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肉体のリズム。

今、栃木のいちごやアスパラガス、お米をつくる農家さんちに住み込んでいる。
八丈島のスナックで働くことは、やっぱりやめました。

「ここで雇ってもらわなかったら、今頃わたし、八丈島のスナックで働いていたんですよ」

そう農家さんに話したら、とっても笑われた。

「遠慮しないでたくさん食べなさい。痩せて帰るだなんて、親御さんに怒られちゃうんだから」

すでに大盛りによそったごはんの上に、さらにごはんを盛られる。

ここに来れてよかったナ。
お腹がはち切れそうになりながら、心底そう思った。

スナックをやめて、農家で働こうと思ったきっかけは、読んでいた本の中にこんな言葉を見つけたからです。

「_肉体のリズムに合わなかったのである」

ちょうど、スナックに問い合わせをした時でした。

わたしは、朝の早い時間がすきだし、自分でお化粧をしたことがない。

スナックは、
深夜のお仕事であること
お化粧をしなければいけないこと
ドレスを着てヒールを履かなくてはいけないこと

これらに不安を覚えていたのでした。

かわって農家さんは、
日が昇って沈むまでのお仕事であること
お化粧?しないしない
長靴に手ぬぐい姿で、ずっと土に触れる

自然体で済むのです。

いろいろな場所で暮らし、いろいろなお仕事をし、いろいろな人たちと出会ってきたけれど・・・

振り返ると、合わない場所やお仕事、人とは、結局は続かなかったナ。

肉体のリズム。

もう、不安に思ったり、迷うことはないのかもしれない。

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