マガジンのカバー画像

臨床心理学

10
運営しているクリエイター

#映画

PTSDでも、安心して映画を楽しめる世の中に…

PTSDでも、安心して映画を楽しめる世の中に…

昨日、Twitterにこんな投稿をアップした。

殺人をはじめとする犯罪行為、自殺、人身事故、性被害、虐待などについて触れた作品が、これに当たると思う。

例えば自殺。日本における令和元年度の自殺者数は、約2万人。これはつまり、約2万世帯の自死遺族がいるということを意味する。1世帯4人家族だったら、8万人の自死遺族がいることになるのだ。友人や恋人なども入れると、その数は計り知れない。

東京に限っ

もっとみる
虐待対応で必要なのは「腹くくり感」。

虐待対応で必要なのは「腹くくり感」。

映画『MOTHER マザー』(大森立嗣 監督)を鑑賞した。一言で言うと…見事だった。

特に、主演の長澤まさみさんの演技。本当に素晴らしかった。(コンフィデンス・マンに、MOTHER。最近の彼女の演技の幅は目を見張るものがある。どこまで魅力的な女優さんになってしまうんだろうか…?楽しみで仕方がない!)

この映画のことを少しでも調べた方がいたら、大体の内容は分かっていると思う。少しでも興味のある方

もっとみる
「パラサイト 半地下の家族」を臨床心理学的に観る。

「パラサイト 半地下の家族」を臨床心理学的に観る。

緊急事態宣言が解除された6月某日、仕事後に映画館に立ち寄った。

外出自粛のため観に行けず涙を飲んでいた「パラサイト 半地下の家族」を観るためだ。私は、この映画を映画館で観るのは半ば諦めていたので、まだ公開されていたことに心から安堵していた。

ここで、映画の内容に触れることは避けるが、とにかく強烈な映画だった。

私は強烈な映画を観るとボーーーっとしてしまい、帰路もおぼつかない脳内フリーズ状態に

もっとみる