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君が代の手話訳に思いを馳せる
国歌「君が代」はどんな歌なのか国旗及び国家に関する法律で、国歌は「君が代」第一と定められている。
君が代は
千代に八千代に
さざれ石の
いわおとなりて
こけのむすまで
「君」をめぐる解釈 平成11年に国旗及び国歌法が施行されているが、これまでも「君」が何を指すのか議論が続いていた。昔から「君が代」に馴染んでいた人たちは、当然のように「天皇」を意味すると理解している。僕も、筑波大学附属聾
TOKYOオリンピックとコロナ
8月1日の今日。オリンピックも中盤に差し掛かった。ピーク。これと並行して、新型コロナウイルス感染も東京では第5の波を迎えた。最初の緊急事態宣言の時よりも感染者が増えていると言うのに、人出は当初の緊急事態宣言の時よりもかなり増えている。新型コロナウイルスがどのようなものであるかわかって来たと言うこと、死亡率が季節インフルエンザよりも少ないと言うことが、データからわかって来たと言うのもあるのだろう。
もっとみる卒業式〜たった一人だけの手話語り
聴覚口話法の牙城として知られている聾学校は、聴覚口話法の限界を最もよく知る学校 僕が東京教育大学附属聾学校にいたときの話である。昭和50年代で、ちょうど東京教育大学が筑波大学になろうとしていた。この学校は、筑波大学附属聴覚特別支援学校の前身。日本唯一の国立の実験的な要素を有する聾学校である。今では、聴覚口話法に力を入れているが、手話についても思い入れが全国でも強い学校としても知られている。「え?
もっとみるデフフッドを取り入れた授業作りへの道筋
デフフッドの視点で授業を実践という教育目標「デフフッド」とは、「ろう者になるための自己探求過程」のことです。聾学校における重点目標として、「デフフッドの視点で教育の実践を図る」を盛り込むことは重要な意義があると考える。各教科において、教科書をそのまま使うのではなく、ろう者の視点、たとえば手話特有の語り、見方を取り入れたり、ろう者の立場ならどう考えるかを踏まえようというものです。
数学科にこそ、デ
「普通」と「フツウ」、「デフフッド」と「フツウフッド」
「普通」と「フツウ」 私が聾学校に入学したのは、昭和45年で、3歳だったと思う。身体障害者手帳には「原因不明による全ろう」とあり、感音性難聴で補聴器を使っても明確に音を聞き分けることが難しかった。当時の東京教育大学附属聾学校萩原浅五郎校長(昭和43年没)が聾教育誌今月のことばに寄稿した『9歳レベルの峠』にあるように、日本語による抽象的思考を身につけることが聾教育の課題とされていた。そんな聾学校に入
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