身体は「固い」よりも「緩い」方が痛みや違和感に繋がる理由!
身体は「固い」よりも「緩い」方が痛みや違和感に繋がることが多い。
これが今回のコラムの結論です。
これを深堀りしていく様なコラムにしています。
最近は、骨盤・股関節周りの痛みや痺れなど坐骨神経領域の症状で悩んでいる方を診る頻度がとても多いです。こういう症状の方を診る中で、骨盤や股関節周りの固さによって症状が出るというより、関節の過可動や安定性の低下によって症状が出ている症例を診る機会の方が圧倒的に多いです。
股関節の回旋可動域の差
実際の最近診た症例に当てはまることなので紹介しますが、股関節の回旋可動域と股関節・骨盤周りの症状について。
殿部〜ハムストリングスに掛けての痛みがある方で、股関節の回旋可動域に著名な左右差がありました。
・左股関節:外旋可動域が広い
・右股関節:外旋可動域の制限
殿部〜ハムストリングスにかけての痛みに関しては、左側に生じている状態でした。今までの経験上も可動域が広い側の方が症状が出ている方が多く、股関節を上手くコントロール出来ない方が非常に多い。
股関節はモビリティの関節ではありますが…
モビリティの関節においても広い可動域があるなら、その動く可動域を本人の筋肉で上手くコントロール出来なければ、痛みや痺れなどの症状に繋がることが多いです。
そのため、「モビリティ関節でも可動域が広ければいいわけではない」ことは臨床での経験からもとても感じています。
これは自分自身の身体でも実感しており…
右股関節より、左股関節の方が筋力も弱いんですが、左股関節がハマってない感覚が1年前くらいにありました。その症状に対しては、左股関節のストレッチなどをずっとしていたけど、全く変化はありませんでしたが、左股関節の運動療法をしっかり行うと違和感などが完全になくなることは経験しました。
まず1つ目としては…
モビリティ関節は動けばいいわけじゃなく、動くけど自分の筋肉を使ってコントロール出来ないことで返って、痛みや違和感などの症状が出やすくなる。
最も抵抗が低い部位が動く
・抵抗が高い部位(固い部位)
・抵抗が低い部位(柔らかい部位)
この2点があるとしたら、当然ですが抵抗が低い部位が最も動きます。
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