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明日会えなくなるなら、あなたに「大好き」を今伝えたい

沖縄から帰宅して早3日。燃え尽き症候群に陥っています。あまりに非現実的で素敵な時間を過ごしてしまったがため、仕事中も思い出しては余韻に浸り続け、気がついたらあっという間に1日が終わっていて「あれ私今日何かしたっけ?」と充実感のないまま眠りにつくという、なんだか不思議な感覚を味わっています。

誰かに会うわけでもなく、何かを勉強することもなく、ただ本当に一人でぼーっと過ごしてみて、だんだん体がむず痒くなり散歩に出てわけもなく歩いてみたり。今のこの状態はあらゆることにエネルギーを費やし、その行き場がなくなってしまって、心が動揺しているように客観的に思います。この状態になってしまうと、自分の人生について嫌でも考えてしまいます。

「私、あと何年生きられるんだろう」

皆既月食を見た昨日。私はこの現象について全く知識はありませんが、446年ぶりの皆既月食であるとニュースで見ました。だからもう生きているうちに見ることはできないでしょう。「生きているうちに」を頭に浮かべた時、人生80年だとしたら私は残り53年しか生きられなくて、その53年のうち自分の望んでいることの何個が叶えられて、何個がプランとは違う方向に進み、何個を諦めるのだろうか、そして誰と一緒にいて、誰のそばで死ぬのか。そういったことを考え始めていて。そもそも53年も生きる保証はないし、明日死ぬかもしれない、だったら今後悔しないことはなんだろう、を模索していました。

「あとで後悔したくない」その気持ちはきっと人並み以上にあって、だから真っ直ぐに生きてきたつもりです。本当に周りにビビられ、ちょっと面倒がられるくらい。でもその「あとで」っていうのは何年も先のことを想像してのことでしたが、よくよく考えれば明日の保証もないのだから「あとで」は「明日」でもいいはずなのです。

「明日後悔したくない」そう考え始めると、今、一人でぼーっとしている時間や、自分自身が無駄だと気がついているのに体を動かすことが面倒になってしまっている時間の過ごし方が、ほんの少しピリッとします。「今できることは?」に変わり、100%の頑張りが発揮できなくても50%未満のゆるっとした頑張りはできる可能性があるし、そのちょっとの%の積み重ねで何年後かの「あとで」の後悔が消えるかもしれない。

なんでも未来はわからないから、かもしれない、の世界でしかないけど。私はやっぱり何もしないであとで文句を自分に言ってしまうなら、今できること・伝えられることを今して、後悔しないで納得して正直な自分でいたい。

例えば、明日会えなくなってしまうかもしれないなら、最後に「あなたが大好き」を伝えておきたい、といったように。


きっと昨日は、私と同じように多くの方が天体の知識がなくとも月を見上げて、月が綺麗だなと思い、大切な人を思い浮かべ、幸せを願い、色々なことに思いを馳せたのではないでしょうか。また、普段見慣れている色と違う赤茶色の月を見たあと、またいつも通りの白い月を見て安心感を得た方も。私もその一人。当たり前であることが当たり前でないと知った瞬間、その存在に感謝しました。それは月に限らず、家族でも友人でも職場でもペットでも、本当にすべて。そのことを忘れずに全部大切にして、ちゃんと真っ直ぐに生きていきたいと思いました。


正直に生きることを、怖がらないでいたいです。

そう思い、今までどこか怖くて読むことが出来ていなかった本を読み始めました。「あした、死ぬかもよ?人生最後の日に笑って死ねる27の質問」。クエッション10でもう心辛いけど、今が読むタイミングだと強く思って、また読み終えたら成長できている自分を想像し、苦しくとも最後まで向き合いたいと思います。

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