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広島ひとり旅~二日目・宮島で美味しいもの巡り~

この記事は、6月にひとりで初の広島旅行に行ってきた感想を、写真中心に振り返る記録です。
前回の続きですが、この記事だけでも楽しめると思います。


安ホテルの騒音のせいで朝5時まで起きていたので、今日の観光は諦めかけた私だったが、9時まで眠れたおかげで生気を取り戻していた。
今日の目的地はそう、宮島である。

広島駅から電車で宮島口へ行き、フェリーで宮島へ。
フェリーでは室内ではなく外の席に座り、水しぶきを浴びながら海を眺めた。(海なし県民はできる限り海を摂取したがる)

着いた途端、出迎えてくれたのは鹿の親子であった。

鹿のおしりって本当に白いんですね

観光客はもちろん、近くの土産物屋の店員さんすら、お店から出てきて写真を撮るほどの人気ぶりだった。
島内いたるところにいる鹿だが、れっきとした野生動物。えさをやったり触ったりしてはいけない。

まずは厳島神社に向かって、海岸沿いの道を歩くことにした。

花札みたいな一枚。松に鹿(そんな札はない)

島の内陸の道はお土産物屋さん通りだが、海岸沿いは旅館やお食事処など、敷居の高そうなお店が立ち並んでいた。眺めが良いからだろうか。
結婚式の披露宴をしているらしき旅館もあった。来る人は大変だろうが、思い出には残りそうだ。

船着き場から10分くらい歩いただろうか、厳島神社が見えてきた。

かなしい

これがかの大鳥居だ。この鳥居がまだ工事中であることを、私は昨日初めて知り、なんのためにここまで来たのかと嘆き悲しんだ。
4年前に始まった工事は、今年の12月に終了予定だそうだ。あと半年だったのに……。
近くで見ても、鳥居なのかなんなのかわからない、ただの工事現場だった。

厳島神社の本殿をぐるっと見て回った後は、気を取り直して宮島散策へと繰り出した。

これは歩いている途中で見つけた、なんだかいい感じのスポット。このあと階段を上って、五重塔を間近で見上げてきた。
説明をちゃんと読まなかったのであとから知ったが、五重塔の左の建物は豊国神社(通称:千畳閣)といって、豊臣秀吉が建立を命じたものだそうだ。

この日はカンカン照りでひどく暑かった。日傘を置いてきた自分を心の底からばかやろうと思った。
歩き疲れたこともあり、ひと休みすることにした。

黄色に青の配色がおしゃれ

ソフトドリンクも豊富なバー「GEBURA」。
自宅でレモネードが作れる瓶詰めのレモンシロップは、おみやげにぜひ欲しいと思い、実は島に着いてすぐにゲットしていた。

頼んだのは広島レモンソーダ(500円)。これがもう、すっごく美味しかったのだ。
私はレモネードが好きで、見かけるとつい頼んでしまうのだが、こんなに本格的な味のものは初めて飲んだ。さすが広島。
しかも量がすごく多い。4-500mlあったと思う。コロナじゃなければ、そしてこんなに暑くなければ、歩きながら飲むのにも向いているだろう。

バーの雰囲気

これがGEBURAの店内。間口が狭く、うなぎの寝床になっている。
奥まったカウンター席では外の喧騒は遠く、静かで落ち着いた時間を過ごせた。ひんやりと涼しい。
レモネードが気前のいい量だったこともあり、小一時間ほどここでまったりさせてもらった。

気づくと13時を過ぎていた。そろそろお腹がすく頃。
旅先では土地の名物を食べたい派の私。お好み焼き、レモンと来て次はいよいよ、牡蠣である。

焼き牡蠣と牡蠣グラタン


史上最高のカキフライ


やってきたのは牡蠣屋(かきや)。なんと、先ほどのGEBURAもこの牡蠣屋の経営するお店なのだという。

焼き牡蠣、牡蠣グラタン、カキフライを頼んだ。
こんなに大きな牡蠣は生まれて初めて食べた。牡蠣といえば一口サイズなのに、三口も四口もある。
牡蠣そのものの味が楽しめる焼き牡蠣、お酒に合いそうな塩気の効いたグラタン、サックサクでとろけるカキフライ。どれも美味しかったが、一番感動したのはカキフライだった。
だいたいひとつ500円で、1500円+税くらいのお会計だったと思う。

お腹も満たされ、あとは参道をぷらぷら。

そっぽを向かれてしまった

お土産屋さんの看板猫。行儀はいいが愛想は良くないところがかわいい。
歩いていると、もうひとつの名物グルメに出くわした。もみじ饅頭である。

もみじ饅頭に衣をつけて揚げた「揚げもみじ」が最近のブームらしい。
広島好きの姉もお気に入りで、必ず食べるようにと仰せつかっていた。
チーズ、レモンなどの変わり種も惹かれるが、初めてなのでまずはこしあんをセレクト。

揚げたてあつあつを渡してくれる

衣はザクザク、あんこはなめらかで美味しい。
浅草の「揚げまんじゅう」的なものかな、と想像していたのだが、揚げまんじゅうよりも大きいしカステラが分厚いので、かなり食べ応えがある。
お昼ごはんを牡蠣しか食べていなかったので、ちょうどよかった。

11時頃宮島に着き、だいたい3時間くらいで厳島神社と表参道を見て回ることができた。
まだ14時! ということで、宮島から平和公園(原爆ドーム)へ直行する船に乗ることにした。

……これが大失敗。
行きに乗ったフェリーとは違い、この船は小型の高速船だった。スピードが出る分、当然揺れる。それはもう揺れる。スプラッシュマウンテンもかくや。岩にぶつかってるんじゃないかと思うほどガッタンガッタン轟音を立てて揺れ続ける船。窓に飛び散る水飛沫。目的地に着くまで40分。
――北海道の観光船沈没事故のニュースが頭にこびりついた。

恐怖だった。今まで生きてきた中で一番、死を感じた。
行き当たりばったりこそが旅の醍醐味だと格好つけて、下調べをまるでしなかった自分を呪った。あとは「死ぬほど揺れるけど大丈夫ですか」って教えてくれなかった船乗り場のお姉さんも。

フェンスと生け垣があり、近づけなくなっている

恐怖を乗り越えた先に、原爆ドームが現れた。この建物をこんなにも希望の象徴のように感じた人間が、未だかつていただろうか。生き延びた安堵が体を包む。

船を降り、原爆ドームの周りをぐるりと一周してみた。
フェンスの中には、原爆が落ちたときに飛び散ったのであろう、建物の破片が無数に散らばっていた。こんなにもそのまま保存してあるとは知らなかった。
一人でうろうろしていたせいか、留学生の団体にカメラを頼まれたのはいい思い出。

しかし徹夜明けの体がさすがに限界を迎え、夕方には路面電車で広島駅前のホテルに戻った。

夕飯は、今回の旅の目的である推し声優(広島出身)がツイートしていた、「ばくだん屋」のつけ麺にした。

野菜たっぷり

暑いので、広島つけ麺(冷)を選んだ。激辛が売りの店らしいが、辛さを選べたので、「辛いのが苦手な人も大丈夫」という「1辛」を頼む。
よく冷えていて美味しかったが、もっと辛い方がより美味しいものなんだろうなという感じがした。もしまた行く機会があれば、3~4辛くらいに挑戦してみたい。
追加で韓国海苔のおにぎりも頼んだ。ほかほかで美味しかった。

この晩はホテルの部屋を最上階に変えてもらい、前日の騒音が嘘のように静かな部屋でぐっすり眠ることができた。


三日目はイベントに行って家に帰っただけなので、記事になるかわかりません……。ですが毎日投稿中のため、明日も何かの記事は上がります!

紹介したお店のリンクです↓


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