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TOKYOオリンピックとコロナ

 8月1日の今日。オリンピックも中盤に差し掛かった。ピーク。これと並行して、新型コロナウイルス感染も東京では第5の波を迎えた。最初の緊急事態宣言の時よりも感染者が増えていると言うのに、人出は当初の緊急事態宣言の時よりもかなり増えている。新型コロナウイルスがどのようなものであるかわかって来たと言うこと、死亡率が季節インフルエンザよりも少ないと言うことが、データからわかって来たと言うのもあるのだろう。ただ、医療現場が逼迫しつつあるという悲鳴も上がっている。

 ワクチンを打つ打たないに関わらず、新型コロナウイルスは感染する。ワクチン開発よりも治療薬の開発が一番望まれる。ワクチンは一般に感染を予防するのではなく、かかっても症状を抑えると言うところに期待できる。重症化を防ぐかどうかについては、現時点では具体的なデータが上がっていない。ニューヨークでは重症化した患者の74%がワクチン接種者(2回)だったという。つまり重症化を防げるかどうかについては接種者、未接種者との間で大差はないと言うことも考えられる。マスクなしで外を闊歩できる条件は、ワクチンというよりも、治療薬の出現であろう。

 新型コロナウィルスによって、世界の状況が豹変した。そういう厳しい中で、東京オリンピックが開催された。感謝したい。元気に競技に励むアスリート、コロナ禍にも関わらず、東京まで来てくれたアスリートに敬意を払いたい。東京オリンピックに参加してくれたアスリートたちは世界の人々を元気づけた。確かにオリンピックは金がかかるスポーツ大会である。しかし平和の祭典でもある。オリンピックを批判する人は多い。しかし、金にまみれた祭典と揶揄されようと、オリンピックそのものに意義がある。ただ、開催できる経済力のある国が主催者になって、多くの国のアスリートたちに機会を与えることは有意義であると思う。(了)


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