日記 2024/06/02
誰か俺を救ってくれ。そう臆面もなく言えるかどうか、そこに人間の度量が現れる。救いを求める者が必ずしも救いを受け入れられるわけではなく、差し伸べられる救いに気づけるわけでもない。救いはそこら中にある。あるはずなのに、見えないのだ。見えないから、その手触りも信じられない。自分を信じられず、他人を信じられず、世界を信じられなくなるのだ。夜、無性に叫びたくなって、しかし声は出ず。肌の裏側を無数の虫が這いまわるような鬱屈のなかで、未だ正気を保ててしまう。救いは必要ない、俺は一人でも生き