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本物の気づかい

著者はコーチ、セラピスト、自己啓発書の著者で、本業は歯科医。

著者による「気づかい」の定義
相手に対する愛情、思いやり、感謝の気持ちを行動にあらわすこと。

<はじめに>

相手をリラックスさせる。
➔相手の本音が聞ける。
=いい対応ができる。

「相手の心をほぐす」という「気づかい」
=いい結果を生む。

※人生の質は気づかいによって高まる。

🐾気づかいから生まれる5つのメリット

①人から好かれる。
➔人との縁に恵まれる機会が増える。
②近道をして成長できる。
➔手助けしてくれる人があらわれる。
③チャンスが増える。
➔①②の出来事の結果。
④人生で成功できる。
➔「生き方の知能指数(SQ)」人と関わる力が高くなる。
⑤心ゆたかに生きられる。
➔人から感謝されることは自身の喜びにつながる。

●気づかいは「よろこび」の化身
「気づかい」は習慣化することで誰でも身につけられる。

「相手に喜んでもらいたい」
「幸せになってもらいたい」
➔考えを行動に移す。

※ビジネスの成功は「相手に喜んでもらえるかどうか」で決まる。

相手に喜んでもらう。
➔相手がよろこぶ気づかいをする。

相手の喜びポイントを知る。
➔相手に関心を持つ。
=さりげない会話にもアンテナを張っておく。

例)
会話の中で相手のパートナーの記念日を知る。
➔記念日に贈り物をする。
など。

🐾気づかいを身につけるための3つのポイント

①「自分が嬉しいと感じること」を相手にする。
➔答えは自分の中にある。
②相手の立場になって「嬉しいと感じてもらえること」を考える。
➔愛情をもって相手を観察してみる。
③周囲を観察し「人は何に喜びを感じるか」を学ぶ。
➔喜びを感じることを真似する。

<第1章 「なぜか好かれる」気づかい>

🐾今の時代に必要な気づかいとは?

「気づかい」の反対は「手抜き」
人は何かをしてもらったり、お返しがあれば喜びを感じる。
➔心理なので変わらない。

※人の心理は、社会や自分の都合に合わせて無視しないほうがよい。

日常での小さな気づかい。
例)
・贈り物は実際に手にとって確認してから贈る。
・行き詰まってる同僚に缶コーヒーを差し入れる。
・上司が確認する資料に、付せんで一言添える。
・誰よりも早く誕生日のメッセージを送る。
・些細なことでも「ありがとう」を欠かさず伝える。
など。

●人を喜ばせるメールのポイント
①事象に対する感想。
②相手をほめたたえる内容。
③得たものや学びになったこと。

お礼はスピードが命。
➔早いほど相手にいい印象を与えられる。

すぐにメッセージを返せない場合。
➔手書きの手紙を書くこと。

手書きの手紙を作成するときのポイント。
①自分なりに丁寧に書く。
②心を込める。
③相手がよろこぶ内容を綴る。

筆記具はペンより万年筆のほうがオススメ。
万年筆で書く。
➔筆圧によってインクの出方が変わる。
=文字の見た目としても思いが伝わる。

便箋も万年筆用のもので季節感のあるものを選ぶ。

御礼状と一緒に品物を送ると印象に残る。
➔お礼が遅れた失礼に対しての印象が大きく変わる。

🐾「ありがとう」は魔法の言葉

「ありがとう」は最大のコミュニケーションツール。
➔言った数だけ関係が良好になる。

「ありがとう」を言った側。
➔感謝を伝えられて気持ちが良くなる。
「ありがとう」を言われた側。
➔自分のしたこと、言ったことを認めてもらえた。
=自己肯定感が高くなる。

「ありがとう」を忘れがちなシチュエーション。
=怒られたり、指摘されたとき。

「気づきになりました。ありがとうございます」

叱る、指摘する。
=相手が何かを教えようとしている。

自分の間違いに気づく。
➔間違いを改める。
=成長する。

怒られる、指摘される。
➔成長する機会を与えてもらえた。
=「ありがとうございます」

叱る、指摘するに対する感謝
「素直な人」
「成長の伸びしろがある人」
➔印象を与えられる。

●「3つの組み合わせ」でありがとうを深く伝える
「〇〇さん(相手の名前)」
+「〇〇してくれて(感謝する事柄)」
+「ありがとう」

例)
「渡辺さま、商品をお買い上げいただき、ありがとうございました」

「ネームコーリング効果」
心理学
相手の名前を呼ぶことで、自分の好感度が上がる。

●相手がよろこぶ「ありがとう」の伝え方
ポジティブな気持ちを言葉に添える。

「ありがとう(感謝の言葉)」
+「うれしい(ポジティブな気持ち)」
➔相手のテンションが上がる。
「そんな風に思ってくれて嬉しい」

例)
「ありがとうございます。すごく嬉しいです」
「ありがとうございます。喜んでやらせていただきます」
「ありがとうございます。その仕事、楽しみたいです」

🐾「自分だったらどう思うか」を考える

「相手はどうすれば喜んでくれるのか」
➔「自分はどうすれば喜ぶのか」を考えればいい。

例)
・商品を買ってもらいたい。
➔「この商品がどうだったら、自分は買うのか?」
・成功哲学とは何だろう?
➔「自分はどんなときにうまくいったんだろう?」

※たいていのことは、自分の中に答えがある。
➔自分に置き換えて考えてみる。

自分と相手に価値観の違いがある場合。
➔まず相手を尊重する。
=自分の価値観を押し付けない。

自分と相手は違って当たり前。

🐾気づかいはタイミングがすべて

タイミングがよければ、気づかいの効果が何倍にもなる。

お祝いをもらうタイミングを自分ごととして考えてみる。
➔早めにもらう/遅くもらう。
=どちらが嬉しいか?

自宅を建てたとき。
新婚旅行に行くとき。
➔何かと物入り。
=早めにもらったほうが、よりありがたい。

いいタイミングでもらう。
=喜びも大きくなる。

タイミング(最適な時間)を意識する。
➔相手の感動の深さを変えられる。
=相手との距離を縮めることもできる。

どうしてもタイミングがわからない場合。
①やらないよりはやる。
➔やらなければ何も変わらない。
=失敗しても経験から学べる。

「何も考えずに行動」はNG!

②基本は遅いよりも「早め」を心がける。
➔気づかいの基本は「早め」

※気づかいのタイミンがつかめると、人生でチャンスをつかむタイミングもわかってくる。

🐾「喜んでもらう」ことで、すべてうまくいく

喜んでもらうには、ほかとは違う行動で相手を感動させることが大切。

ほかとは違う。
➔相手の期待以上のことをする。
=成果とともに感動も与えられる。

「損をして得をとれ」

断られたときが勝負です。ニコッと笑顔で、「じゃあ、また何かあったら、よろしくお願いします」と、感じよく言えばいいのです。仕事をいっぱいとってくる、ではなく、どんどん、どんどん断られながら、ずーっと耕して、耕していくと、そこに根が張っていき、”いいお得意様”になる。

実業家、斎藤一人の言葉

気づかって感じよく対応する。
➔次につながる。

🐾「外見」よりも「人柄」をほめる

人は持ち物や容姿をほめられるよりも、人柄を褒められたほうが喜ぶ。

「そのネクタイ素敵ですね」
「とてもおきれいですね」
「ふとした優しさにいつも癒やされます」

インターネット調査(DOKUJO 2015年)
「好きな異性に褒められたいのは『外見』VS『内面』どっち?」
結果)
男女とも半数以上が「内面」という答え。

※人は外見よりも「内面」「人柄」を褒められたい傾向がある。

はじめての相手の場合。
➔自分が感じた中でポジティブな印象を言葉にする。
例)
「お話ししていて、とても明るい方だという印象をもちました」
「一緒にいて元気がもらえた」
など。
➔深く考えず、サラッとほめるのがコツ。

🐾待ち合わせは「5分前に着いたふり」をする

ちょっとの気づかいで、相手に居心地の悪さを感じさせずに済む。

10分前➔「長く待ってもらっちゃった」
2、3分前➔ギリギリすぎてわざとらしい。
5分前➔ちょうどいい時間。

少しづつ「感じがいい」瞬間を積み重ねる。
➔印象が「感じがいい人」になる。

早めに到着する。
「5分前に着いた」ふりをする。
➔自分も相手も気持ちのいい状態になる。

●「連絡のない遅刻」は相手の人生の時間を奪う行為
交通機関が遅れても時間に間に合うように早めに現場に着いておく。

鉄道の遅延「見える化」
➔どの路線が遅れやすいか毎年発表されている。
(国土交通省、東京圏の鉄道路線の遅延「見える化」)

例)
遅延が多い線。
中央・総武線各駅停車(三鷹~千葉)
平日20日間のうち、19日遅延。
➔ほとんどが30分未満。

早めに到着したスキマ時間。
➔資料や本を読む。
=やるべきことを用意して時間を無駄にしない。

●「自分がされたらどう思うか」という視点で考える
自分がうれしいと思う行動を先取りして、相手に行うのが気づかい。

遅れそうなとき。
➔「遅れるとわかった時点」で連絡を入れる。

※たとえ1分でも「間に合うかどうか微妙なとき」でも連絡する。

早めに「遅れる」という連絡をもらう。
➔空いた時間を有効活用できる。

いつ到着するかわからない状態。
➔集中して何かをすることができない。
=相手の人生の貴重な時間を奪っている。

人間関係に気を配る。
➔失敗しても責められることはない。
=自然と人間関係は良好になる。

「相手の時間を使う」ことを気づかう。
モノはお金で買える。
➔時間は大富豪でも買えない。
=時間は価値あることに使うべき。

🐾筋トレは自分への最大の気づかい

自分に対する気づかいも大切。
=ボディ・コンディショニング

肉体を鍛えることのメリット。
①健康が維持できる。
②「健康管理ができる」「仕事に対して管理する習慣がある」と印象づけられる。
➔相手に信頼や安心感を与えられる。
③若々しさや力強さなど見た目の好印象を与えることができる。

※人の上に立つ人として成功したいのであれば、肉体のトレーニングは必須。
➔世界のエグゼクティブはジムに行くのを習慣にしている。

<第2章 「人間関係がうまくいく」気づかい>

🐾つながっていたい人には1年に1度贈り物をする

縁を切らないことは、人生に大きな影響をもたらす。

お中元、お歳暮、どこかに行ったお土産など。
➔3000円程度のもので十分。
=つなげた縁は金額以上の価値となって返ってくる。

贈るほう➔相手を思って贈る。
贈られたほう➔「あの人からきた」と思って受け取る。

※贈り物を介してお互いを思い合うことで、つながりができる。

「虚礼廃止」
形式的な儀礼や習慣を廃止すること。
例)
・お中元
・お歳暮
・年賀状
・バレンタインデーのプレゼント
など。

理由)
・経費の削減
・業務の効率化
・公平な競争原理が働くようにするため
など。

心のこもっていないカタチだけの贈り物ややり取りは不要。
➔心のこもっている贈り物なら話は別。

お付き合いをしていきたい相手。
➔心を込めて贈ったほうがいい。

●継続的な連絡は「信頼の貯金」になる
「つながっていたい」と思う相手。
➔可能なら1年に1度は会う約束をしてみる。

つながっている。
➔何かあったときに頼み事がしやすくなる。

「贈り物をしている」きっかけ。
➔贈り物を通して常日頃の感謝を伝える。
=心のつながりをつくる。

心のつながり。
➔お金に変えられない配慮をしてもらえる。

🐾人と長く深くつながるための「報告」と「連絡」

「仕事を進める」だけでなく、人間関係を築く上でも重要。
➔「報告」「連絡」は人との絆を深めてくれる。

相談
➔手間がかかり、プレッシャーにもなる。
報告・連絡
➔相手に負担をかけずにコミュニケーションを取る方法。

例)
プロジェクトの途中で移動になってしまった相手の場合。
進捗の連絡や報告。
「あなたと進めていた仕事は、今こんな調子ですよ」
➔様子を伝える程度で十分。

※業務外の連絡をプレッシャーに感じる人もいる。
➔細かいことは書かなくていい。

業務外の「報告」「連絡」
=生産性はない。
「あなたを大切にしています」
➔想いは確実に伝わる。

人と人との絆が深まる。
➔仕事でのチャンス、いいご縁にも恵まれやすくなる。

🐾男女問わず「花束」は最強の贈り物

記念日に「花を贈る」習慣のある人には、成功している人が多い。

「覚えていてくれた」
➔ありがたみを感じる。

何を送ればいいかわからない。
=花を贈る。

ひと工夫する。
➔色にこだわってみる。
例)
創業記念日に贈る。
➔企業のコーポレートカラーだけでアレンジした花束を贈る。
など。

●お店には細かく指示を伝える
贈り物をするときにお店に伝える5つのこと。
①届ける日時(基本は記念日当日)
②送り主と、届ける人の名前、住所、連絡先。
③何のためのプレゼントか(誕生日、創業・開業記念など)
④のし、リボン、添え状(手紙やカード)添付の有無。
⑤ラッピング紙の有無。

コミュニケーション
➔「1を説明すれば、10伝わる」と言うことはない。

相手がわかるように細かく伝えること。
=気づかいのひとつ。

※細かく要望を伝えることが大切。

🐾ビジネスの贈り物はお菓子が無難で最適

ビジネス相手に贈り物をするときに心がける7つのこと。
①値段が高すぎない。
➔2000~3000円くらいが相場。
②物語(ストーリー)がある。
➔相手の印象に残り、特別感が演出できる。
③相手の状況に応じたもの。
➔ふさわしい贈り物は相手へ関心を持っていることの証拠になる。
④地元ならではのもの。
➔自分の地元でしか買えないもの(地元の銘菓)
⑤大きすぎない。
➔カバンに入る程度のじゃまにならない大きさ。
⑥手が汚れない。
➔社内で配りやすく、仕事中に食べやすい個包装のもの。
⑦カジュアルなおみやげもいい。
➔出張が多いなら、地元ならではの手軽なものを選ぶ。

気づかいはお金ではなくて心。
=相手への愛情。

🐾紹介されたらすぐに会いに行く

ビジネスでは人と人とのつながりが大切。
➔人の紹介があるのと、ないのとでは雲泥の差

仕事に結びつく人を紹介してもらう。
「誰かを紹介してあげたい」
➔思われなければならない。
=日頃からの気づかいが必要。

●紹介してもらったら、フォローに細心の注意を払う
お客様を紹介してもらう。
➔丁寧にフォローをしていくことが大切。
=責任を持って対応することを約束する。

紹介してもらう。
➔すぐにアクションを起こす。
「このたびは、大切なご友人を紹介していただき、ありがとうございました。
最後まで責任をもって私が対応させていただきます。
ご友人からの不満などお聞きになりましたら、遠慮なくおっしゃってください。
至らない点、お気づきになったことは、すべて改善させていただきます」
➔連絡する。

紹介者にお客様とのやり取りを報告する。
「紹介してくださった〇〇さんに○月✘日にお会いしました」
「こういう対応をさせていただきました」

紹介者はどうなんたのか気になるもの。
丁寧な対応。
「きちんと対応する人」
➔印象づることができる。
=次も紹介してもらうチャンスにつながる。

🐾ビジネスでの飲み会に無礼講はない

取引先、社内、どの場面でもビジネスに無礼講はない。
➔礼儀は守らなければならない。

業務時間外の飲み会。
「ビジネスの関わり」
➔酔わない程度に飲む。
=ビジネス飲み会での気づかい。

接待には、目的を意識して臨む。
「接待の目的は何か」を意識してふるまう。

●経営者との飲み会ではセットメニューを頼む。
経営者が自社社員を誘っての飲み会。
➔支払いは経費や社長のポケットマネー。

「なんでも好きなものを頼みなさい」
・大トロ
・うに
・特上カルビ
➔ビジネスパーソンとしては品がない。

セットメニューを頼む。
・にぎりのセット
・焼肉定食
➔お互い気持ちよく食事ができる。

※自分が食べたい高級なものは自分のお金で食べる。
➔自分がしたいことは自分で出来るようになる。

経営者含めての飲み会の幹事になる。
➔最初からコースメニューにする。
=気を使うことなく話に集中できる。

🐾「仕事をさせてもらっている」という気持ちをもつ

チームのおかげで自分がいる。
➔自分がいるからチームが動く。
=相互関係

我を出しすぎて和を乱す。
➔チームがゴールから遠のいてしまう。

今、仕事ができている。
➔仕事を与えてくれる人がいる。
「自分の能力に価値がある」
=認めてもらっているから。

仕事をさせてもらっているという気持ち。
➔仕事をしていく上で欠かせない心構え。

●相手の意見を認めた上で自分の意見を述べる
意見を言うときのステップ。
①「それはいいですね」と言った上で
②「こういう企画にすると、さらに良くなるんじゃないでしょうか」
➔自分の意見を述べる。

相手の立場を考える。
➔いったん相手の意見を受け入れる。
=相手を立てた上で、自分の意見を伝える。
➔仕事で意見を述べるときの相手への気づかい。

※常に「チームが喜ぶ選択」を心がける。

🐾営業で契約を取るための5つのアドバイス

①「選ばれた特別な人」であると伝える。
➔「誰にでも声をかけているわけではない」とアピール。
=相手の承認欲求を満たす。
②同業種、まはた類似の職業で成功例を提示する。
➔「社会的証明の原理」
=人は社会的に「いい」と証明されているものに心を動かされる。
③不安を取り除く。
➔不安や疑問を聞かれる前に説明する、こちらから聞く。
=営業の大切な気づかい
④業界における自社の価値を紹介する。
➔何かを売るということは、自社の価値も一緒に売ること。
=自社が提供している価値を示していくことが大切。
⑤テレアポよりも人に紹介してもらう。
➔すでに契約してもらっている人に知り合いを紹介してもらう。
=本質はアポを取ることではなく、契約を取ること。

紹介してもらう。
➔その人に気に入られることが大前提。
=普段からの気づかいを心がけ、信頼されること。

🐾気づかいは気づかいのプロから学ぶ

気づかいを学びたければ、気づかいされる側になってみる。
例)
・飛行機に乗ったときの客室乗務員の対応。
・一流のホテルで働く人達の身のこなしや言葉づかい。
など。

一流を身につけたければ、一流から学ぶ。
「一流」とは何か?
著者の定義)
・容姿、仕事、運動など、何でも完璧である。
・今だけではなく、未来に対しても継続的な価値を生み出せる。

「一流」であるために心がけること。
=自分よりも結果を出している人から学ぶ。
「この人のようになりたい」
「この人は尊敬できる」
➔お手本になる人を見つける。
=考え方を学び、真似をしていく。

身近にいない場合。
・尊敬できる人の本を読む。
・尊敬できる人の講演を聞きに行く。
などの勉強の仕方がある。

🐾おもてなし場所は「自分のフィールド」がベスト

自分のベストポジションの中に相手が来る。
➔勝利する可能性が高くなる。

相手の領域に入っていく。
➔飲まれたり、食われたりする。
=負ける可能性が高くなる。

自分の領域
➔パフォーマンスは上がる。
=おもてなしをしながらビジネスを進められる。

例)
取引先を自社に招いて打ち合わせをする。
・自社の効率化された工場を見てもらえる。
・上司の紹介もしやすい。
など。

接待の場合。
自分の行きつけの店をつくっておく。
➔会食に行きつけをの店を案内する。
=おもてなしが十分にできる。

行きつけの店
・サプライズで特別なプレートを用意してもらえる。
・相手の好みの飲み物を用意してもらえる。
など。

※自分のフィールドであれば、細かいところまで気づかいを行き届かせられる。

「返報性の法則」
自分が相手から受けた行為に対して「お返しをしたい」と感じる心理のこと。
➔説得や交渉の際に使うと有利に進められる。

自分のフィールドで相手が恐縮するほどの接待をする。
「こんなによくしていただいたのだから、何かの形でお返しをしなくては」
➔思ってもらえる。

「相手に喜んでもらいたい」気持ち第一。
➔自然とビジネスがうまくいく。
=おまけ

🐾社内への気づかいは、自分のファンをつくるつもりでやる

外とお同じくらい社内に自分のファンをつくることも大事。
=普段からの気づかい。

社内に自分のファンがいる。
➔いい仕事を自分に回してもらえる。

人から好かれる。
・安心感がある。
・清潔感がある。
・知識がある。
・気づかいができる。
➔信頼され、好感をもたれる見た目や印象が大事。

「見た目」を意識する
=「自分の職業にふさわしい見た目」
➔浮ついたことではない。

🐾気難しい人への悩みがなくなる気づかい

能力は高いけれど、コミュニケーションがうまく取れない。
➔どこにでも1人、2人いる個性。

※結果にフォーカスして、譲れるものはすべて譲る。
➔いちいち感情を持ち込まない。

「いいものをつくる」
「売れるものをつくる」
➔結果だけに注目する。
=相手のよさを生かしてより良いものを作り上げることに注力する。

「いい商品を生み出す人」
「いいコンテンツを考える人」
=職人気質
➔強いこだわりを持っている。

強いこだわり視野が狭くなる。
➔頑固でコミュニケーションが取りづらい。

●職人気質の人とうまく付き合うための気づかい。
①やりあわない。
➔相手が打ってきた強い球を打ち返すと、また強い球が返ってくる。
=「そうですね」と軽く返せえばいい。

※相手の気持ちを受け止めてあげる優しさが大切。

自分の捉え方が変わる。
➔相手も変わるもの。

②相手を認める。
「それは違います」と反論しない。
➔「そうなんですね」とまるごと認めてあげる。
=相手の個性を認める。

個性を否定する。
➔その人らしさが失われる。

<第3章 「ワンランク上」の気づかい>

🐾確認作業では上司に時間を取らせない

「どうすれば、上司をラクにさせられるか」を考える。

上司に提出する前に事前に確認すべき3つのポイント
①言われた要素がすべて入っている。
②自分なりのよくするための工夫がある。
➔期待した以上の出来は評価が高まる。
③誤字脱字がない。
➔わからない文字は必ず辞書で引く。

●「問題解決は上司の仕事。
➔部下を大切に思う気持ちの体現。
=部下の成長

問題が起きたときの対応。
①本質的な問題点を明確にして解決策を考える。
➔同じ問題が再発しないようにする。
②目の前で起きている問題を手当てする。

※問題が起きた真の原因をまずは考えることが大切。

根本的な解決をしない。
➔再発、あるいはもっと大きな被害になる可能性がある。

🐾部下が必ず成長する教え方と関係性の築き方

結果を出させ、成長させることが重要。

部下を育てる。
第1段階)
「トレーニングそのものを前向きに受け入れよう」
➔部下の気持ちが大切。
=受け入れる気持ちが助走になり、成長が加速する。

相手が少し努力すれば達成できる課題を与える。
1回でできない。
「どうすれば、2回目ができるようになるか」
➔本人に寄り添った助言をする。
=できるようになるまでは、粘り強く続ける。

※少しずつ積み上げていったほうが、遠回りに見えて近道。

●自信がつけば積極性が芽生える
できるようになったら「次」それができるようになったら「次」という指導。

できないことを丁寧に教えていく。
➔経験談を話す。

自信がついてくる。
➔積極的に業務に取り組むようになる。
=自分で「どうすればもっとよくなるか」考えるようになる。

●部下とはオープンマインドで話せる環境をつくる
「オープンマインド」
わだかまりなく、自分の気持ちを伝え、他者も受け入れること。

オープンマインドのコミュニケーション。
「完璧でなくても、相談していいんだ」
➔相談してくれるようになる。
=本当の問題が見えやすくなる。

話しづらい上司の場合。
➔問題を隠す、取り繕う。
=小さい問題が取り返しの付かないことになる。

焦らずに部下を育てることで絆が深まる。
➔できるまで言い続けることが大切。
=絆は深くなる。

🐾部下からの相談は「黙って聞く」か「大丈夫、と伝える」かの2択

意見を言わないことが気遣いや優しさになることもある。

誰かに相談する。
➔意見を求めているわけではない。
「受け止めてもらいたい」
「肯定してもらいたい」
=共感を求めている。

よく話を聞く。
「〇〇さんだったら、大丈夫」
➔相手はだいたい納得する。

※若い人に対しては、現状を受け入れてあげることが大切。

アドバイスする場合。
➔直接ではなく、距離を取る。
=個人ではなく、全体へのアドバイスとして。

直接アドバイスが欲しい。
「この人が受け入れられるアドバイスは何か?」
「どんなシチュエーションなら受け入れられるか?」
➔相手の心に届くようになる。

※アドバイスは相手の立場に立って考えてみる。
➔自分が言いたいことを言うのではない。

🐾部下の「仕事の歩幅」に無理はないか確認する

仕事のペースがつかめるまでは上司が量を調整する。

新人は自分の歩幅がわからない。
➔相手の状況を見て受け入れてあげる。
「無理しなくていいよ」
=部下を追い詰めないこと。

「Bady steps(ベビーステップス)」方式
(赤ちゃんの歩みのように)
小さくてもいいから最初の一歩を踏み出す。
➔少しずつでいいから歩みを重ねる。
=前に進めさせてあげること。

歩幅を崩さないように伴走する。
➔ペースをつくってあげる。
=部下の成長をサポートする気づかい。

🐾大切な人に会うときは当たり前のマナーを守る

当たり前のことを愚直にやる。
➔目上の方への最低限の気づかい。

自分自身を最高の状態にして面会の場に挑む。
➔朝から自分の管理を徹底する。
例)
13時に大切な人と会う場合。
=13時にベストパフォーマンスが出せるようにする。
・朝➔ピラティスで体幹を鍛える。
=姿勢を整える。
・洋服は前日から準備。
➔着ていく服とは別に持っていく。
=1時間前に着替える。
・靴は磨いたもの。
・食事は直前に食べすぎないように注意する。
➔糖質は少なめで、脳が活性化する状態にしておく。
・話す内容も前日までに整理しておく。

「自分のために準備をしてくれた」
➔言葉にしなくても相手に伝わる。
=面会で得たい結果が手にできる。

🐾初対面を「次」につなげる印象のつくり方

はじめての面談のときにかんたんなお土産を渡す。
➔「えらい人」に自分を印象づけられる。

お土産の注意点
①荷物にならないもの。
➔カバンにさっと入る大きさのもの。
②手や洋服が汚れないもの。
➔仕事の合間に食べられる個包装のもの。

●はじめて会ったときの過度な自己PRは逆効果
基本はできるだけ相手に話をしてもらうこと。
➔聞き役に徹する。

✘自分の話ばかりすること。
➔自己PRのための資料や作品をたくさん見せるなど。

「えらい人」に持って帰ってもらいたいもの。
=自身の実績ではなく、好印象。

実績を知ってほしい。
➔面談後のお礼メールに添付する。
「かんたんな自己紹介文をお送りさせていただきます。
お時間があるときにお目通しいただけると幸いです」

合わせて読むのにオススメの本。

🐾面談のお礼は必ずその日のうちに送る

気づかいのポイントはレスポンスを早くすること。

お礼をメールするときの5つのポイント。
①面談のお礼
②相手の会社をほめる言葉(具体的に)
③相手を褒める言葉(具体的に)
④自分の感想
⑤再び、お礼
➔負担にならないようにする。
=あまり長く書かないことも相手への配慮。

<第4章 「プライベート」での気づかい>

🐾プライベートでの行動が、気づかいの習慣になる

気づかいを繰り返し行う。
➔無意識に出来るようになる。
=人間は習慣の動物。

脳科学
人の行動の9割以上は、脳が無意識に決定して行っている。

※どんなことも習慣化できるようになれば、人生で成功できる。

●親しいからこそ「気づかい」をする
なんとなくわかった気になる。
➔お互いに説明が足りなくなる。

親しくなる
➔「自分の手間」を省いてしまう。
=「相手の手間」になる。

「相手はこう思うに違いない」
➔思い込みでの行動。
=関係がこじれる原因。

例)
「いつもの場所で7時に待ち合わせ」
➔「いつもの場所」はお互いに違う場合がある。

相手と常に確かめ合うこと。
➔関係性を保つための大切な気づかい。

🐾友のピンチには「すぐに」「直接」「何度」でも

人に直接励ましてもらうのは、何よりも力になること。

友人の突然の入院。
「遠いから」
「忙しいから」
「時間の調整ができないから」
➔お見舞いに行かない理由はいくつも浮かぶ。

「調整してお見舞いに行く」
➔自分のことよりも相手のことを優先する。
=利他の精神
➔本当に嬉しく、印象にも残ること。

🐾落ち込んでいる人には「激励」ではなく「希望」を贈る

すでに頑張っている人に「頑張れ」とは言わない。
「どこまで頑張ればいいの?」
➔苦しくなるだけ。

希望が持てるメッセージを送る。
例)
職場で一緒に働いている人、身近な人の場合。
「また一緒にやろう」
「待っているよ」
・相手を勇気づける言葉。
・希望を持たせる言葉。
・焦らせない言葉。
など。
➔相手の状況に合わあせて「希望」を贈る。

●相手の気持ちに寄り添う
善意のつもりでも相手を傷つけてしまう言葉。
例)
「こんなに休んで大丈夫?」
「早く復帰してくださいね!」
「世の中どんどん前に進んでいくから、早く戻ってきてね」
など。
➔「焦らせる言葉」はプレッシャーになる。
=心の負担になる。

「相手に寄り添う」言葉。
例)
「あなたの魅力があれば、いつ復帰したって、必ず周りは必要としてくれるよ」
「ゆっくり休んだらいいよ」
など。

「寄り添う」
相手に強い気持ちを押し付けるのではなく「相手と同調する立ち位置を取る」こと。

相手を思って言葉がけをする。
➔最大の気づかいになる。

🐾「ぴかぴかトイレ」は一流の気づかいの証

一流の気づかいを感じられる店やホテル。
=いつ入ってもトイレがきれいな状態。
・便座、便器がきれい。
・洗面台、鏡が磨かれている。
・水しぶきもついていない。
・ダストボックスも空。
・ペーパータオルなども過不足なく置いてある。
➔一流のサービスを提供している。

清潔にしているトイレは、使う人が気持ちいい。
➔「いつ入ってもきれいない状態」を維持するのが基本。

●誰も見ていないところでこそ気づかう
「相手の立場に立って考える」ことが習慣化される。

誰も見ていないところで、次の人のことを考えて気づかいをする。
➔ビジネスの場面でも相手本位の気遣いができるようになる。

トイレをきれいにする。
➔社会人としての常識。
=心穏やかに仕事をすることにもつながる。

🐾違うと思ったことはただ聞き、スルーしていい

スルーすることも気づかい。

強いボールが来たら、受け止める。
➔ボールを下に置いて、ラリーはしない。
=コミュニケーションとしては成り立つ。

立場の違いから意見が合わない場合。
「この人の立場ではこんな視点で考えるんだ」
「この人の立場なら自分はどんな風に考えるかな」
「経験の違いから学ぶことは多い」
「話が噛み合わないおかげで学びが増えて、ありがたい」
➔自分が気づけていないことを考える。

ベクトルを相手に向けて責めない。
➔自分に向ける。
=変えられるのは相手ではなくて自分。

考え方によるすれ違い。
「そういう考え方もあるのだ」
➔受け入れること。

違いを受け入れる。
➔自分の器は大きくなっていく。

🐾気づかい力は「非生産的な時間」で磨かれる

気づかいの幅を広げる。
➔いろんな経験や学びを得る。
=自分の価値観を広げることが大切。

生産的な時間はビジネスにしかつながらない。
価値観を広げる。
=「非生産的な時間」を過ごす必要がある。

「非生産的な時間」
自分でしか感じられない体験や学びがある。
➔人としての豊かさを耕してくれる。
=人間としての学び

気遣いをするのも、されるのも「人」
➔人間の学びが広く深い。
=相手の気持ちを考えたり想像したりできる。

<おわりに>

🐾気づかいには、人生を変える力がある

人生でチャンスをつかむ。
➔人に自分を好きになってもらうこと。
=「応援したい」と思ってもらえる人になること。

気づかいとは。
・何かを受け取ったら感謝をする。
・相手の記念日に贈り物をする。
・相手が喜ぶことを行動で示す。
など。
➔誰にでもできるかんたんなこと。
=人生を変えていくこと。

今のビジネスでは贈り物をするのはタブー。

人と違うことをする。
➔自分にしかできない価値観を生み出す。
=人生が変わっていく。

私の人生を変えてきたのは、相手を思いやる気づかいだけ。

著者の言葉

※「人に対する優しさや思いやり」をもっと表に出していく。
➔誰でも自然と「気づかい上手」になれる。

知ることだけでは十分ではない、それを使わないといけない。やる気だけでは十分ではない、実行しないといけない。

ゲーテの言葉

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