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足の痛み


僕の人生は、足の痛みとの戦いの歴史といっても過言ではありません。

といっても、靭帯損傷や半月板損傷、ハムストリングの肉離れなどといった大きな怪我はありませんけどね。

最初の痛みとの出会いは、小学生の頃まで遡ります。

僕はサッカーをやっていたのですが、足の捻挫癖がついてしまったのです。少しの段差でも足首があさっての方向に捻れ、苦痛と共に足を引きずるのが一種の十八番のようになっていました。ひどい時には内出血を起こし、くるぶしが赤紫色になったこともあります。

まぁ足にテーピングを巻いてもらうのが何故かカッコいいと思う年頃で、そこは少し嬉しかったですけど。

また、小学校6年生だったかと思います、足の裏にイボができてしまいました。放置して液体窒素で除去するレベルまで肥大化しました。液体窒素が痛いという噂を聞いて、日に日にイボが大きくなっているのに病院に行くのを躊躇ってしまったんですね。可哀想に。

晴れて中学生になった僕ですが、何を思ったのか陸上部に所属し、オスグッドと呼ばれる膝下が腫れて痛くなる怪我に襲われ、慢性的な痛みの日々が始まってしまいました。しかし、思い返してみればこの時の痛みなど可愛いもので、高校生になってからの痛みの方が、何億倍も僕を苦しめました。

高校生です。僕は何故かまた陸上部に所属してしまいました。高校の陸上部は中学よりも遥かに劣悪な環境で、足の負担が蓄積し、蓄積し、蓄積し、ついに骨がポキリと折れてしまいました。脛の疲労骨折でした。ですが、痛いので休ませて下さい、と言う勇気が僕にはありませんでした。先生が怖くて! 実は折れていたのに病院に行くことすらせずに、僕は半年間も走り続けました。途中、あまりに痛くて数日休むこともあったため、折れては少し治れ、また折れてを半年間続けていたのです。恐ろしい....。

そこから三ヶ月間走ることができなくなるのですが、ただでさえ悪かった走る際のフォームが、折れた足を庇う走りをしていたことで、さらに悪化してしまい、骨折以降、僕はただ走るだけでもふくらはぎや股関節に痛みを覚えるようになってしまいました。なんてことだ。

加えて、先生からの期待やら圧力やらなんたらで、原因不明の足のつけ根の痛みまで発症してしまい、本当に走り出そうとした瞬間だけ足が前に出なくなる絶望的な状態にも、骨折から一年後にはなりました。弱小イップスみたいな感じですかね?原因はよくわかりません。

とにもかくにも、高校の陸上生活は、ろくな成績も残せずに、ただただ足を傷つけるだけで終わったのです。

さて、陸上競技に嫌気がさしたこともあり、大学ではどの部活にも入らなかった僕ですが、先にも言ったように、走り方が悪すぎて、普通に走るだけでも体にダメージが入ります。特に大学生なんてものは、人生で一番馬鹿になる時期です。ろくにウォーミングアップもなしにフットサルに呼ばれることもありますし、まだまだ動けると信じたいが故に10キロランを突如始める日もありました。
すると当然、次の日にはふくらはぎと付け根が痛くなり、一ヶ月程は足を引きずる羽目になるのです。

そして、運動もやめ、無茶なフットサルを辞めた現在、社会人生活。いよいよ足の痛みともさよならかと思っていたのですが、今日もまた、電車の中でふくらはぎが痛いなぁ、と感じてしまっています。立ち仕事だからというのもあるでしょうが、古傷が癒えないとはこのことなんですかね。

走り方が悪いということは、歩き方も悪いということ。歩き方が悪いということは、姿勢もそもそも悪いということ。ただ単に怪我が治ればいいという話ではなく、怪我の原因を治さなければ、また同じ怪我をしたり、怪我まではいかなくても同じ場所が痛くなったり、ズルズルと人生に付き纏ってくることを実感しています。

仕事に向かいます....

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