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採用担当者が、事務作業屋になってませんか?

人材採用の総合演出家として、制作会社で人事部長をしたり、様々な中小企業の人事コンサルタントをしております、ショーン人事部長です。

noteでは、経営者様、人事担当者様、働くのがしんどいと感じている皆さまのメンターとして、約立つノウハウを発信をしていきます。

今日のテーマは「採用担当者が、事務作業屋になってませんか?」についてお話ししたいと思います。

採用担当者の仕事ってどんな内容を思い描きますか?
採用担当者として、日々の業務は多岐に渡ることでしょう。
応募者の管理、面接のアテンド、日程調整。データまとめ。事務的な要素に時間を消費している方多いのではないでしょうか。しかし、このような事務作業に囚われてしまうことこそが、採用成功への大きな障害となり得ます。その理由は何かと言うと、それは採用活動の本質を見失ってしまうからです。この本質を見失うと、結果として採用活動が単なる事務作業になってしまうのです。
自身の採用業務の何割が事務作業か考えてみてください。

採用の本質をとは何なのか?一人の人材を採用すること、その背後には何があるのでしょうか?
そこには採用戦略が存在します。1年間で何人採用するか、求める人材は文系か理系か、採用戦略に基づいて採用活動を行います。

そして、採用戦略の背後にもっと大きなものが見えてきます。それは経営戦略です。例えば、中期経営計画で5年後に売上を1.5倍にするとします。その目標達成には、何人、どのポジションの人材が必要なのか、それを採用戦略として決めていきます。
そして、その全てはミッション、ビジョン、バリュー、つまりMVVの達成に繋がるのです。

採用の本質は、MVVの達成と経営計画に沿った成長のビジョンを、人材を通じて実現することなのです。事務作業に捉われがちな採用活動をしている方、その背後にある目的を見落としていませんか?

目的を把握することで、仕事の質は変わります。これは採用だけでなく、どの仕事でも共通です。採用で本質を把握した場合、どうなるでしょうか?

自社と候補者のマッチング精度が大幅に上がります。なぜなら、自社の未来を候補者に伝えることができるようになるからです。人材採用は、未来に向けての投資です。そのため、自社がどんなビジョンや経営計画をもっていて、どのように未来に向かっているのかをしっかりと語ることが重要となります。

さらに、候補者の選考では、潜在的な素養を見抜く力が求められます。その人が現在持っているスキルだけでなく、将来どれだけ伸びる可能性があるのか、それを見極めることが大切です。現在の能力だけで採用を行うと、将来的に能力のギャップや方向性の違いからミスマッチが生じる可能性があります。

結局のところ、採用担当者が事務作業屋になってしまうのは、採用の本質を見落としているからなのです。そしてその本質とは、目的思考で未来を見つめ、候補者に自社のメッセージを伝え、その人の潜在的な素養を見抜くことなのです。

私たちは、単なる事務作業屋から一歩進んで、未来を創造する採用プロフェッショナルへと変わるべきです。候補者に対しては自社のビジョンを語り、未来に向けた投資として人材採用を行い、潜在的な素養を見抜く視点を持つ。それが、私たちが目指すべき採用のスタンダードです。

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