、化粧しないの?』と面接官に聞かれました。」
「『女性が人前に出る時にノーメイクというのは、いかに失礼で恥ずかしいことなのかを認識していないの?』と言われ、不合格に。」(p.135)

面接官が就活生に差別的な言葉を浴びせるという事件を無批判に掲載していたことが物議を醸したマイナビ出版の書籍
「内定獲得のメソッド 就職活動がまるごと分かる本 いつ?どこで?なにをする? '25」

この書籍が、次の版の発行を待たずに、同じ版の中で改訂されていたことが分かりました!

内定獲得のメソッド就職活動がまるごと分かる本マイナビ2025の表紙を二つ並べた様子。黄緑のデザイン。違いは見られない。
外見からでは新旧の見分けはつかない
内定獲得のメソッド就職活動がまるごと分かる本マイナビ2025の裏表紙を二つ並べた様子。黄緑のデザイン。違いは見られない。
外見からでは新旧の見分けはつかない
内定獲得のメソッド就職活動がまるごと分かる本マイナビ2025の裏表紙をめくったところを二つ並べた様子。発行日は2023年5月31日で一緒。ISBNは978-4-8399-8336-9で一緒。違いは見られない。
裏表紙をめくったところも同じ
内定獲得のメソッド就職活動がまるごと分かる本マイナビ2025の裏表紙をめくったところの書誌情報を二つ並べた様子。違いは見られない。
本の情報も同じ

こちらの改訂に気づいたのは、2024年1月22日のことです。
複数の改訂箇所からピックアップして紹介していきます。

「女子学生はメイク術も磨こう」→削除!

化粧をしていない就活生を面接官が叱責するという重大なハラスメント事案を無批判に掲載し、「だから女子学生は化粧をしましょう」という指南に繋げていた問題個所がごっそり削除されていました!

女子学生はメイク術も磨こう 内定が出ない、とある女子学生。ノーメイクで面接に臨んだところ、君はなぜ、化粧をしないの?と面接官に聞かれました。学生だし、若いからですと即答すると、女性が人前に出る時にノーメイクというのは、いかに失礼で恥ずかしいことなのかを認識していないの?といわれ、不合格に。これは実話なのですが、就活におけるお化粧の必要性について、キャリアカウンセラーの池田千恵美さんはこう解説します。「実際に、(お化粧をしている)社会人とばかり接している面接官の中には、ノーメイクに違和感を覚える人も多いようです。スーツを着てノーメイクだと、「ぼやけた印象」「顔色が悪く疲れた」ようにも見え、周りのメイクをした学生と比べると印象で損する場合もあるのが現状です。逆に、メイクの仕方によって印象を変えることもできます。口元、目元のメイクでやさしさ、知的さの印象をアップすることができるのです。」実際、数多くの採用担当者が、女子学生のメイクはTPOの範囲と回答しているので、基本的なメイク術は、押さえておきましょう。
「内定獲得のメソッド 就職活動がまるごと分かる本 いつ?どこで?なにをする? '25」
p.134-135
従来の様子
上の画像の、女子学生はメイク術も磨こう、という項目がごっそりなくなって、代わりに、ボディランゲージで印象力アップという項目になっている。
「内定獲得のメソッド 就職活動がまるごと分かる本 いつ?どこで?なにをする? '25」
p.134-135
今回新しくなった様子

化粧をすべきであるという指南の箇所が、「ボディーランゲージで印象力UP」という指南に丸ごと入れ替わっています。

圧迫面接を無批判→圧迫面接はよくない

また、圧迫面接に関する内容にも、変化が。
会社の利益がかかっているのだから圧迫面接にも耐えなければならない、
ビジネスには理不尽な状況があるので耐えられるかチェックしている、
酷い言葉に対して一理あると考えよう、
といった旨の説明から、
応募者側も、圧迫面接をするような職場を厳しい目で審査し、避けるべきだという説明に変化しています。

先生役の筆者と、学生役のキャラクターの会話。筆者は圧迫面接の役で学生を圧迫している。学生は、「そのような会社は落ちてもいい」と言うが、筆者は、「その気持ちはよく理解できるよ。しかし、もしも、この威圧的な相手が百億円の商談の相手だとしたら?」と問う。学生は、「怒って席を立つわけにはいかないですね」と言う。筆者は、「その通り。本当は誰もこんな嫌われ者となる面接はしたくない。でもビジネスには理不尽な状況もあるからね。耐えられるかのチェックが必要なんだ。ある意味、この厳しい就活環境の中で就職に臨むにあたって、この圧迫面接が一番選考らしい選考かもしれないよ。」と言っている。
「内定獲得のメソッド 就職活動がまるごと分かる本 いつ?どこで?なにをする? '25」
p.204-205
従来の様子
上の画像と同様の会話の、学生の「怒って席を立つわけにはいかないですね」というセリフの後の筆者のセリフが変わっている。「と思ってしまうのが、A君やまじめな就活生なんだ。でもどうだろう?こんな相手と気持ちよくビジネスを続けられる買い?トラブル頻発の予感しかないよね。つまり、信頼や共感を感じられない面接は不合格でよい。これを明確な方針としよう。」と言っている。
「内定獲得のメソッド 就職活動がまるごと分かる本 いつ?どこで?なにをする? '25」
p.204-205
今回新しくなった様子

急な残業への対応を重視→ワークライフバランスを重視

さらに、急な残業への対応に関する記述も、「絶対に仕事を優先」「さもなければ会社が倒産し…」といった旨の説明から、ワークライフバランスを重視し、柔軟に対応する姿勢へと変化していました。(p.104-105)

細かい改善点

・自己PRの例として、「睡眠時間を削ってでも質にこだわった」
→「質にこだわった」に変更(p.10)

・自己PRの例として、「年上の方に配慮し業務を進めた」
→「世代の違う方とも円滑に業務を進めた」に変更(p.10)

・自己PRの例として、「高校まで部活の経験がなく、厳しい上下関係に悩んでいました
→「高校まで部活の経験がなく、どのように関係性を構築すればよいかで悩んでいました」に変更(p.29)

・アルバイトの体験談として、店長に「もう来なくていい!」と叱責されたエピソード
→自分のミスが原因で店長に謝罪をさせることになったというエピソードに変更(p.28)

・小見出し「就活に勝つ人と負ける人の決定的な違い
→「就活の成功と失敗を分けるもの」に変更(p.66)

・女性と思しき登場人物の「女言葉」(~いるの。~いるわ。~かしら。)が変更(p.109)

・「髪は黒に染め直したほうがいいね。」カット(p.143)

・男女別のイラストで、女性に3-5cmのヒールストッキング着用を指南したり、ジャケットの裾はヒップの一番高い所に、と指南していた部分がカット(p.165)

・「スピード写真はNG」がカット(p.170)

・圧迫面接に関し、仕事ではタフな人間関係にも耐えられる人材が必要と指南していた部分が変更。圧迫面接に遭遇した不運にめげず~と、圧迫面接をよくないものと捉え直している(p.206)

などが見られました!

↑動画にまとめてみました!

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