幸せのための唯一の正統法

「絶対A型でしょ」と言われるけれど期待を裏切りB型だ。「絶対一人っ子でしょ」と言われるけれどこれも期待を裏切って２人姉妹の妹だ（そしてものすごく仲が悪いという追加情報もある）。A型＝几帳面　B型＝マイペース　O型＝大雑把　AB型＝天才的
と言ったように、ほとんどの人があらゆるものに勝手なイメージを持っていて、その分野に詳しくないため根拠は全く分からないけれど、なんとなく本当にそういうものは存在しそうな気がしている。


ただ、自分が思う自分の性格と、人が思ってくれている私の性格はある程度のズレがある。それは私の人間的部分が壁を作り「よく思われたい」という他人からの評価を気にする上で、周囲との関係性をなるべく円滑にするために過ごしているからだろう。そして訂正すると「意外〜」と言われるけどなんのこっちゃ意外じゃない。

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自分のことを知って欲しいと思うくせして、自分で偽装のイメージを撒き散らしているのだからもう笑ってしまうしかない。周りが悪いんじゃなくて自分の作り上げてきたものの結果なのに。そう思うと少しだけ寂しくなる。私は両親の前でさえも同じように良い子でいようとして、正直に全てを打ち明けることは出来ずいつだって顔色を伺って過ごしてきた。だから本当の「ぐちゃぐちゃな私」を知る人は私しかいない。それってよく考えなくても少しだけ切ないよね、なんて自身を慰める日は少なくない。でもそれってきっと私だけではないだろう。みんな心の中、深いところに住む自分のことを隠して生きていると思う。「言いたいこと・言えないこと」そんなものは必ずしも両手に握っているはずだ。

だから私は自分にだけは嘘をつかないように、と誓っている。人に見栄を張ってしまうのはもはや本能みたいなもので、しょうがないと割り切っている。でも何かを決断する時は本当にそれを自分が望んでいるのかよく考え、例えその選択を間違えたと気がついたら、かなり限界になるまで反省をして、2度と繰り返さないようにとさらに誓う。そうやって生きている。自分の弱さは自分だけ知っていればいいんじゃないかな。もちろん周囲への安心感はあるだろうけど、自分のことを信用していつだってそばにいてあげられるのは私だけなんだから。

働いて納税して、一般的義務は務め、そこからの自由ではしたいことをする。人様に迷惑をかけなければ道の選択は私の意思で行いその責任は全部自分で持つつもりだ。それを制限されたり、そもそもそう思うことを我儘と言われてしまうのならば、もう私は我儘で十分だ。これ以上自分の居場所を狭めるようなことはしたくない。だから明日からも一生懸命に働こうと思う。それは自分の幸せのための唯一の正統法だと思うから。