日記 2024/07/10

 こんばんは、島流しです。先週末に都知事選がありましたね。現職の小池百合子が当選した訳ですが、まあ皆さんの予想通りの結末だったでしょう。私も投票のため、近くの小学校に行ってきました。実は住民票を東京に移したのは今年からのため、まともな選挙というのは初めてです。地元群馬では何をしようとも自民党しか通りませんし、より身近な市長選は豪族の長達による人望バトルでしかありません。まともな候補がまともに公約を掲げてまともに民主主義を行っている、教科書の中のファンタジーではなかったのですね。

 私は小池ゆりこに投票しました。強い理由はないですが、今年で24歳になる私が人生で結婚をするならこの4年以内である可能性が高く、もし子供が生まれた場合の支援について期待するならこの候補者が最も妥当だろうと考えたからです。あとは正直言って候補者全論外に感じた時もあり、当選の可能性がある中で最も嫌な候補の最大の敵に入れたという理由もあります。まあ小池ゆりこに投票したからといって、彼女の実績や公約を全肯定する気はないです。消去法です。しかし都庁に勤める公務員たちは相当優秀でしょうし、できそうなことは叶え、無理そうなことは止めるくらいするでしょう。ですから、彼らの仕事を邪魔せず、かといってコントロールを失うこともない人間が首長になればいいと思っています。

 今回の選挙は悪い意味で目立つ候補者が多く、色々騒がれていましたね。とはいえ、「悪名は無名に勝る」というのは真実としつつも、悪名のままでは有名には勝てないというのも明らかになったと思います。私は他人の言葉遣い・人相・態度といった印象を大事にしています。私自身人に甘いところがあるので痛い目を見ることがありますが、やはり第一印象から詐欺師っぽい人や、他人を踏み台にすることを厭わないサイコパス感のある人は信用できません。今回票を集めた候補者のなかにも、まさにそんな印象の人がいて絶対無いなと思っていました。話が通じなさそうな人、聞いてすらくれなさそうな人に民衆の代表を担わせるなんて、民主主義の理念に反していると思います。だから第一印象でなんかこいつ嫌だな、って思ったら入れない、というのは正しい態度だと私は思います。まあ公約や演説なども可能なら聞きますし、そこは当然他の候補と比較して検討しますが、大層な夢や理想を掲げてそれがどんなに素晴らしいかを語るなんて、就活でグループディスカッションしてる大学生でも出来ることですからね。政策の方針が自分の価値観に合うか合わないか、それを託すに相応しい人物だと選挙期間内で訴える能力や資質があるか、それで決めたのだから一有権者として責任は果たしたと言えるでしょう。

 インターネットでは政治と宗教と野球の話はデリケートなのでしない方がいいとも言いますが、むしろそういう話に突っ込んでいく場として匿名性の高いSNSはもっと使うべきだと思います。SNSでは本質的な議論はできないなどと虚無主義者が言うこともありますが、そもそも日常生活の中でも本質的な議論ができる場と相手などそうないです。本質を環境にのみ求めず、自らの内的な自己研鑽のための道具として扱うと割り切ればそんなに悪くはないでしょう。小さく非効率で無意味だと、アクションを起こすきっかけを潰すのは簡単ですからね。我々は世界の裏で蠢く陰謀になど達することはない小市民ですから、泥臭くとも糧にすればいいのです。それに、人が人生で何かを行う最大の目的は打ち上げでビールを飲むためなのですから、何か少し頑張ってビールを飲めばいいのです。愛でも正義でも夢でも富でも名誉でも、全てはビールのための踏み台です。ビールが飲めない人は、レモンサワーを飲んでおけ。

 それではおやすみなさい。


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