教科書には書いてない「トーマステスト」を臨床に直結する様にアレンジする方法!
以前のYouTubeでトーマステストについて紹介をしたことがありますが、トーマステストは、股関節前面組織の状態を評価するために用いる方法であって臨床でも活用する機会が多いと思います。
動画でも解説をしていますが…
・腸腰筋
・大腿直筋
・大腿筋膜張筋
これら3つを中心に評価することができて、膝関節の屈曲角度を変えたり、股関節の内転&外転の動きを評価することによって、どの組織に問題があるかを見極めることが可能です。
そして…
トーマステストと言っても、変法としてはベッドから膝下を落とした状態を作って評価をします。
今回に関しては…
目的としては、股関節の前面組織の評価が出来ますが、トーマステストのやり方から崩した状態で評価する方法を紹介しますので、臨床でも参考にしてもらえればと思います。
股関節前面組織のタイトネス
股関節前面組織のタイトネスがあることによって生じる問題をいくつかピックアップしますが…
・骨盤前傾アライメント
・腰椎前弯アライメント
・膝関節過伸展状態
・骨盤インフレア(仙骨カウンターニューテーション)
骨や関節の状態としては…
上記の様な状態になりやすく、このパターンしか取れない様な状態になります。
また立位姿勢としては…
・スウェイバック姿勢
・ロードシス姿勢
この2つのどちらかの姿勢で定着されやすくなります。
股関節前面組織の評価をするポイントとしては…
・腰椎を屈曲させる
・骨盤を後傾させる
・股関節伸展させる
この3つの要素が必要になります。
それを踏まえて…
トーマステストの別法を紹介しますが…
トーマステストの別法①
通常のトーマステストでは…
反対側の下肢を屈曲させることで、伸展している側の腸腰筋の伸張性を評価することが出来ますが、それに加えてハーフカットポールを骨盤の下方に敷くことでより反対側の腸腰筋を始めとする股関節前面組織を伸張させた状態を作って評価することが可能になります。
ハーフカットポールを敷くことで…
腰部と地面の間に隙間が生まれるため、その隙間を埋める様に腰椎屈曲&骨盤後傾を入れた状態をキープすることで、より反対側下肢の前面を伸張させることが可能になります。
股関節前面組織の伸張性を、通常のトーマステストのやり方よりも判断しやすくなるためオススメの方法になります。
トーマステストの別法②
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