WordからCanva:小論系の最後はこういう形がよさそう。
GIGAスクール構想から3年。本校でも1人1台端末導入から3年が経過しようとしている。1人1台PCが中高の教育に降りてきた時、考えていたのは、
ワード、パワーポイント、エクセルの使い方を中高の間に身に着けること。
パワーポイントは、プレゼン時に使える。
エクセルも探究などのデータ分析や処理で使える。
ワードも小論文やレポート作成で使える。
どれも大学生や社会に出てからも使えるスキルと思い、これまで使い方を含めて授業内であつかってきた。
ただ、wordで小論文やレポートを扱った時には、
何だか生徒たちが盛り上がらない
そんな何とも言えない感覚を持っていた。
教員側からすれば、目的とする内容面の指導やワードの使い方トレーニングという意味では、完結している。なのに最後の最後で、何だか「やっつけ感」的になることがあった。
どうも中高生にとっては、wordでの何かしらの文章完成は、達成感を得にくい感じがする。何か違う仕掛けや工夫が必要、と年々、思うことが多くなっていた。
私のようなおじさん世代にとっては、wordや一太郎で文章を書いて、キレイに体裁を整えて印刷で、素敵!と達成感を得ていたが、どうも今の中高生にはそれが当てはまらない。
そこで、今の社会をみると、
今は「インスタ映え」「Tick Tock」「Youtube」のサムネなど、とにかく初見で目を引くもので、読んだり、視聴したりするを決定する機会が多い。
そう、
だから大事なのはきっと、パッとした見た目で分かる完成品。きっとそれがwordの小論文完成にはない部分なのだと思う。
そしてなんだか生徒たちが盛り上がらないのも、そこにありそう。
ということで、デザイン性の高いCanvaを利用することを決めた。
対象:中学3年生
エッセイテーマ:3年間の振り返り
※3年間を○○に例え、そこから学んだことを2つ名言的な形で表現しよう。
同時進行:DMMオンラインで名言の調査(自分の好きな名言5つを紹介して、好きな名言をチェックし、先生の好きな言葉を教えてもらうインタビュー)
1枚目が生徒がいつも通りのワードで作成したもの、2枚目がCanvaで作成したもの。
内容が完成しているとは言え、さすが今の生徒たち。
初めてCanvaを触っていましたが、1時間半程度でさっと完成させていた。
ありがたいことに「今日は楽しかった」とも言っていた。
やはり、達成感という部分ではこちらの方が「やりきった感」がある。いつもより、表情もあかるくワイワイと学ぶ姿は、教員としてとても嬉しい。
初めてCanvaを授業内に取り入れた。
これまでエッセイや小論の最後の形をどうするかで悩んでいたが、その悩みがCanvaと出会ったことで、解決したように感じる。
中学1~2年生前半までは、手書きでエッセイ。
中学2年生からはwordでエッセイを書き、ある程度の体裁をととのえられたら、最終の形はCanvaでデザイン。
そんな形の流れにしようと思う。
そして内容や英語面は、英語や総合での教科横断、最後のCanvaデザインは、美術の時間で教科横断型にする。
きっと、こういう形が今の時点ではベスト。
まだまだCanva初心者。きっともっと色んなことが出来るハズ。
色んな機能を試して生徒たちが、「やってみたい」&「上手くできた!」という感覚を得られるような形をさらに考えていきたい。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?