Shomin Shinkai

小説を楽しんで頑張って書いている者です!旅行記や短編小説をコツコツと投稿中

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マガジン

  • 中国への旅行その②

    再び中国へ 合肥、南京、蘇州、杭州、上海 盛りだくさん

  • 春の沖縄いいね!

    沖縄に行くなら春でしょ! その理由が詰まった旅行記です。

  • 中国旅行楽しい①

    初めて中国旅行に行った時のお話!

  • 短編小説集

    短編小説大集結 すぐ読めるものばかりなのでぜひ

  • 小説『サークルアンドエコー』

    近未来のヒューマンドラマ 「輪廻から抜け出さないと、私たちは生きたまま死んでしまう」

最近の記事

映画感想『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』

やってきてしまいました、数ヶ月単位で訪れる映画ドラえもんを無性に見たくなる発作が。 ネタバレ気にせず 今作、良かったですね。本当の理想とは何かを問う作品で、欠点を欠点のまま受け入れて生きていく良さがよく伝わってきました。ドラえもんのキャラクターは、長所と欠点が誇張されてはっきりとわかる造形なので、より一層、平均化されたいい子にされると、魅力がなくなったと視覚的に理解できますよね。 言ってしまえば、現在の日本の教育方針に反発しているような見方もできるので、個人的には攻めの

    • 社会人はいつ運動している?

      おはようございます。 社会人になりたてのそこら辺にいるボンクラでございます。 運動っていうのは大事ですよね。それはもう、単純に筋力をつけて屈強な肉体を作りたいだとか、大会に出て全国覇者になりたいだとか、そういう次元の話だけではなく、体力維持や、ストレス発散という意味でも、大事な要素です。 僕自身、小、中、高と運動部に所属していまして、そんじょこそいらの学生よりかは体も仕上げていましたし、動く楽しさは知っています。大学生となり、それまでの厳しい部活の反動のせいか運動部に所属

      • GWの電車内 自分の欠陥

        GWの電車内は、夜でも混んでいます。遊び帰りの人もいれば、僕のように仕事終わりの人もいます。僕は行きのように精神が病んではいませんでしたが、酷く疲れて、小説を読んでいても字が滑っていました。 すると、数歩先で立っていた男性が倒れました。 現場は騒然とします。それまで自分の世界に入っていた人々が一斉に覚醒し、「大丈夫ですか?」と声をかけました。僕たちは一番前の車両に乗っていたため、僕の隣にいた人が運転室を叩きました。ちょうど駅に停まっている時だったのが幸いでした。運転手が出

        • GWの電車内 殺意

          時々、様々な個々の問題が結合して大きな負担となってのしかかることがありますよね。まるで、①の原子が、何故か②の原子と結合して分子になってしまって、それどころか、③も④も重なって、意味のわからぬ感情分子ができてしまうことが。 運の悪いことに、GWに入る前日にそれが僕にも起きてしまい、その日の夜はほとんど寝ることができませんでした。 で、GWに突入です。僕の業種はGWでも仕事があるので、仕事に行かなければなりません。間違いなく忙しいとわかっているGWを新入社員として挑むだけで

        映画感想『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』

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        • 中国への旅行その②
          10本
        • 春の沖縄いいね!
          9本
        • 中国旅行楽しい①
          11本
        • 短編小説集
          17本
        • 小説『サークルアンドエコー』
          19本
        • SF小説『___ over end』
          13本

        記事

          名古屋から札幌を日帰り

          名古屋から札幌まで日帰り旅行できるのか。 結論、できます。 名古屋発のフライトは7:40 そのため、余裕を持って1時間前には着いていたいですよね。 僕は完全に名古屋に住んでいるわけではなく、名古屋の端っこで細々と暮らす人生を送っているので、常滑にあるセントレアに行くには電車で1時間半はかかります。始発では間に合いません。 よって父から車を奪い取り、朝5時に家を立ちました。 北海道への日帰り旅行には、これくらいの早起きは必須です。 予定では1時間20分かかるはずでしたが、たら

          名古屋から札幌を日帰り

          短編小説『やかましかったから』

           例えばこんな場面だ。  スーパーに買い物に行った時、俺は気になる玩具を見かけて、弟と一緒に母の元に持っていった。妹を片手に、商品を凝視する母は、俺の玩具に一瞥もくれなかった。 「買わないよ。戻しなさい」  例えばこんな場面だ。  父と一緒に映画館に行った時だ。俺は観たい映画を堪能できて大興奮、ハンドルを握る父に向かって、あのシーンがよかっただの、あのシーンがえぐかったなどと熱烈に喋りかけたが、父は俺の十分の一の熱意も持っていなかった。 「そんな場面もあったっけなー、よかっ

          短編小説『やかましかったから』

          短編小説『主人公の絶望』

          僕だけしかいないこの世界で、彼女に初めて会った時は嬉しかった。 「私はずっとここにいるから」  その言葉が支えになった。絶対に出口を見つけて、元の世界に戻ることを誓った。彼女を連れて。 「また会ったね」  僕は失敗し、また彼女に出会った。一回目と変わらない美しい微笑が、僕の気持ちを上げてくれる。僕はまた、走り出す。 「また会ったね」  彼女が変わらぬ微笑と共にそう言った。僕と彼女の百回目の再会だ。僕の体は傷一つなく、また疲労一つと無かったが、精神は古きれた雑巾のように汚れて絞

          短編小説『主人公の絶望』

          短編小説『カラカラ』

           卵から出てくる瞬間を見たかった。  深夜まで起きて、ヒビが入った卵を今か今かと凝視した。でも、朝陽が薄っすらとさしてきてもまだ、ヒビの本数が増えただけで、中身は姿を現さなかった。我慢しきれなくなった私は、手助けをしようとしてヒビの中に指をつっこみ、中の生き物は死んでしまった。  次はなんとしてでも出てくるまで我慢しようと思った。絶対に干渉しないと決めていた。しかし、中の生き物は非力な個体で、一人で殻を破る程の力はなく、外界に出る前に死んでしまった。  今度こそ、中身の力を信

          短編小説『カラカラ』

          映画感想『すずめの戸締り』

          ネットフリックスにて配信されていたので見てみました。 ネタバレ気にせず。 日本縦断物語でしたね。行く先々での出会いがテンポよく、温かく描かれていて、ロードトリップものとして楽しんでいる自分がいました。人の暖かさというか、まだまだ人の世も捨てたもんじゃないぞ、という気持ちがしてきて、もしこのロードトリップが劣悪なものだったならば、ミミズに地球ごと踏みつぶされていいとさえ思ったかもしれません。 中でも、どうせ皆言っているのでしょうが、芹沢さんよかったですね。何か裏がありそうで

          映画感想『すずめの戸締り』

          映画感想『燃えよ剣』

          ネタバレ気にせず 原作を読んだので、もう一度観てみることにしました。 原作を読む前は、早口すぎて訳分からず、何をやっているかも訳わからず、という感じでした。 原作を読んだ後は、はしょりすぎて物足りなく、もっと時間さえあれば...という感じでした。 要するに、勿体無い。 土方歳三の生涯を追う物語ですから、映画化するとしたら、当然石田村から函館まで描かないといけないと思うのはわかりますが、どう考えても流石に無理がありますよね。2時間半でこんな重厚な原作を描くだなんて。

          映画感想『燃えよ剣』

          小説感想『燃えよ剣』

          今の僕、というか、僕たちと言ってしまっても いいかもしれません。 僕たちは、成功あるいは安定を望んでいる気がします。 つまり、未来がある方へ、お金が稼げる方へ、安全な方へ行こうとしています。 別に悪いことではないですよね。 ですが、そんな流れを無視して、僕らが理解できない信念を胸に、未来がない方へ、お金が稼げない方へ、危険な方へ、怒涛のように突き進む人間がいたとします。 今を生きる僕らからしたら邪魔ですよね。より良い生活を台無しにしてくる恐ろしい化け物です。 ですが

          小説感想『燃えよ剣』

          小説執筆完了。ひとまず感慨に浸る

          小説を書いたことがありますか? 僕はあります。毎日書いています。 もちろん、いい作品を書こうとしています。自分がまず満足できる良い作品を目指しています。裏を返せば、結果を気にしないようにしています。賞を取るために小説を書いたり、賞賛を得るために小説を書いたりはしません。あくまで自分の内面を、自分が望む形で文章にしたいからです。 .....が! 小説を書く奴なんてものは、承認欲求の権化そのものです。なにせ、何万字も自分の趣味や性癖を誰でにでも読める形で提供しているのですか

          小説執筆完了。ひとまず感慨に浸る

          アニメ感想『宇宙より遠い場所』

          ネタバレ気にせず 南極に行く波乱万丈な物語に見せかけて、身近な悩みや、大切な人間関係に気づかせてくれる話でしたね。 ぶっちゃけ、南極である必要は特になく、北極だろうが、アメリカだろうが、東京だろうが成り立つように感じました。南極に行くことに意味があるのではなく、南極に行こう、と思うことに意味があるような。 ここではないどこかに行きたい、という玉木マリの気持ちは、客観的に見たらわがままな欲求です。でもそれが自分という人生にとってどれほど大事な欲求かということが、よくよく考え

          アニメ感想『宇宙より遠い場所』

          映画感想『マイブロークンマリコ』

          ネタバレ気にせず 死んだ友人の遺骨を持って旅に出る。 その文面が強過ぎて、その部分に着目して見ていたら、当然なんですけど、旅に出るのは結構序盤で、ピークがあっという間に終わってしまった感じです。友人の父親に刃物を向ける場面が1番涙腺緩みましたし。 ですが、見所やセールスポイントはそこだとしても、旅をしてからの喪失との向き合いというものが、鑑賞後の感想としては1番残っています。 はっとさせられたのは、シノイが、「このままだと良い思い出しか思い出せなくなる」(うろ覚え)と言

          映画感想『マイブロークンマリコ』

          映画感想『グレートウォール』

          ネタバレあり 不思議なことに、結構好きな映画です。 ただのB級映画の風貌をしながらも、中央にマット・デイモンがいるという、パッケージから均衡のとれていないおかしな雰囲気が流れています。 変な獣が攻めてくるから、皆でそいつから都市を守って倒そうという至極シンプルな話です。金で作った映画という感じを隠してもいません。 ですが、無気力で作った映画というわけでもないようです。万里の長城で獣と相対するのですが、その壮大さもなかなかのものですし、軍が色分けされているのも視覚的のワク

          映画感想『グレートウォール』

          (散歩)運命の分岐点

          深夜テンションというのは恐ろしいもので、僕たちを天空のミステリーサークルへと誘うのです。 サイコパスが、夜景が美しい公園を知っている、と言い出したので、デブがすぐに一度ぶつけた愛車のマツダ3のアクセルを踏み、例の場所へと走らせました。 ちなみに、3人の中で1番乱暴そうに見えるデブですが、車の運転はかなーり安全を心がけています(それ故に、1度ぶつけた時の衝撃は大きかったことでしょう)。実際の運転が最も荒いのはもちろんサイコパスです。1番まともそうな見た目をしている奴が最も狂気

          (散歩)運命の分岐点