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膝枕外伝他

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今井雅子先生の『膝枕』の派生作品です。
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#今井雅子

正調膝枕:全文英語対訳版

正調膝枕:全文英語対訳版


はじめに

今井雅子先生が、究極の愛のカタチ─「膝枕」をnoteとして公開してくださったのが、2021年5月30日。2024年2月24日で1000日を迎えます。この間、派生作品は220を超えました。いわゆる「正調膝枕」にも、セリフ英語版を2021年8月22日に出させていただきましたが、その後、セリフインドネシア語編、セリフ中国語編、セリフロシア語編、七五調編、七五調レトロ編、セリフですます調、全

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寿司浜(2024年1月26日)の枕

寿司浜(2024年1月26日)の枕


前書き
膝浜、寿司浜、ピア浜と、基本が落語の演目は膝「まくら」をつけるのが恒例となってきました。2024年1月26日は、京都弁でならしている「ひろ」さんが江戸弁に挑戦されたいとのことで、寿司浜コラボをさせていただきます。ギャラリーから圧の強いリクエスト💦を受けて、急遽、作成させていただきました。

いつものように、まずは、話のもととなる、今井雅子先生の膝浜。

そして、全ての原典である、膝枕(

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楓作「続・未来への一歩〜拾われた膝枕」主人公男性編

楓作「続・未来への一歩〜拾われた膝枕」主人公男性編


前書きいろいろな恋愛ドラマ、胸キュンの恋物語、子どものころを思い起こすような郷愁など、素敵な作品を書かれている楓さん。その作品は、物語の主人公が男のものもあれば女のものもありますが、立場を変えて読み替えても素敵な物語が多いと思います。今回は、「続・未来への一歩~拾われた膝枕」を主人公が男性バージョンにしてみました。楓さんの御了解をいただき公開させていただきます。ぜひ、楓さんの原作とともにお読みく

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今井雅子作「膝枕」外伝「最後の贈りもの(第2稿)」への追筆(関成孝)

今井雅子作「膝枕」外伝「最後の贈りもの(第2稿)」への追筆(関成孝)

はじめに

膝枕リレー二周年記念フェス中、怒涛のように新作を提供してくださった今井雅子先生でしたが、そのしんがりとなったのがこの作品「最後の贈りもの」でした。

とても素敵な作品ですぐに惹かれました。自分も多くの人の死に遭遇し、その都度、いろいろな想いをもちましたが、それを呼び起こすような作品でした。この作品は、読み手の死生観でいろいろな受け止め方がでてくるだろうなとも感じました。

そんなとき、

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『悪魔の膝枕』作:こもにゃん、追筆:関成孝

『悪魔の膝枕』作:こもにゃん、追筆:関成孝


はじめに2023年6月3日、膝枕リレーKnee周年とご自身のお誕生日祝いでこもにゃんが膝枕派生製品の新作『悪魔の膝枕』をだされました。コンテンポラリーでどこかノスタルジックな古典的な香りの漂う作品は、すぐに読者を魅了し、すでに多くの方が朗読されています。

この素敵な作品を少しだけ膨らませてみたいと思い、こもにゃんのお許しを得て追筆させていただきました。こもにゃんさん、ありがとうございます。万葉

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今井雅子作 さすらい駅わすれもの室「彼の、彼女の苦いブラウニー」クリスマス・チョコレート入れ

今井雅子先生の人気シリーズ『さすらい駅わすれもの室』。その中の一つ、『彼の苦いブラウニー』が綴る片思いのときめきとほろ苦さに、昔を思い出されている人も少なくないかも。先生のお話はヴァレンタイン・デーの出来事となっていますが、ごくごくのマイナーアレンジメントでクリスマス版にしてみました。

夢見るのは女性だけじゃない!ということで、駅員が女性、忘れ物をした人が男性のバージョンを先に作りましたが、その

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2022/11/13 いい膝の日記念:ピザ浜

2022/11/13 いい膝の日記念:ピザ浜

2回目のいい膝の日、お祝いにピザ浜を朗読させていただきます。まずは、そのプロローグならぬ、ピロートークから(笑)

ピロートーク
浜田 「もう、二回目か、いい膝の日。時の経つのは早いなぁ。ヒサコ。」

ヒサコ「また1年経っちゃったじゃないさ。待ちくたびれちゃったよ。浜ちゃん、夢みたいなことばっかり言ってて、膝ばっかだし。」

浜田「そんなことないよ」

ヒサコ「じゃあやることやって、結果を見せて

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『膝枕廃人浜助寿司配段(ひざまくらはいじんはますけすしくばりの段)』(原作:古典落語「芝浜」膝&ピザ入れ:今井雅子 江戸前寿司入れ:関成孝)

『膝枕廃人浜助寿司配段(ひざまくらはいじんはますけすしくばりの段)』(原作:古典落語「芝浜」膝&ピザ入れ:今井雅子 江戸前寿司入れ:関成孝)

はじめに
膝フェスで初登場してから、ずっと人気の高い演目となっている「ピザ浜」(原作:古典落語「芝浜」 膝入れ:今井雅子)。落語ネタを現代の話に置き換えてアンユイに語るのが魅力ですが、現代ネタをお江戸話に替えるという無謀な試みをやってみました。題して、『膝枕廃人浜助寿司配段(ひざまくらはいじんはますけすしくばりのだん)』(原作:古典落語「芝浜」膝&ピザ入れ:今井雅子 江戸前寿司入れ:関成孝)

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落語『膝浜』にも枕をいれるよ!

落語『膝浜』にも枕をいれるよ!

『膝枕』派生製品では人気の『膝浜』ですけど、落語ですからやっぱ「枕」が欲しいかな?ということで、一周年記念フェス用に作ってみました。こちらもごひいきに。

膝浜の枕?

(久五郎が『膝浜』を始めようとしたとき)

女房 「おまえさん、おまえさん、待っておくれ。このまえは、話の前に『枕』入れるの忘れちゃったじゃないか。『膝枕』からでてきたお話なのに『枕』を外しちゃ、まずいよねぇ?

久五郎 ま、『枕

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今井雅子作「膝枕」七五調を昭和レトロに

今井雅子作「膝枕」七五調を昭和レトロに

今井雅子先生が、一年前におつくりになられた「膝枕」を講談や浪曲でも演じられるようにと七五調にしてくださいました。これは、面白い!ちょいとだけレトロにアレンジしてみました。『早稲田大学第二校歌(人生劇場、語り付)』、及び、尾崎紅葉の『金色夜叉』からの引用、編集させていただいています。

枕の枕
逢うは別離(わかれ)の 始めとか、
さよならだけが 人生さ、
ああ人生の 膝枕(元歌詞は「ローマンス

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今井雅子作『膝枕』CHえほん部外伝付

今井雅子作『膝枕』CHえほん部外伝付

CHえほん部モデレーターたちによる『膝枕』。実演時には正調膝枕には歌が加わりえほん部版外伝(by Shigetaka)が続きます。

【正調膝枕】

休日の朝。独り身で恋人もなく、打ち込める趣味もなく、その日の予定も特になかった男は、チャイムの音で目を覚ました。

ドアを開けると、宅配便の配達員がダンボール箱を抱えて立っていた。オーブンレンジでも入っていそうな大きさだが、受け取りのサインを求められ

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