「今日のパートナー」 私は記憶があまりない

ふとした時に思う。
私はパートナーとの過去の記憶があまり無い、と。

思い出はあっても、記憶がない。
誕生日に一緒に食べた焼き肉屋さんのお店の名前は思い出せない。
思い出は記憶をトリミング加工して、フィルターをかけて、
クラウド上に保存しているようなもので、
ときには別人のような詐欺加工になっているものがある。
私のパートナーは記憶力がいい。
それはもう、忘れたい事も忘れられないということなのだ。

私はモノやサービスの値段をあまり気にしない。
欲しいと言うものが少ないから、
生きるために十分な費用は会社から供給されている。
しかし、パートナーは絶対に手に入れたいものが溢れている。

私は良いモノやいいサービスにはお金を使う価値があると思うので、
スキだと思ったが最後、欲しいものがあれば、迷っても1日後に買うけれど、
たとえば、パートナーはずっと欲しかったものをいかに安く手に入れるか、
気に入ったものを、保存用とストック用に3個は買うので「衝動買い」はない。

これは良いものと悪いものという価値観は共通点なのだろうが、
一緒に何か食べるとか買うというとき、
パートナーのように「それ買うくらいならあれ買いたい」とはならなそうだ。
だいたい、パートナーは「付き合い」で飲みに行ったりしない。
お酒は飲まないしね。どの食事も一人で食べる事がない。

パートナーには、そういえば「妥協」はあるのかな。
もちろん、もともと完璧主義者で決めたことは遂行するタイプだから、
ダサいけどお金が無いから仕方ないとか、
趣味じゃ無いけど着れればいいというような妥協は見当たらない。
誰かに好意を持ったという思い出話を聞いたときも、
「卒業までに告白ができなかったから同じ学校に進学することにした」ということも、彼女がいると知っていながら告白をしたことも、妥協できなかったんだろう。自分に嘘をつくと苦しんだろうね、結果どうこうじゃなく。

とか、いろいろ考えてみると、
あのスーパーより、このスーパーの方がニンジンが安い、と
私も少しずつ、倹約の部分はパートナーの考えに近づいているみたいだ。
彼女の口からは「まあ良いか、そういう日もある」とお互い影響を受けているものね。

今日もnoteを読んでくれてありがとうございます。
記憶力が足りない分、たくさん思い出をつくりたいものだ。

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