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Made in Sabae, Live in NY

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フットワークの重い田舎っぺによる、非常に偏ったニューヨーク日記。
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#ニューヨーク

「意見の批判」と「人格の否定」は別のもの

「意見の批判」と「人格の否定」は別のもの

日本で働いていたとき、上司や先輩でこのように嘆く人がいた。

「あいつは俺の意見をいつも批判してくる。きっと俺のことが嫌いなんだ」

大企業でもベンチャー企業でもいたので、このように思う人は多いのだろう。しかし、私は意見の批判=人格の否定という方程式は成り立たないと思っている。

私のことが嫌いなのかな例えば、Aさんという先輩は自分の意見をはっきりと言う人で、その意見はとても理論的で納得できるもの

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私はどんな大人になりたいのか / 『ぼくは勉強ができない』

私はどんな大人になりたいのか / 『ぼくは勉強ができない』

前回のnote「本は人を映す鏡 / 『ぼくは勉強ができない』」でも触れたが、自分の子どもができた今、お気に入りの本『ぼくは勉強ができない』が全く違った物語に見えた。

これまでは、主人公の時田秀美の気持ちになって読み進めていたのが、今は彼をとりまく大人達についつい注目してしまう自分がいる。私はまだ、自分の子どもにとって「どのような大人でいたいか」が定まっていない。自然体で接するのが一番だと思うが、

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本は人を映す鏡 / 『ぼくは勉強ができない』

本は人を映す鏡 / 『ぼくは勉強ができない』

18歳で実家を出てから、14年の間に9回引っ越しをした。京都、東京、横浜、川崎、名古屋、東京、そしてニューヨーク。引っ越し好きだからという訳では決してなく、進学、就職、転勤、転職、結婚など様々なライフステージの変化から自然とそうなった。引っ越しが多いと自分の所有物を最小限にする癖がつき、その中でも本は特に嵩張るため、手放すことが多かった。

しかし、お気に入りの本はどこに引っ越すことになろうとも連

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日本人とは純ジャパのことである、という幻想—◯◯系日本人という考え方

日本人とは純ジャパのことである、という幻想—◯◯系日本人という考え方

私は日本人の考える純粋な日本人、つまり「純ジャパ」そのものだ。日本人の両親を持ち、日本で生まれ育ち、日本の教育を受け、日本で働いた経験がある。そして4年ほど前にニューヨークに移り住むまで、海外に住んだ経験はなかった。こちらで会う日本人の方に「留学経験があるんですか?」「小さい頃海外に住んでいたんですか?」とよく聞かれるが、「いえいえ純ジャパです」とつい答えてしまう自分がいる。

しかし、典型的な日

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