見出し画像

“女の幸せ”について考えてみた。

何もなくても幸せというのが
一番いいなと思います
朝、目が目覚めて
ああ今日も生きていてありがたいな
幸せだなと感じられると
自分は大丈夫だなって思える

松雪 泰子(女優)



人は、不幸のときは一を十にも思い
幸福のときは当たり前のようにそれに馴れて
十を一のように思います

瀬戸内 寂聴(尼僧)




「女の幸せって何だろう?」

「何が女性を幸せにするんだろう?」

僕は男ですが、たまに考える機会があります。

なぜかというと
人材会社の営業担当として
たくさんの女性の仕事と転職に
関わっているからです。

彼女たちの悩みに触れながら
直接相談をもらうことも少なくありません。

正社員としてキャリアを積み上げること
 を優先するべきか」

「このまま派遣の仕事を続けていていいのか」

「本気で婚活したほうがいいのか」

彼氏の転勤(もしくは実家)に
 ついていくべきか否か」

などなど、悩みは人それぞれですね。

産育休や時短勤務、リモートワークなど
制度や環境の整備が進んでいるとはいえ

結婚、出産、子育てといったライフイベントは
女性にとって仕事を続けるかどうか
分岐点になります。

そもそも
結婚(あるいは出産)していないことで
何からかの焦燥感や喪失感を味わったことがある
女性も多いようです。

非常に難しいテーマです。





「女の幸せ=結婚」なのか?


両親や祖父母から「まだ結婚しないのか」
“圧”を感じている女性は少なくありません。

なぜ彼らは結婚させたがるんでしょう?

それは、昭和に育った人たちというのは
「結婚できない=恥」といった世間的な価値観に
多かれ少なかれ触れてきた世代だからです。

そして、女性の幸せの定義を
「結婚して子供を授かり
 夫と子供のために家を守ること」

と考えているからです。

結婚や出産といった
「女性としての幸せ(とされてきたもの)」
 を得ること
が幸せに直結する
と思っているんでしょうね。

ただ近年、この価値観は
徐々に薄まってきています。

独身の男女18~34歳を対象に行った
複数のアンケート調査で

「一生結婚するつもりはない」
と回答した人の割合は上昇傾向にあり
男女とも15%前後となっています。


事実、日本人の「生涯未婚率」
年々上昇を続けていて

国勢調査によると
2020年時点では男性で約28%女性で約18%
となっています。

(生涯未婚率:50歳時点で
 一度も結婚したことのない人の割合)

さらに、2030年には
男性の3人に1人女性の4人に1人が生涯未婚者
になるという、衝撃的な予測もあります。

この国の少子化を止めるのは
かなり難しそうです。

増税メガネさんが
『異次元の少子化対策』と息巻いていましたが

子育て世帯の支援だけでは
限界があると思えてなりません。

おっと、脱線しちゃいました。

「女の幸せ=結婚」ではない



「結婚=幸せ」は成り立つのか?

「結婚は、幸せになれる可能性のある
 手段のひとつ

だと僕は考えています。

“結婚したら幸せ”
“子どもがいる女性のほうが幸せ”

と安易に考えることは間違い
だと思ってるんです。

結婚生活をあたかも
楽しい幸せな未来の縮図であるかのように描いた
映画や小説ってたくさんありますよね。

「2人は結婚して仲良く暮らしましたとさ
 めでたしめでたし」

って、ホンマかいなって感じです(笑)

結婚を「ゴール・イン」というのも
誤解を生みやすい表現だと思っていて

これらは
「結婚=幸せ」の図式になってますよね。

むしろ
結婚というのは

未婚時代にはなかった
新しいさまざまな苦労が倍加するもの
覚悟して臨むべき

といったら言い過ぎでしょうか。

だって

日本の離婚率は約35%
3組に1組は離婚する
といわれているんです。

「毎日2~3分おきに1組の夫婦が離婚している」
と言い換えたら驚きです。

我慢して婚姻関係を継続している人もいる
ことを考えると

真に幸せな結婚生活を送っているのは
半数程度かもしれません。

結婚して不幸な人もいるし
未婚で幸せな人もいる。

つまり

結婚すること自体が幸せだとは言い切れない
ということですね。

結婚は幸せを保証するものではなく
夫婦関係の良し悪しによって決まる
と思っています。

キラキラした自分になる!


結婚には
いわゆる適齢期というものがあって

これを越えたら…
と不安に感じる女性がいます。

たまに
「女性が仕事に打ち込むと婚期を逃す

と言う人もいますが
この考え方は誤りだと思うんですよね。

今日では
女性が社会へ出て働くことは
常識になっているし

立派な仕事をしている女性もたくさんいます。

その人たちが
すべて婚期を逸して不幸になっているかというと
決してそんなことはない。

幸せというのは
けっして年齢によって決まるものではない
はずです。

20代で結婚して
不自由な生活に多大なストレスを感じながら
過ごしている人もいるし

30代40代で独身でも
毎日の生活を充実させながら
若々しく魅力的な女性もいます。

仮に理想的な恋愛の機会に恵まれず
30代40代になったからといって

「これじゃとてもよい結婚はできない」
などと悲観する必要はありません。

また、現代の女性は結婚したら
すべて旦那様に寄りかかって生きてゆく
という時代ではなくなりました。

男性も女性と共に仕事と家庭を
両立できるようになっているし

「ワークライフバランス」に向けた
行政や企業の取り組みも進められています。

「仕事か家庭か」の二者択一
であった女性の生き方が

「仕事も家庭も」を実現できるように
なったんです。

女性も職業人として技術を身につけ
経済力をもち自立している人が多いですよね。

仕事に打ち込める女性ってカッコいいし
とても魅力的だと思います。

偉そうなことを言わせてもらうと
人生の幸せって

結婚によって与えられるものではなくて
みずから築いてゆくものだと思うんです。

だから
いつも自分磨きを怠らず

生き生きとした毎日を送り
自分が自分を好きでいること

みんなから慕われ
愛される自分を築いてゆくこと
が大切になってきます。

いつもキラキラした女性でいて
誰からも信頼される自分を築くこと
によってこそ

幸福への道がおのずから開かれる
と確信してほしい。

そして、必要以上に焦ることなく
一日一日を有意義に過ごすよう心がけてほしい

と、老婆心ながら(?)生意気な
アドバイスをさせてもらったりしています。

おわりに


長々と好きに綴ってきましたが
「女の幸せの定義」なんてものは
ないんだと思います。

結婚をする・しない
子どもを産む・産まない

結婚・出産後も仕事を続ける・続けない
フルタイムかパートタイムか等 

生き方・働き方の選択肢は増えています。

どちらが正しいという正解はない

幸せの構成要素は多様ですし
何が満たされて幸福な状態になっているのかは
個々人の事情・感覚で大きく異なりますからね。

幸せの定義は
他人に決められることではありません。

当たり前の話ですが
自分の幸せは自分で決めていい

「わたしにとっての幸せ」が何かを考えること

が何より大切なことだと思います。




最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

はたらく方たちに少しでも
ヒントや元気をお届けできるよう
投稿していきたいと思ってます!

もし共感していただけたら
励みになりますので
スキやコメントお願いしまっす♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?