見出し画像

【今日は何した?】誉めることと種抜き梅干し(10月2日・9/100)

今日のわたしは働いた。存分に働いた。
いやな思いをたくさんしながら、
でも、できるだけ感情をフラットにフラットに心がけて。
偉かった。
誰も誉めてくれないから、自分で自分を誉める。
そう、自分で自分を誉めていい。
そういう時代だ。
たくさんたくさん、わたしを誉めていい。

こういう時、SNSで「こういうことをしたわたし、頑張った」「頑張ったから誉めてください」とアピールできる人がたくさんいる。
わたしには、できない。
自己アピールが死ぬほど苦手だ。
営業にも絶対的にむいてない。
だから、ライターになっても、営業して案件とるなんて無理ゲーじゃないかと痛く感じる今日この頃。


ここまで読まれてお気づきかどうかわからないけど、「いったい今日は何を頑張ったんだよ?」という肝心なことをわたしは書いていない。
書かない理由?思い出したくもない出来事だから。
書くのに時間を割くのがくだらないから。
そして、それをここで書いて、目にされた方を不快にするのが嫌だから。

出来事に対しての共感や同情を求めてるわけじゃない。
でも、頑張ったことには違いないので、自分で自分を誉めるスタイルで行く。
自分の一番の味方は自分。
自分が自分を愛さなければ、誰が自分を愛するのか。

幸い、自分はなんてダメなんだ、と思ったことはほとんどない。
昔から、人から客観的に認識される要素、つまり見た目とか名前とかを好きにはなれないものの、自分の中身を本気で卑下したことはない。
そういうメンタルの持ち主でよかったよね、と自分でも思う。

謙虚ではいたい。
でも、自分にちゃんとプライドはある。
自己アピールは絶望的に苦手でも、わたしの中に、大事にしたいわたしはちゃんと存在している。



で、梅干し。
そんなわたしが自分を誉めながら、夕方のスーパーで買い物をしていた。
食べたい物をカゴに入れながら、買いたい物を買えるのだから、贅沢なことだしありがたい、と感謝の念にしみじみとした。

ふと、梅干しに目がとまった。
梅干しは、ここ数年で随分と安くなった。
よく行くスーパーの相場だと、以前は税抜き600円以下では絶対買えなかった分量が、今では常に税込み500円以下。


安くなった理由は、「梅干し離れ」が進んで供給過剰気味だから。
酸っぱいのを嫌って苦手になるお子さんも増えたと聞く。
幼い頃から白いご飯やおにぎりに梅干しは外せなかったわたしとしては、それがちょっと寂しい。

しかも、今日見かけた梅干しは、
透明なプラスチックの蓋に

倍盛り
とても便利な種抜き梅干し

と非常に目立つように書かれていた。

容器の中には、種を抜かれたぺちゃんこ姿で、ぎゅうぎゅうに押し込まれながら並んでいる梅干し達。
マジで、倍盛りどころか3倍くらいの量が入っているよう見えた。


確かに、種があるのが好かれない原因のひとつでもあるし、増量はシンプルに喜ばしいことだけど………
そうまでしないと売れなくなってしまったのか、と哀愁じみたものを感じた。
かつては、白いご飯のお供の王道たる存在だったはずなのに。

なんだか、「盛りを過ぎ、寂しすぎて、相手が欲しすぎて、酒場で自分をものすごく安売りしてる女」、みたいに思えてしまった。

──── 君には絶対的な魅力があるはずなのに。
そんなに寂しいのなら、
俺がいくらでも買ってやるよ。
長年愛した君は、
他の何物にも変えがたいから。


………そんな思いで、パッケージに手を伸ばした。
冷蔵庫にまだ梅干したくさんある。
それでもいっこうに構わない、保存食だし。



今日の見出し画像は、京都タワーやめて、鴨川。



ここまで御覧くださった皆様、
貴重なお時間ありがとうございました!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?