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少しお堅く『そもそも靴ってなんで履いてるの?』

靴ってなんで履いてるの?

靴はファッションの一部であるから着飾るために。というのも目的の一つではありますが、一番大切なことは外的要因から足を守ることにあります。
外的要因というのは、寒冷・灼熱・障害・汚染の4つのことであり、
靴は様々な「冷たっ」「熱ちっ」「痛っ」「汚なっ」から私たちの足を守っています。
ですので私たち靴を作る職人は、
冷たっ、熱ちっ、痛っ、汚なっとならない靴を作らなければいけません。
履いたことで足を痛めてしまう靴なんてはもってのほかです。

お客様の靴を買う購入動機って?

お客様は先程の目的を満たしていれば、靴を買うわけではありません。
お客様ごとに、靴を買う条件(購入動機)は異なります。
ジョギング用の靴がほしいな:用途
足にピッタリの靴がほしいわ:生理的条
来月雪山を登りに行くんだよ:外的条件
会社で履く靴が欲しいんだよ:社会的条件
靴底が赤い靴しか履かないわ:嗜好
これら購入動機を満たしていなければ、お客様が靴を買うことはありません。

靴作りで考慮することは?

靴の目的、購入条件を踏まえ、下記のことを考慮し靴作りをおこないます。
基本設計:履く人の足とどんな関係にあるか
履き心地:歩行の際の履き心地。履く際の足入れのしやすさ
安全性 :適切な構造で、適切な部材が使われ、歩行を阻害せずに壊れにくいこと
衛生面 :外的、内的要因(発汗など)から靴内の衛生を保つ。 
生産性 :量産化しやすいデザイン、構造であること。
価格  :客層と販売足数に見合った、適正な価格。 

結局、良い靴ってどういうこと?

足の形状と寸法にフィットしている
生理現象などの足の機能を阻害しない
運動による足の変化に良く順応する
高価な素材、高尚な製法が用いられていれば良い靴だ。
というわけではありません。
いちばん大事なことは履く人の足にどれだけ合っているかという
上記の3つのポイントをおさえた靴であることです。
(もちろん高価な素材、高尚な製法の靴は、良い特性をもった靴である
可能性は高いですが、足に合う合わないとはまた違う話だよってこと)



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   伊藤孝|シロクロ製靴(奈良の小さな靴製作所)
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