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[本紹介]人見知りでもセレンディピティ:気付きを研ぎ澄まし偶然を必然へ

皆さん、おはようございます。@ShinjiTakenaka です。
2021年は少しずつですが、書評を追加していければと思っています。

今日の一冊

今日お伝えする本は、「人見知りでもセレンディピティ / 身近な奇跡が爆増する20のルール」という本です。

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セレンディピティとは何か

本書によると、セレンディピティとは次のことを言います。

ふとした偶然をきっかけに人生が変わるような幸運を得ること

語源はどこにあるんだろうと少し調べてみました。
「セレンディピティ」という言葉は、『セレンディップの3人の王子(The Three Princes of Serendip)』というペルシャの童話を読んだ18世紀のイギリスの作家Thomas Walpoleによりはじめて使われたそうです。登場人物の3人の王子が偶然と洞察力を元に、旅の途中で探し求めているものを発見することをこう呼んだとのこと。
その後、19世紀半ばにWalpoleの書いたものが出版され、今私たちが使っているような意味の言葉として使われ始めましたそうです。

実はこのセレンディピティ、偶然のように見えますが、再現可能であるというのが本書の主張です。

セレンディピティの法則

セレンディピティは、実は2つの要素に分解することが可能だそうです。それは、「出会いの頻度」と「気づき」の掛け算とのこと。

ポイントは掛け算という点なのかなと思います。つまり、いくら出会いの頻度が高くても、気づきの要素がないと結局はセレンディピティは起こらないということ。(本書では、セレンディピティと対比する表現として、シンクロニシティ(共時性)と定義されています)

私はここから、「行動まで落とし込むこと」の重要性を認識しました。

人はすぐに忘れる生き物です。エビングハウスの忘却曲線という言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。下図に示すように、人は覚えたことも1日経つと1/3しか覚えていません。

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つまり、セレンディピティを「出会いの頻度」と「気づき」の要素からさらに一歩踏み込んで、「行動への転用」を追加するともっと再現可能性が高まるのではと思いました。

気づきを研ぎ澄ませる

本書によると、セレンディピティの一要素である「気づき」を増やすにはゆるさが重要だと言っています。

何か新しいことに気づくのは、心に余裕がないとできません。心を穏やかに散歩等をしているときのほうが、仕事モードのときよりもはるかにセレンディピティが起こりやすいわけです。
実際、散歩は多くの効果があると言われています。あのスティーブ・ジョブズもよく散歩していたことで有名ですよね。また、瞑想も良いきっかけになるかもしれません。

あと、私が思うのは物事の捉え方が気づきには重要だと思います。
皆さんは心のコップ理論を聞いたことがありますか?
簡単に言えば、コップが下を向いていると水を注げず(人の話を受け入れることが出来ず)、コップが上を向いていると水を注げる(人の話を素直に聴ける)ということです。
このような気づきを増やす、気づきを研ぎ澄ませる思考が大事なんだと思います。

あなたの心のコップは常に上に向いていますか?

さぁセレンディピティの旅に出よう

今日ご紹介した本は、さらっと見ただけだとスピリチュアルな本に見えるかもしれません。
でも、実は行動変革が人生を豊かにしてくれる本だとも言えると思います。
さぁ、一歩踏み出してみましょう。
最後に私の好きな渋沢栄一の名言をご紹介したいと思います。

夢なき者は理想なし
理想なき者は信念なし
信念なき者は計画なし
計画なき者は実行なし
実行なき者は成果なし
成果なき者は幸福なし
ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず

ただ日々を過ごすのではなく、夢を持ち少しずつ前に進んでいきましょう!すべては行動することから始まります。

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