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運動療法だけで、筋肉の過緊張を緩和する運動療法の組み立て方!


理学療法士1年目の時には、徒手療法をしているセラピストがカッコよく見てていて、徒手療法をセミナーに行って勉強しました。


そして…

徒手療法を促したい場面って、「動きを促通する」「緊張を緩和させる」とかがメインだと思います。


臨床現場でも、徒手療法って緊張を高めたいという場面よりは、圧倒的に緊張を緩和させたいって目的で使うことがほとんどです。


ですが…

それを、運動療法で行うことが出来るとマッサージも必要ないですし、徒手療法に拘る必要もなくなります。


実際に今現在は…

痛み改善をしたい方。姿勢を改善したい方。様々な目的がある方を診る機会が多いわけですが、やっていることはほとんどが運動療法です。(徒手療法:2割 運動療法:8割くらい)


そんな運動療法も活用の仕方や考え方によっては、緊張を高めることも、緊張を緩めることにも活用できる特徴があります。


実例も踏まえて、臨床ベースのコラムにしているので、セラピストはもちろんですが、インストラクターやトレーナーをされている方も役立つ内容にしているのでご覧ください。


筋肉の過緊張も「結果」である

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「マッサージ屋に行ったり、ストレッチ専門店に行っているんですけど、痛みが良くならないし、筋肉も硬いままなんですよね」って言われている方も数多くいます。


マッサージやストレッチをしても…

筋肉の過緊張を改善できないのは事実で、生理学的にもマッサージやストレッチをすることで筋緊張を緩和させる作用はありますが、そもそも「なぜ緊張が高い状態になっているのか?」という部分を考えることが非常に重要になってきます。


「結果」と「原因」という考え方がありますが…

筋緊張が高い状態も「結果」であることが多く、「そうならざる得なかった」という捉え方をすることが無難です。


そのため…

局所だけマッサージやストレッチをし続けても良くなることも少なく、そうならざる得なかった「原因」を解決していくことが優先です。


この辺のコラムも合わせて読んで頂くと分かりやすいと思います。


運動療法だけで過緊張を緩和させる

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ここからが今回のコラムの本題です。

運動療法を中心に普段からやっていますが、今回紹介する3つの方法や考え方でアプローチをしています。


マッサージをするよりも、効果を感じており、痛みや姿勢を改善したり、筋肉の過緊張の緩和にも有効です。


①ホールドリラックス

1つ目としては、運動療法でありながら、多少の徒手的な抵抗を用いた方法として「ホールドリラックス」があります。


これも臨床で活用することが多く、他動的にマッサージをするより、相手の自動運動の指示が行える方であれば、筋収縮を使う方が筋弛緩を生みやすいです。


ホールドリラックスを知らない方にザックリと解説をすると、筋肉の最大収縮後には最大弛緩が生まれるという反応を利用したものです。


思考停止状態でただマッサージするくらいなら、ホールドリラックスなどを活用して相手の筋収縮を活用する方がよっぽど症状の改善にも繋がりやすいと思います。


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