呼吸から体幹機能を改善する運動療法のコツ!
今回のコラムでは、呼吸と体幹機能の関係性について解説します。
呼吸は1日2万回近くしている運動であるため、呼吸パターンの良し悪しによって体全体の状態に影響してくるのはイメージできるはずです。
臨床でも、呼吸機能を必ずと言っていいほど、重視して評価したり運動療法を行う際にも呼吸を上手く活用しながらアプローチすることも多いです。
呼吸に関しても…
胸式呼吸と腹式呼吸があるように、呼吸が関与する身体部位としては「胸郭」「体幹」になります。
この「胸郭」「体幹」へのアプローチを行う際に、呼吸を上手く活用することでより効果的な運動療法やトレーニングの提供ができるようになります。
今回は、「体幹部分」にフォーカスして呼吸から運動療法を活かしていけるような内容にしていきます。
現代人の呼吸の特徴
呼吸パターンに多いて、正しい呼吸ができてない方に多い共通点はある程度どの方も決まっていて、「呼吸量が多い」「呼吸が浅い」「息を吸い過ぎ」という状態になっている方が非常に多いです。
この結果として…
・自律神経が乱れる
・夜の寝つきが悪い
・日中に眠たくなる
・疲労感がいつもある
・集中力が続かない
・食欲不振など
これは一例ですが…
呼吸状態の良し悪しによって、上記の様な症状にも繋がります。
そのくらい呼吸が重要であることが分かって頂けたと思うので、臨床やセッションを行う際の運動療法に呼吸を活かす方法についてお伝えしていきます。
呼吸パターンの意識について
クライアントさんによっては、「胸式呼吸」「腹式呼吸」というワードくらいなら知られている方も多く、一般書やYouTubeなどを見て呼吸法を調べられている方もいます。
この様な…
呼吸に関する知識が多少ある人に多いのが、「必要以上に呼吸パターンを意識し過ぎている」ということ。
メディアでは胸式呼吸より腹式呼吸が良いと言っていたから、お腹を膨らませる呼吸を日常から常に意識して生活されている方もいたりします。
ですが…
実際のところは、呼吸は意識するべきものではなくて、自然に胸式呼吸や腹式呼吸ができる状況に変えていくことが望ましいです。エクササイズを行う際にも呼吸をずっと止めているわけではないため、少なからずどんなエクササイズをしても呼吸機能には何かしらの影響は与えています。
それを狙ってエクササイズを組み立てるか無意識で何となく運動療法をやっていたらたまたま改善したのでは全く意味が違ってきて、狙って呼吸パターンを変えられるアプローチを行うことができなければ再現性がないので次に繋げることができないです。
自然に腹式呼吸ができる身体状況に変える
自然に胸式呼吸ができる身体状況に変える
意識をしなくても…
自然にこの様な状態になることが理想的です。
呼吸パターンと運動療法
上記でもお伝えしましたが…
現代人の呼吸パターンの特徴を理解しておくことが呼吸を元にしたアプローチをする前提としては重要になってきます。
・呼吸数が多い
・呼吸が浅い
・息を吸い過ぎている
これらの呼吸の特徴が定着した結果として…
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