【脊柱の運動療法】脊柱が最も機能しやすい条件を知る
脊柱の運動療法をする機会も臨床で多いはずです。
腰椎が伸展していたら…
腰椎を丸める様な運動療法
胸椎が丸まっていたら…
胸椎を伸展させる様な運動療法
そういったことも間違いではないですが…
脊柱の運動療法をする前提として、「脊柱が最も機能しやすい条件」を知っておくことでアプローチの方向性が定まるので、脊柱の特性を知っておく必要があります。
姿勢矯正をするのは逆効果
猫背や巻き肩の方に対して…
・胸椎伸展エクササイズ
・チンインエクササイズ
腰椎が過前弯の方に対して…
・ドローイング
・骨盤後傾エクササイズ
脊柱に対してアプローチを行う際に、前面と後面・側面の関係性で考えて、固さがある部位はストレッチを掛けて、弱化している部位はエクササイズを行う。
この様に考えてアプローチをすることも多いと思います。
しかし、姿勢矯正という言葉がありますが、姿勢矯正をしようとする程、脊柱の機能としては低下したり、姿勢も改善できないという結果になることが多いとされています。
「肩の位置がもう少し後ろです」
「頭を引いてください」
「骨盤を立ててください」
「胸の前側を開いてください」
こういうキューイングで修正するべきではなく、寧ろこの様なキューイングで改善しようとするとカラダの余計な緊張を生んで姿勢改善どころではなくなります。
そのため…
脊柱に対する運動療法をする上では…
短縮筋・弱化筋に対してのアプローチをする以前の問題として、「脊柱の本来の特性」を知っておく必要があり、特性を知っておくことでアプローチでするべき順序や脊柱の運動療法の中で目指すべきところが理解できます。
脊柱が最も機能しやすい条件
猫背の方に僧帽筋のエクササイズをしても改善しないし、反り腰の方にドローイングをしても改善しない。自分の経験上は弱化筋と呼ばれる部位のエクササイズを積極的にしても姿勢改善が出来ることは少ない印象です。
それも脊柱の特性を把握してないから。
では、脊柱が機能しやすい条件ですが…
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