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市場に恋して(ブルックリン・フリー)ーBrooklyn, NY
JAL会員誌「AGORA」2017年7月号に掲載された記事です。現在ブルックリン・フリーは、別のロケーションで開催中です。
土曜日の午後にブルックリン・フリーへ出かけた。洒落た古着や家具の露店が連なる中、ブルックリンの古地図を見つけた。1874年と記されている。
今から140年以上前というと、ブルックリン橋は建設最中、地下鉄も開設前である。当時の市民の交通手段はブルックリン私鉄道会社、通称BCRR。一日券が2セント、年間約2,200万人だったという乗客数は現在のニューヨーク市地下鉄利用者の四日分に相当する。
BCRRの本社があったダンボ地区は再開発が進み、跡地は高級住居に変わった。ブルックリン・フリーが催されるこの現代ロマネスク建築風ビルは、1920年代に四方時計塔としては世界一の高さを誇っていた。ここの上階も現在は高級コンドミニアムだ。
ダンボには今でもBCRRのレールの一部が残っている。変化し続けるこの街で、この地図を片手に鉄道の上を歩いてみるのもいい。その前に、目の前の屋台で腹ごしらえとしようか。
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