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バイキンマンの菌種同定の試み――バイキンマンはグラム陽性桿菌説――
細菌感染症の治療や予防のために、抗生物質が使用されます。
感染症を引き起こす細菌にはたくさんの種類があるので、それに応じて適切な抗生物質を選択しなければなりません。抗生物質を効果的に使用するためには、病気を起こしている細菌をきっちり見極める必要があるのです。
グラム染色という、色素で細菌に色をつける染色があります。グラム染色の染め上がりによって、細菌はグラム陽性菌とグラム陰性菌に大別されます。グ
獣医病理医も生きている動物が好き
病理、イコール解剖というイメージがあるせいか、病理をやっていると動物の解剖が好きと思われることがあります。
私の場合は確かに嫌いではないけど、解剖が好きというより必要があるからやっています。
動物の病理解剖は、死因を調べたり病気を見つけたり、その子のためにやっているのはもちろんですが、残された動物たちのためでもあるし、飼い主や獣医師のためでもあります。
私も生きている動物が好きだから病理解剖
てんどんまんの、天つゆ天丼関門(Tentsuyu-Tendon-Barrier:TTB)
脳には必要な物質は血液から積極的に取り入れ、不要なものや有害なものは血液から脳の中に入れないようなシステムがあります。それだけ脳は大切な働きをしている臓器なのでしょう。
脳に出入りする物質を厳密にコントロールしているこのシステムは、血液脳関門またはBBB(ビービービー)と呼ばれています。
BBBは、血液Blood、脳Brain、関門BarrierのBBBです。
その他にも血液から有害なものが入
クローン病の私が『食べることと出すこと』を読んで
人間にとって毎日当たり前のように繰り返している食べることと出すこと。
それがある日突然思うようにできなくなったらどうなるか。
想像することはできるけど、実際に経験してみないと分からないことは多くあります。
この本は、潰瘍性大腸炎の著書が病気になって経験したことや考えたことをまとめた病気の記録。
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症が起こる病気です。
同じように消化管の粘膜に炎症が起こるクローン病
ジャムおじさんの血液がジャムでできているのには訳がある
アンパンマンはあんぱん、しょくぱんまんは食パン、カレーパンマンはカレーパンなのだとしたら、
ジャムおじさんの体はジャムでできているのだと想像します。
ジャムおじさんの身体中に張り巡らされた血管の中には、血液の代わりにジャムが流れているのでしょう。
通常、血液の細胞は骨の中心部分にある骨髄という場所で作られます。
血液ではなくジャムなら、イチゴなどの果実と砂糖、少しのレモン果汁を摂取して、ジャ
苦手なことを仕事にする
専門は獣医病理学っていうと、学生の頃から病理学が好きで顕微鏡をみるのが好きなんだとよく思われます。
実は私、学生の頃から病理が苦手です。今でもそう思っています。
人から物事を教わることが昔から下手でした。苦手というより、せっかく教えてもらっても全然頭に入ってこないのです。
病理もそうでした。全然分からないのに教わるのが下手だから、無駄に自分で考えたり、図書館にこもって調べたり、これまで随分遠